飲食店の店主は客に対して、会話を控えて静かに飲食するように注意書きしている。すなわち店内では会話による感染クラスター発生を防止したいと考えている。
しかし、この注意事項は飲食店に限らず、徐々に多くの小売店にまで拡大している。 日本人はとても訓練に慣れた国民性があるので、いやおうなしに会話する自由をコロナ感染防止のために制限させられることを許容している。
東京の多くのレストランは地下にあり、狭くて窓がないために換気状態が悪い。...
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飲食店の店主は客に対して、会話を控えて静かに飲食するように注意書きしている。すなわち店内では会話による感染クラスター発生を防止したいと考えている。
しかし、この注意事項は飲食店に限らず、徐々に多くの小売店にまで拡大している。 日本人はとても訓練に慣れた国民性があるので、いやおうなしに会話する自由をコロナ感染防止のために制限させられることを許容している。
東京の多くのレストランは地下にあり、狭くて窓がないために換気状態が悪い。特に町の中心部ではそのケースが多く、RFIの特派員も5人の同僚と狭いレストランで会話なしの昼食をとった。
レストランでは揚げ物を熱い油の中で揚げる音と客たちが蕎麦をすする音がするだけで会話の声は聞こえない。
レストランでは「食事中は会話を控えて。」と張り紙されているが、店の主人は、「好きでこのような注意書きを貼っている訳でないが、コビッド19感染を予防するためには致し方ない。このことは客たちもよく分かっているはずだ。」と語った。
東京では多くの店やスポーツクラブや映画館でも会話を控えるようにとの注意が喚起されており、若者の仲間同士の繁華街への外出でもふざけた会話は少なくなった。 もし会話を控えることが、市中での感染防止に大いに効果があるなら継続する必要があるとの意見が多い。
ところで、地下鉄や通勤電車でもクラスターを発生させないため1年前から会話を控えることが叫ばれているが、車内はいつもどおり乗客で溢れており、RFIの特派員は、テレウオークを実践している日本の会社は欧米諸国に比べて圧倒的に少ないのではないかと感じている。
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