現在まさにWHOの専門家集団が武漢を訪問して、コビッド19の原因調査を行おうとするところであるが、今回の報告書での中国当局に対する非難は中国側の協力姿勢を逆なでする危険性がある。

ともあれWHOの調査団は湖北省の省都、武漢に無事に到着し、１週間のホテルでの隔離生活を送っている。...

現在まさにWHOの専門家集団が武漢を訪問して、コビッド19の原因調査を行おうとするところであるが、今回の報告書での中国当局に対する非難は中国側の協力姿勢を逆なでする危険性がある。

ともあれWHOの調査団は湖北省の省都、武漢に無事に到着し、１週間のホテルでの隔離生活を送っている。

コビッド19感染流行の初期に情報の公開を遅らせたことに対する委員会報告書での中国側への非難内容は1月19日付けの中国の朝刊にはまだ取り上げられていない模様である。

昨年の冬に感染症の調査の遅れについては、その頃すでに中国の鍾南山氏などの専門家が武漢を訪問した時に指摘した。その後、中国政府が事の重大さに気付き、昨年1月23日に武漢の都市封鎖を行い、その後、湖北省封鎖と地方の責任者の処罰が行われた。

今回のWHOの武漢現地調査に関して米国側は中国政府に、現地の医療従事者や患者や研究者に対し何ら圧力をかけず、WHOの質問が自由にできるような環境とするように要請した。