急病の患者の搬送先がすぐに決まらないケースが増える中、都内では８４歳の男性が、酸素吸入装置を使いながら自宅療養を続けている。
肺に持病があるという男性は、今月３日に自宅のトイレで倒れたが、６つの医療機関が救急隊からの要請にベッドの満床などを理由に「受け入れ困難」と答えたという。
自宅療養は掛かりつけ医や妻が承諾しているが、妻は「心配は尽きない」と話す。
男性の掛かりつけ医・稲村俊明医師は「医療崩壊という段階。
危機的状況を皆が共有し、高井危機意識を持って自分の行動を制約し、コロナに向かっていく姿勢が必要」と述べた。
東京・渋谷区の映像。

兵庫・神戸市はきょう感染者の扱いについて方針転換を発表。
原則入院かホテルなどで療養とし、「自宅療養ゼロ」としてきたが、神戸市健康局・花田裕之局長は「できるだけ在宅で過ごしてもらえる人は過ごしてもらう」と述べた。
兵庫県内では自宅で待機している人がおとといの時点で７２２人に上るなど、受け入れ先の病院や施設が決まらないケースが増加。
このため一定の条件を満たした場合にかぎり自宅療養を認め、２４時間連絡が取れる体制を取る。
花だ局長は「容体が悪化して危ないことを早く察知して、どれだけ早く手を打てるかということ」と述べた。

全国の新型コロナウイルスの感染者数は５８８８人。
東京では１２７４人、神奈川で７１６人、大阪で５０６人、埼玉で４１１人。
死者は全国で９１人。
千葉県は自宅療養中の感染者１人が入院先未定のまま症状悪化で死亡したと発表。
田村厚労相は米国製薬大手「ファイザー」と約１億４４００万回分供給を受ける契約だという。
英国「アストラゼネカ」米国「モデルナ」に続いて３社目の正式契約となる。
あわせて３億１４００万回分のワクチンを確保した。
ＪＲ品川駅、厚労省の映像。
千葉県の会見の映像。