日本政府は、故安倍晋三元首相(享年67)の盟友であったかも知れないが、仮にウラジーミル・プーチン大統領(69歳)から国葬参列の意思表明があったとしても断ることとした。その傍若無人な振る舞いを続けるプーチンについて、英国人ジャーナリストが、彼の愛人と噂されている女性との生活によって強気な外交政策を続けるに至っていると、近々発刊の伝記で記している。
7月22日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊のニュース情報週刊誌)は、「プーチン伝記:彼の愛人によって外交政策を強気に展開」と題して、ウラジーミル・プーチン大統領が世界を敵に回すような強気の外交政策に転じた陰には、若い愛人との地に足がついた生活があると考えられる、とした英国人ジャーナリストが近々発刊する伝記の中で記述していると報じた。
ウラジーミル・プーチン大統領の半生を綴った伝記によると、彼の強気な外交政策はここ十数年噂されてきた愛人の存在によって影響を受けているとみられるという。...
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7月22日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊のニュース情報週刊誌)は、「プーチン伝記:彼の愛人によって外交政策を強気に展開」と題して、ウラジーミル・プーチン大統領が世界を敵に回すような強気の外交政策に転じた陰には、若い愛人との地に足がついた生活があると考えられる、とした英国人ジャーナリストが近々発刊する伝記の中で記述していると報じた。
ウラジーミル・プーチン大統領の半生を綴った伝記によると、彼の強気な外交政策はここ十数年噂されてきた愛人の存在によって影響を受けているとみられるという。
英国人ジャーナリスト兼作家のフィリップ・ショート氏(77歳)が記した「プーチン:彼の半生とその時代」という伝記で、7月26日に米国で出版される。
その中で同氏は、プーチンが他国の首脳と違って孤立しがちだったのは、これまで“地に足の着いた安定的な家庭”を持っていなかったからだとする。
プーチンは、公的の場に姿を見せようとしなかったかつての妻(編注;リュドミラ・プーチナ(現64歳)、1983~2013年の間婚姻関係)とうまくいっていなかったが、現在噂されている元オリンピック・アスリートの女性とは良好であるという。
その女性とは、ロシア代表元新体操選手のアリーナ・カバエワ氏(39歳、2004年アテネ大会金メダリスト)で、彼女が22歳(2005年)の頃から交際が始まった模様である。
この交際を最初に報じたのが『モスコフスキー・コレスポンデント』紙(2007年創刊)で、同大統領が、2008年報道の当該記事内容は“真実が一切含まれない”と全否定するコメントを出して間もなく、同紙は廃刊に追い込まれている。
しかし、ショート氏によると、プーチンが彼女と2005年に交際を始めたのは確かで、何故なら、その後彼の行動が“微妙に変化”し、明らかに精神的に上向いてきたからだという。
同氏は著書の中で、“(彼女の存在が)彼の私生活に止まらず、外交面での強気な対応等にも影響を及ぼしているのではなかろうか?”とし、“それが西側諸国にとっては、より好戦的になったと捉えられているとみられる”と言及している。
ただ、同氏は、“プーチンが私生活を完全に隠すと決断している以上、この憶測が正しいのか確かめようがない”とも記述している。
この愛人関係はこれまで一切確認されてきていないが、しばしば噂に上がってきており、また、カバエワ氏との間に2人の子供がいるとの情報についても、彼女自身も認めようとしていない。
一方、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に伴い、西側諸国は挙って対ロシア制裁を発動し、特にオリガルヒと呼ばれるロシア新興財閥を厳しく制裁してきている。
今年4月、米財務省がこの一環で、プーチンと近しい関係があるとしてカバエワ氏も制裁対象とすることを検討したが、米ロ間の緊張関係が益々高まることを懸念して断念している。
しかし、欧州では違った対応をしていて、英国が5月中旬に、また欧州連合(EU、1993年設立)も6月初めに、それぞれプーチンの家族・友人に加えてカバエワ氏も制裁対象として資産凍結等の措置を講じることを決定している。
EUは声明文の中で、“ロシアによるウクライナの主権侵害等の行為は全く許されることではなく、それを支持したりする人物の責任は重い”とし、“カバエワ氏もその一人である”と認定している。
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6月18日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊)は、「中ロ両軍、日本列島南方の海上訓練で日本威嚇」と題して、日米の度重なる共同軍事演習に反発してか、中ロ両軍の艦艇が日本列島周辺を航行し日本を威嚇するような活動を行っていると報じた。
日本は今週、日本列島南方に中ロ両軍の十数席の艦艇が展開しているのを見咎め、緊張度が増している。
『ジャパン・タイムズ』紙(1897年創刊の英字紙)によると、ロシア軍艦艇7隻が6月16~17日にかけて、北海道南方から千葉沖を抜けて伊豆諸島南方まで航行しているという。...
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6月18日付
『ニューズウィーク』誌(1933年創刊)は、「中ロ両軍、日本列島南方の海上訓練で日本威嚇」と題して、日米の度重なる共同軍事演習に反発してか、中ロ両軍の艦艇が日本列島周辺を航行し日本を威嚇するような活動を行っていると報じた。
日本は今週、日本列島南方に中ロ両軍の十数席の艦艇が展開しているのを見咎め、緊張度が増している。
『ジャパン・タイムズ』紙(1897年創刊の英字紙)によると、ロシア軍艦艇7隻が6月16~17日にかけて、北海道南方から千葉沖を抜けて伊豆諸島南方まで航行しているという。
統合幕僚本部も、海上自衛隊の艦船及び戦闘機によって当該艦艇の動きを監視していることを確認している。
これ程多くのロシア軍艦が日本列島周辺で認められたのは昨年10月以来で、当時、中ロ軍艦艇計10隻が日本列島周辺を航行するのが認められ、日本が警戒していた。
そして今回、6月17日朝には、更に9隻のロシア軍艦艇が北海島宗谷岬北方で確認されている。
ロシア軍は最近、太平洋海域において40隻の艦艇による大規模軍事演習を行う計画を発表していた。
従って、防衛省は、今回認められた16隻が、当該演習に参加するものとみている。
なお、統合幕僚本部は、ロシア軍艦艇と同様の時期に、中国軍のミサイル搭載駆逐艦2隻が対馬海峡からオホーツク海に向けて航行するのを確認していると発表した。
一方、ロシア政府は4月末、日米両軍の艦艇がロシア領海周辺で複数回の共同演習を行っていることに対して非難する声明を発表している。
ロシア外務省のイーゴル・モルグロフ外務次官(61歳、2011年就任)名による声明では、日米両国が今年9月から10月にかけて、双方から合計4千人余りの将兵が参加しての大規模共同軍事演習「リゾルート・ドラゴン(龍の決意)」を実施するとの計画に対して猛反発している。
同次官は、ロシア国営メディア『RIAノーボスチ』(1941年設立)のインタビューに答えて、“日本側のかかる活動はロシアの安全保障にとって脅威となるとみる”とした上で、“もしかかる活動が更に活発化すれば、ロシアとしては相応の報復措置を講ずることになる”とコメントした。
なお、かかるコメントがロシアから発信される前に、日米両軍は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻を契機に、警戒強化の一環ですでに10度程の海上訓練を実施している。
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