フランスでは11万人が新型コロナウイルスに感染しており、累計で1万人以上が死亡している。フランス全土で外出禁止令が続く中、多くの皮膚科医らが、感染者と接触のある人の中で、手足の蕁麻疹や発赤の症状を訴える人を確認。新型コロナウイルスの新たな症状として注目されている。
通常、新型コロナウイルスに感染すると、風邪の症状、発熱、倦怠感や息苦しさといった症状が出ると言われている。ここ最近では嗅覚や味覚の障害といった症状も確認されている。今度は、フランスの皮膚科医らが、皮膚病変も新型コロナウイルスの症状の一つである可能性があることを発表している。
『ヤフーニュース』によると、フランス皮膚科学会のバリー会長は8日、RMCラジオ局のインタビューで「手の甲、指、またはつま先に凍傷」のような発赤、または蕁麻疹のような症状が、コロナウイルス感染者のいる家族の中で、複数の人に発症が確認されていると説明した。...
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通常、新型コロナウイルスに感染すると、風邪の症状、発熱、倦怠感や息苦しさといった症状が出ると言われている。ここ最近では嗅覚や味覚の障害といった症状も確認されている。今度は、フランスの皮膚科医らが、皮膚病変も新型コロナウイルスの症状の一つである可能性があることを発表している。
『ヤフーニュース』によると、フランス皮膚科学会のバリー会長は8日、RMCラジオ局のインタビューで「手の甲、指、またはつま先に凍傷」のような発赤、または蕁麻疹のような症状が、コロナウイルス感染者のいる家族の中で、複数の人に発症が確認されていると説明した。
症状が確認された家族らは、皮膚症状のみでコロナウイルスの一般的な症状はなかったため、PCR検査を受けていない人が多い。しかし、感染者との接触があったため、皮膚病変はコロナウイルス感染の軽度の症状の一つである可能性が考えられるというのだ。こうした症状は特に、子供や青年に見られ、まれに顔にも赤い斑点が観察されると述べた。
科学誌『シアンス エ アヴニール』によると、こうした皮膚の症状は、重症患者ではなく、外出禁止令が続く中、感染者と接触のあった健康な人にこうした症状が確認されているという。中には、発熱や消化器症状、風邪の症状も同時にあった人もいるという。
なお、皮膚病変のみの症状であっても、コロナウイルスへの感染が疑われる場合は、通常の軟膏では治癒しないため、皮膚科医は、必ず皮膚科で診察してもらうことを推進している。
健康関連の雑誌『トップサンテ』によると、フランスの民間及び大学病院の皮膚科医400人以上が、こうした手足に凍傷のような症状、また、痛みを伴うこともある突然の発赤の発症、および一時的な蕁麻疹などの症状を確認しているという。
また、中国、台湾やイタリアの専門家も、様々な文章を通して、無症状の患者の中に、このような皮膚病変を確認したと発表している。こうした症状が突如出てきた場合、ウイルスに感染している可能性があることを考慮すべきだと専門家らは指摘している。
専門家らは、こうした症状が出た場合は、周囲への感染を防止するために皮膚科のオンライン診療を受け、PCR検査を自動的に受けられるようにすべきだと提言している。
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