今回のオバマのアジア歴訪は韓国、フィリピン、マレーシアを含めて中国に対し、柔らかくて粘着力のある垣根を作ろうということだった。権威あるリップサービスをあちこちで行い、我々はそれに振り回されている。その結果が、安倍さんとオバマの熱いラブコールとクールな対応というようなすれ違いに出てきてしまったように感じる。

2014/04/27　TBSテレビ[サンデーモーニング]

日本国内でも解釈の分かれる訪問だった。ＴＰＰは別として（今回のオバマ大統領訪問を）安倍政権は大成功と言っているし、一部の報道でもそう言っている。お墨付きを安倍政権は求めていて、それは尖閣問題、集団的自衛権の問題であり、表面的にはお墨付きを得られている。ただ記者会見を見ても、特に記者との問答の中では特にお墨付きを与えたという風景は見られなかった。

2014/04/27　TBSテレビ[サンデーモーニング]

日米首脳会談という意味でいうと、昨年末の安倍首相の靖国神社参拝でかなりギクシャクした感じがあったので、両国がセレモニーに終始した感じだが、日本が望んでいたような国賓としての来日、日米安保の尖閣への適用という言質をとれたこともあったので一定の成果はあった

2014/04/27　TBSテレビ[サンデーモーニング]

新聞各紙をはじめ、日本のメディアも珍しいぐらい評価がバラバラで、なかなかまとめきれていないという印象がある。それにはいろんな原因があるが、安保では日本が米国に対しオバマさんから言質をとり、集団的自衛権ではずみをつけたいという日本側の要求が強かった。ＴＰＰの方では米国が目に見える形で成果をとりたかったという２つの基本的構図があった。その根っこには歴史認識問題でギクシャクした両国関係および首脳同士の信頼関係を再構築したいという一番大きな狙いがあった。

2014/04/27　TBSテレビ[サンデーモーニング]

中国の影をひしひしと感じた首脳会談だった。尖閣にしろ、ＴＰＰにしろすべて中国が絡む話で、時代を改めて感じた。

2014/04/27　TBSテレビ[サンデーモーニング]