南アフリカのある倉庫には2500人分の偽ワクチンが発見され、中国のある工場では3000人分以上の偽ワクチンが発見されている。
国際刑事警察機構(インターポール)は3月3日水曜日に南アフリカと中国で公然と行われていた偽ワクチン流通システムを壊滅したと発表した。
さらに、インターポールはこれらの流通システムの壊滅作戦で偽ワクチン製造と販売に関わった80人以上の容疑者を逮捕したと発表した。...
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南アフリカのある倉庫には2500人分の偽ワクチンが発見され、中国のある工場では3000人分以上の偽ワクチンが発見されている。
国際刑事警察機構(インターポール)は3月3日水曜日に南アフリカと中国で公然と行われていた偽ワクチン流通システムを壊滅したと発表した。
さらに、インターポールはこれらの流通システムの壊滅作戦で偽ワクチン製造と販売に関わった80人以上の容疑者を逮捕したと発表した。
しかし、インターポールのユルゲン・ストック書記長の話では、今回の逮捕は偽コビッド19ワクチンに関する犯罪組織の1部に過ぎず、他にも同様な偽ワクチン流通組織が見つかっており、益々警戒を強める必要があるとコメントした。
例えば、中国当局は1カ月前、食塩水から偽ワクチン6万人接種分を製造し、販売した組織の幹部を逮捕している。この犯罪グループは逮捕されるまでに270
万ドル(約2.97億円)を稼いでいた。
なお、各国間のコビッド19ワクチン獲得競争と人々のワクチン接種の遅れに対するいら立ちが、偽ワクチン商法による犯罪を増加させているといえる。特に偽ワクチンの販売はダークネットと呼ばれる検索エンジンに引っ掛からないネット上で行われているという。
専門家は、ワクチンのような感染防止に関わる重要な薬剤を個人が直接購入して接種し、これで感染防止ができたと信じて通常生活を送ること自体が公衆衛生上、大きなリスクを与えると警鐘を鳴らしている。
すなわち、偽ワクチンの販売拡大が、より多くの感染者の拡大につながると指摘している。
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