ロシアのプーチン大統領は、アフリカ北東部に位置するスーダンとの間で、戦略的に重要な紅海と面したスーダンの港に、ロシア海軍の補給拠点を設ける協定案を承認したと発表した。協定案によると、この新しい拠点には最大300人が駐留することができ、4隻の船を収容することができる。
『モスクワタイムズ』によると、ロシアはスーダンに原子力潜水艦のための軍事物流拠点を開設することを計画しており、状況が不安定なアフリカ北東部の国との間で、武器の流通も可能となる協定案となっている。
近いうちに締結されるこの協定では、ロシアが寄港している軍艦に武器や弾薬、物資を送ることも認められ、輸入関税や検査が免除されることになる。その見返りとして、ロシアはスーダンでの捜索救助活動や妨害防止活動への支援を無償で提供することになる。...
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『モスクワタイムズ』によると、ロシアはスーダンに原子力潜水艦のための軍事物流拠点を開設することを計画しており、状況が不安定なアフリカ北東部の国との間で、武器の流通も可能となる協定案となっている。
近いうちに締結されるこの協定では、ロシアが寄港している軍艦に武器や弾薬、物資を送ることも認められ、輸入関税や検査が免除されることになる。その見返りとして、ロシアはスーダンでの捜索救助活動や妨害防止活動への支援を無償で提供することになる。
ロシア海軍の新しい物流拠点は「防衛的なものであり、他国に向けられたものではない」とし、「地域の平和と安定を維持するという目標に合致する」としている。新しい補給拠点は、紅海に面し、スーダンにとって重要な港湾都市であるポートスーダンに設けられる。
『モスクワタイムズ』は、ロシアは近年、エネルギーと鉱物産業への投資により、アフリカにおけるソビエト時代の戦略的影響力を取り戻すことに力を注いできたとコメントしている。
『ロシアトゥデイ』によると、ロシアとスーダンは2019年に7年間の軍事協力協定を締結しており、海軍の物流拠点の構想はすでに双方で詳細に議論されていたという。スーダンの施設は、ロシア艦艇の修理や物資の補給を目的としており、現在ロシアがシリアの地中海沿岸にある港湾都市タルトゥ-スで運営しているものと機能的には類似すると思われる。
この協定の対象期間は25年で、その後、必要に応じて自動的に10年間延長される。
仏『ルモンド』によると、2017年末にロシアを訪問したオマル・アル・バシ-ル元大統領は、スーダンを米国から「守る」ようプーチン大統領に要請し、「軍隊の再装備」のためにモスクワとの軍事協力の拡大を求めていたという。
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