フランスは3月17日に全土で外出禁止令が出され、3月27日からは「マルシェ」と呼ばれる屋外での食品市場が閉鎖された。それ以降スーパーでの果物や野菜が値上がりしているという。
『BFMTV』によると、卵、お米、パスタやトイレットペーパーなど、買いだめの対象となっているこうした商品は価格が変わっていない、もしくは値下がりしているが、野菜や果物などの生鮮食品に関しては一部価格が高騰しているという。バーコードが付いている商品は価格が安定しているものの、そうでないものは価格が不安定になりがちだという。
例えばスーパーによっては、ニンジンやネギは価格が2倍に。エンダイブは1.5倍に上がっているお店もある。...
全部読む
『BFMTV』によると、卵、お米、パスタやトイレットペーパーなど、買いだめの対象となっているこうした商品は価格が変わっていない、もしくは値下がりしているが、野菜や果物などの生鮮食品に関しては一部価格が高騰しているという。バーコードが付いている商品は価格が安定しているものの、そうでないものは価格が不安定になりがちだという。
例えばスーパーによっては、ニンジンやネギは価格が2倍に。エンダイブは1.5倍に上がっているお店もある。
『MSN』によると、こうした果物や野菜が高騰している主な理由として、ル・メール経済相が、食品販売店に対し「経済的な愛国心」から、フランス産品を売り出すよう、要請を出したことが挙げられている。 同相は、販売業者に対し「牛乳、果物、野菜、肉または魚を購入して、(フランスの)農家が不利を被らないように」協力することを勧めた。
通常、卸売市場ではスペイン産イチゴはフランス産イチゴよりも7割ほど安く、オランダ産キュウリはフランス産よりも3倍ほど安い。またトマトも、スペイン産のものよりもフランス産のほうがより高値であるが、こうしたフランス産の生鮮食品がスーパーで販売されるようになっているというのだ。
ただし、長期貯蔵が可能なりんご、じゃがいも、オレンジ、バナナなどは年間で値段が決まっているため、値上がりはしていない。またアスパラガスなどの季節食品の場合は、外出禁止令に伴うレストラン閉鎖のため、生産者が販売先を突如失い、在庫削減の為に値段を下げているという。
大手スーパーでは対策として、高騰傾向にある商品の値段を凍結することを決定している。ル・メール経済相も価格の乱用が認められた場合、罰則の対象となることを明言した。
なお『フランス アンフォ』によると、外出禁止令により、フランス人は普段よりも買い物量がかなり増えたという。買い物予算が平均86%上昇している。これは、一日のすべての食事を自宅で作るようになったためだ。また、ちょっとしたおやつなど、通常であれば買わないものも、購入してしまう心理が働いているようだ。
閉じる