これまでの3週間にわたってロシア軍はウクライナとの国境近くで大規模な軍事演習を展開したため、ウクライナはロシアが侵入してこないかと警戒感を持って見守っていた。 ヨーロッパ諸国もロシアが、クリミア半島侵攻で見せた戦闘行為をウクライナに対して再開するのではないかと危惧していた。
ところが、4月22日木曜日になってロシア軍の撤退の発表があってウクライナやヨーロッパの周辺諸国は、ようやく安堵した模様である。...
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これまでの3週間にわたってロシア軍はウクライナとの国境近くで大規模な軍事演習を展開したため、ウクライナはロシアが侵入してこないかと警戒感を持って見守っていた。 ヨーロッパ諸国もロシアが、クリミア半島侵攻で見せた戦闘行為をウクライナに対して再開するのではないかと危惧していた。
ところが、4月22日木曜日になってロシア軍の撤退の発表があってウクライナやヨーロッパの周辺諸国は、ようやく安堵した模様である。
ロシアのセルゲイ・チョイグ防衛大臣は撤退理由をコミュニケで、「ロシア軍は今回のロシア南部と西部地域での軍事訓練で、国防の役務を全うできる能力を充分発揮できることが確認できた。」と説明した。
「過去3週間の軍事演習は、黒海とクリミア半島で行われ、ロシアに属国化されているクリミア半島での訓練を終えた兵士たちは5月1日に撤退する。」と付け加えた。
さらに、「ロシアとしては、隣国に脅威を与える意図はない。」と言いながらも、逆に、ウクライナや北大西洋条約機構(NATO)の示したロシアに脅威を与える挑発行為を非難した。
ロシア防衛大臣によると、今回の軍事演習で1万人の兵士が動員され、戦闘機や40隻の艦船、対空防御システムや航空母艦が参加したという。
「戦争ゲーム」まがいの軍事演習は、一歩間違うと実戦に突入する危険がある。コビッド19禍や地球温暖化の対策が叫ばれている時期に、「戦争ゲーム」を行っている場合ではないと感じる。
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