1月6日水曜日、5年ぶりに開催され、通算8回目となる北朝鮮労働党大会でキムジョンウン主席は、これまでの経済政策の失敗を強調した。
折しも、労働党大会は米国のジョン・バイデン次期大統領の就任式2週間前に開催された。 北朝鮮の米国との関係改善目指した交渉は、現在のところ暗礁に乗り上げた状態となっている。
北朝鮮労働党大会には7000人の代表委員が参加したが、党の機関紙、労働新聞の写真を見る限り、誰もコビッド19感染防止用のマスクを着用していないことが見て取れた。...
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1月6日水曜日、5年ぶりに開催され、通算8回目となる北朝鮮労働党大会でキムジョンウン主席は、これまでの経済政策の失敗を強調した。
折しも、労働党大会は米国のジョン・バイデン次期大統領の就任式2週間前に開催された。 北朝鮮の米国との関係改善目指した交渉は、現在のところ暗礁に乗り上げた状態となっている。
北朝鮮労働党大会には7000人の代表委員が参加したが、党の機関紙、労働新聞の写真を見る限り、誰もコビッド19感染防止用のマスクを着用していないことが見て取れた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、キムジョンウン主席は演説の席上、前回2016年労働党会議で採択された経済発展5年計画がほとんどの分野で目標を達成していないことを認めた。
ちなみに北朝鮮は慢性的な経済不況が続いており、昨年度は暗黙のうちに経済発展5年計画を放棄している。
キムジョンウン主席は演説で「今回の経験や教訓や失敗原因を深く分析する必要がある」と付け加えた。 なお演説では失敗の詳しい内容については触れていない。
北朝鮮は、キムジョンウン主席主導の急速な核兵器や大陸間弾道弾の開発に対する国際的な制裁を受けて、貿易を中心とした経済活動が制約を受けている。
さらに追い打ちをかけるようにコビッド19感染蔓延の防止のため、中国やロシアとの国境は封鎖され、北朝鮮は経済的に、益々孤立状態となっている。
今回のキムジョンウン主席の演説は、経済活動発展のため、バイデン新大統領の下で米国との関係改善を求めたいとのメッセージとも受け取られる。
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