今回のベネズエラ訪問で、バチェレ氏はマドゥロ大統領と反対派のリーダーのフアン・グアイド氏と会うことになっている。2人は危機に見舞われているこの国の主導権を握ろうと争っている。
しかし、バチェレ氏が3日間の訪問を行っているという事実は、権利活動家にとっては小さな勝利のようなものと見られている。
バチェレ氏の前任者であるザイド・ラアド・アル=フセイン氏は、政府が人道的危機を認めることを拒否したことを批判したため、同国への訪問を繰り返し拒否された。...
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今回のベネズエラ訪問で、バチェレ氏はマドゥロ大統領と反対派のリーダーのフアン・グアイド氏と会うことになっている。2人は危機に見舞われているこの国の主導権を握ろうと争っている。
しかし、バチェレ氏が3日間の訪問を行っているという事実は、権利活動家にとっては小さな勝利のようなものと見られている。
バチェレ氏の前任者であるザイド・ラアド・アル=フセイン氏は、政府が人道的危機を認めることを拒否したことを批判したため、同国への訪問を繰り返し拒否された。これとは対照的に、マドゥロ氏は、チリの軍事独裁政権の間に刑務所と亡命を生き残ったバチェレ氏を大変歓迎しているようだ。
バチェレ氏の到着の前夜に、政府は、代理議員と最近の反政府抗議活動の間に拘束された18人を含む、政治犯と見なされた21人の反対派活動家を解放した。その前には、マドゥロ氏は赤十字に人道的援助物資の提供を許可した。
バチェレ氏の到着の直前に国営テレビに登場して、マドゥロ氏は、ベネズエラの状態を改善することを目的としているバチェレ氏の提案のどれでも聞く準備ができいると述べた。
「我々は彼女の訪問を大いに期待してる」とマドゥロ氏はいう。 「それはベネズエラの人権制度にとって良いことだろう」
しかし、バチェレ氏が400万人ものベネズエラ人を国外に避難させた驚くべき飢餓、医療体制の破綻、インフレの急増などに対し、非常に精巧に誘導され、非現実的な見方をすることを恐れて、グアイド氏の支持者たちは抗議行動を呼びかけた。
グアイド氏はマドゥロ氏を追放する運動を開始してから5か月たっても権力を掌握することができていない。しかし彼は、50カ国以上の承認を獲得し、カナダと5つのラテンアメリカ諸国が提起した国際刑事裁判で人道に対する罪に問われているマドゥロ氏に反対する国際的な意見を作り上げることに成功した。
バチェレ氏の日程案で欠けているのは、反対派が政治犯として7百人拘禁されているエリコイデ刑務所などの拘留施設への訪問である。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのアメリカ担当ディレクター、ホセ・ミゲル・ヴィバンコ氏は、カラカスにある刑務所とJMデ・ロス・リオス小児病院へ訪問するよう強く求めている。医師はこの病院を病気や死にかけている子供の待合室と形容した。
ヴィバンコ氏は、役人、反対派指導者および市民社会の代表者とだけ会うならばバチェレ氏の訪問は残念なものになるだろうと警告した。
「彼女はジュネーブからスカイプでそれをすることができる」という。 「彼女は犠牲者を代表するためにそこにいる。試金石は、彼女が自分の選んだ刑務所を訪問し、状況を調べ、政治犯と内密に会うことができるかどうかだ」
今年の初め、バチェレ氏は、反対派に対する激しい取り締まりと治安部隊による貧しい非武装住民の超法規的殺害の報告についてマドゥロ政府を批判する厳しい声明を発表した。
「私はまた、民主的余地の縮小、特に平和的な抗議と反対意見を継続的に犯罪と見なすことについても深く懸念している」と述べた。
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