米テキサス州のグレッグ・アボット知事は6日、バイデン政権の国境政策の見直しにより増加しているメキシコの犯罪組織による人や麻薬の密輸に対抗するために、「ローンスター作戦」を開始したと発表した。
『MSNニュース』によると、テキサス州のアボット知事(共和党)は6日、テキサス州兵と公安部の合同部隊を空、地上、海上において脅威の高い地域に戦略的に配備し、メキシコの犯罪組織やその他の密輸業者がテキサスに麻薬や人を送り込むことを阻止していくと発表した。
同知事は、「南部国境の危機は、国境の安全確保を拒み、不法移民を招待しているバイデン政権の政策のために悪化し続けている」と述べた。「テキサス州は合法的な移民を支持しているが、テキサスの人々の命を危険にさらし、我が州に人道的危機を、防ぐのではなくむしろもたらす原因となる、開放的な国境政策の共犯者にはならない。...
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『MSNニュース』によると、テキサス州のアボット知事(共和党)は6日、テキサス州兵と公安部の合同部隊を空、地上、海上において脅威の高い地域に戦略的に配備し、メキシコの犯罪組織やその他の密輸業者がテキサスに麻薬や人を送り込むことを阻止していくと発表した。
同知事は、「南部国境の危機は、国境の安全確保を拒み、不法移民を招待しているバイデン政権の政策のために悪化し続けている」と述べた。「テキサス州は合法的な移民を支持しているが、テキサスの人々の命を危険にさらし、我が州に人道的危機を、防ぐのではなくむしろもたらす原因となる、開放的な国境政策の共犯者にはならない。我々はこの危機に立ち向かうために必要な資源と法執行人員を急増させる」と述べた。
テキサス州選出のヘンリー・クウェラー下院議員(民主党)は、数週間、もしかしたら数日後には 南部国境沿いが危機的な状況に陥る可能性があると警告している。リオグランデバレーと呼ばれる国境地帯では「ここ7日間で、10,000人の不法越境者、ここ2日間で2,500人の不法越境者を捕らえたが、多くは釈放されている 。」と語っている。また、南部の国境地帯で移民の逮捕が最近増えていることから、今後不法越境者が急増するのではないかと危惧しているとも語った。同議員は、米国は現在、パンデミックのさなかにあり対応する準備ができていないと警告している。
米ニュースサイト『ブライトバート』は、不法移民の急増は、治安悪化の問題だけでなく、新型コロナウイルス感染拡大の可能性もあると報じている。
テキサス州ブラウンズビルでは、市当局者が、米国内への交通手段を得るためにバス停で釈放されている移民うち、6%が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示していることを明らかにした。しかしブラウンズビルの職員は、検査で陽性となった人がバスに乗り込み、アメリカ内陸部へ移動することを阻止する権限は持っていないと説明している。また、バス停の職員は乗り継ぎ前に乗客にコロナウイルス検査結果の証明を求めることができないという。
テキサス州選出のクウェラー下院議員は、「私はバイデン政権に、移民の急増に対処している南部国境のコミュニティに耳を傾け、協力することを強く求める」と訴えている。
なおアボット州知事も、『フォックスニュース』のインタビューで、バイデン政権は不法入国者に対し検査や自主隔離を義務化しておらず、新型コロナウイルスに陽性である可能性があるにも関わらず、不法越境者をそのまま国内に受け入れることを認めているため、テキサス州南部でウイルスを広めていると批判している。
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