ミャンマー軍は、軍事法廷で市民７人に死刑判決を言い渡した。
国営テレビによると、７人は、ヤンゴンの戒厳令が出されているラインタヤ地区で先月１５日、デモ隊の情報を治安当局に流したと疑われた女性を殺害したとしている。
７人のうち３人は、不在のまま判決が言い渡され、軍が行方を捜しているという。
軍は、今月８日にも軍事法廷で市民１９人に対して軍の関係者を殺害したとして死刑判決を言い渡している。
戒厳令が出されている地区では重罪については軍事法廷で裁かれるとされていて、上訴は認められていない。

クーデターで全権を掌握したミャンマー軍は、軍の協力者の殺害に関わったとされる市民７人に死刑判決が下されたことを公表した。
ミャンマーの国営テレビは死刑判決が言い渡された７人について、きのうの放送で「デモ隊の情報を軍側に流したとされる女性が先月殺害された事件に関与した」と伝えている。
８日には軍幹部らの殺害に関わったとして１９人が死刑判決を受けていて、市民の間では「冤罪をでっち上げている」との批判が噴出している。
ミャンマー国営放送、ヤンゴンの映像。

ミャンマーでは軍による市民の弾圧が続く。
現地の人権団体によるとこれまでに子ども５０人を含む、市民７１０人が死亡したという。
これに対しオーストラリアではミャンマー出身の人たちがオーストラリア政府に対して弾圧から逃れてきた市民の保護やミャンマー軍への制裁などの対応を取るよう強く迫っている。
政府はまだ何も約束していないが思いやりのある対応を取るとしている。
オーストラリアは話し合いのパイプを維持したがっている。
しかしオーストラリア政府がミャンマー軍にわずかでも影響力を行使している証拠はないとの批判もある。
軍は暴力をさらに激化させる構えに見え政府は違う対応を取るべきかもしれない。