栃木県足利市の山火事は発生から７日目となったきょうも延焼しているが、足利市長は午後の会見でコントロールの度合いが強まっていて、鎮圧まであと一歩という感覚などと説明し、週明け早々の鎮圧を目指したい考えを示した。
一方で油断できない状況に変わりないとして、改めて注意を呼びかけた。
足利市の会見の映像。

栃木県足利市の山火事は、きょうで発生から６日経ち、市によると、延焼はきのう夕方以降はほぼ食い止められているという。
市は残った火を消す作業を急ぎ、週明けの早い時期の鎮圧を目指したいとしている。
一方、おととい発生した群馬県桐生市の山火事は、消火活動の結果、ほぼ消し止められた。
消防は、あす朝から鎮火を目指すことにしている。

栃木・足利市で延焼を続ける山火事。
発生から７日目を迎えたきょうも、消火活動が続いた。
きのうまでに約１０６万平方メートル（東京ドーム２３個分）を焼き、徐々に住宅地へ迫る。
延焼に拍車をかけているのが空気の乾燥と風、そして落ち葉が消火活動を妨げているという。
空からまいた水は落ち葉の上を滑り落ち、葉の下で火はくすぶり続けるという。
そこに風が吹いた場合、また新たな炎が上がるという。
何度も繰り返されるヘリコプターでの給水作業、しかし高い位置からまくため、ピンポイントでの消火は難しい。
「ヘリがあまり降下すると、ヘリの風圧で逆に火をあおってしまう。
ある程度高い位置で消化するのはやむをえない」と元東京消防庁麻布消防署長・坂口隆夫は話す。
原因について、足利市は食べるものに火を使ったか、たばこだとみている。
森林火災の原因は多いものからたき火、野焼き、放火、たばこ、火遊びと６割以上が人為的なもの。
今後懸念されるのは飛び火。
足利市・池澤昭副市長のコメント。