2月18日付
『ロイター通信』:「安倍晋三首相の推薦は必要なかった? トランプ大統領は既にノーベル賞候補に推薦されていた」
ドナルド・トランプ大統領は2月15日のホワイトハウスでの記者会見の席上、安倍晋三首相が同大統領をノーベル平和賞候補に推薦した旨の書簡を受け取ったと公表した。
この報道以来、安倍首相は一貫して肯定も否定もしていない。何故なら、ノルウェーのノーベル委員会が、平和賞の推薦者・被推薦者を公表してきていないことを慮ってのことである。...
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2月18日付
『ロイター通信』:「安倍晋三首相の推薦は必要なかった? トランプ大統領は既にノーベル賞候補に推薦されていた」
ドナルド・トランプ大統領は2月15日のホワイトハウスでの記者会見の席上、安倍晋三首相が同大統領をノーベル平和賞候補に推薦した旨の書簡を受け取ったと公表した。
この報道以来、安倍首相は一貫して肯定も否定もしていない。何故なら、ノルウェーのノーベル委員会が、平和賞の推薦者・被推薦者を公表してきていないことを慮ってのことである。
ただ、ノルウェーの2人の政治家がこの程、同大統領をノーベル賞候補に推薦したことを明らかにしたため、同首相の行為の有無の確認は必要なくなったと言える。
一人は、エレーナ・ソルベルグ内閣(2013年10月~現在)において、2016年~2018年に法相を務めたペール・ウィリー・アムンセン議員である。
同議員は『ロイター通信』のインタビューに答えて、同大統領による朝鮮半島平和安定化への貢献を評価して、同大統領をノーベル平和賞候補に推薦したと語った。
同議員によると、昨年6月にシンガポールで初めて持たれた米朝首脳会談後にすぐ、ノーベル委員会に同推薦状を提出したという。
また、もう一人の議員である、クリスチャン・ティーブリング・イェッデ外交・国防委員会委員も、連盟で同推薦状を提出したことを認めた。
ただ、同委員は、同大統領がノーベル平和賞を受賞できるかどうかは、偏に、再度持たれる米朝首脳会談で非核化に向けた具体的成果がみられるか否かに係っていると付言した。
一方、ノーベル平和賞の推薦人は、各国の国会議員、首脳、著名大学教授、社会科学者、更には過去のノーベル平和賞受賞者等、多岐にわたっている。
しかし、ノーベル委員会は、過去50年の間、同賞の推薦人・被推薦人を公表してきていない。
ただ、同委員会は今月初め、1月末受付け締切りの2019年平和賞候補推薦状について、305の候補者(個人219名、団体85)が推薦されていると発表した。
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