インド政府の当初の目的は、これからの6か月間に感染により生命リスクの高い高齢者など、優先順位の高い3億人を対象にワクチン接種を行うことである。
なお、最初の数週間は、コビッド19感染者と日々接触している医師や看護師などお医療従事者3000万人を対象としたワクチン接種を行うとのことである。
インドでは2種類のワクチンが使用される計画である。 1つはインドのバラットバイオテック社のワクチンで、臨床試験途中であるが緊急事態のために終了を待たずして使用が許可された。...
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インド政府の当初の目的は、これからの6か月間に感染により生命リスクの高い高齢者など、優先順位の高い3億人を対象にワクチン接種を行うことである。
なお、最初の数週間は、コビッド19感染者と日々接触している医師や看護師などお医療従事者3000万人を対象としたワクチン接種を行うとのことである。
インドでは2種類のワクチンが使用される計画である。 1つはインドのバラットバイオテック社のワクチンで、臨床試験途中であるが緊急事態のために終了を待たずして使用が許可された。もう1つはオックスフォード大学とアストラゼネカ社で開発したワクチンである。
インド厚生大臣はインド製のワクチンの安全性を確信しているが、臨床試験半ばで許可されたため、ワクチンの薬効については確証することは難しいとコメントしている。
医療従事者の1人は、「ワクチン接種は強制的ではないので、現時点でのワクチン接種は見合わせ、ワクチンの効果が統計的に明確になった時点で接種を受けたい。」と語っている。
一方、バラットバイオテック社は、ワクチン接種で深刻な副作用が出た場合は、賠償金を支払うと明言している。
公立の医療機関の医師会は、もう一方のアストラゼネカ社製ワクチンの接種を希望している。
今後の日本でのコビッドワクチン接種活動の参考として、インドでのワクチン接種の進展やインド製ワクチンの薬効結果を見守っていきたい。
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