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トランプ大統領「中国はバイデンの捜査を」(10月4日)
トランプ大統領は野党民主党のバイデン前副大統領に不利な情報を得ようとウクライナ大統領に対しバイデン前副大統領の息子が役員の企業の汚職事件をめぐる調査に協力するよう圧力をかけた疑惑をもたれており、民主党は議会で弾劾に向けた調査を進めている。
トランプ大統領はワシントンで「バイデン前副大統領と息子が中国でも不当な利益を得ていた」と主張し中国に捜査を呼びかけ「中国はバイデン一家の捜査を始めるべきだ。...
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トランプ大統領は野党民主党のバイデン前副大統領に不利な情報を得ようとウクライナ大統領に対しバイデン前副大統領の息子が役員の企業の汚職事件をめぐる調査に協力するよう圧力をかけた疑惑をもたれており、民主党は議会で弾劾に向けた調査を進めている。
トランプ大統領はワシントンで「バイデン前副大統領と息子が中国でも不当な利益を得ていた」と主張し中国に捜査を呼びかけ「中国はバイデン一家の捜査を始めるべきだ。中国で起きたことはウクライナと同じくらい悪い。」と述べた。
中国・習近平国家主席に直接捜査を要請することについても検討する可能性を示した。
これに対し弾劾に向けた調査を進めている民主党主導の下院の3つの委員会は声明を発表し「トランプ大統領は中国にまで公然とみずからの政治的目的のために何の根拠もない捜査を始めるよう求めている。」と強く非難しており、大統領と民主党との対立はさらに激しさを増している。
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米国経済先行きに懸念・ダウ平均株価・一時600ドル近く下落(10月3日)
ニューヨーク株式市場取引開始直後から幅広い銘柄に売り注文が出て、ダウ平均株価は前の日と比べて一時598ドル余値下がりし、2万6000ドルを割り込んだ。終値は前の日と比べて494ドル42セント安い2万6078ドル62セントだった。
これは前日に製造業の景気感を表す代表的な経済指標がおよそ10年ぶりの低い水準となったことに加え、発表された民間の雇用に関す統計も市場の予想を下回ったため。外国為替市場ではリスクを避けようとドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は1ドル107円台前半まで値上がりした。...
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ニューヨーク株式市場取引開始直後から幅広い銘柄に売り注文が出て、ダウ平均株価は前の日と比べて一時598ドル余値下がりし、2万6000ドルを割り込んだ。終値は前の日と比べて494ドル42セント安い2万6078ドル62セントだった。
これは前日に製造業の景気感を表す代表的な経済指標がおよそ10年ぶりの低い水準となったことに加え、発表された民間の雇用に関す統計も市場の予想を下回ったため。外国為替市場ではリスクを避けようとドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は1ドル107円台前半まで値上がりした。
市場関係者は「米国経済は順調だと言われるなかで経済指標が立て続けに悪かったことで米中貿易摩擦による実体経済への影響が思ったよりも大きいのではないかとの見方が出ている。
4日の雇用統計など今後発表される経済指標も注視されている。」と話している。
ヨーロッパの株式市場は世界経済の先行きへの懸念が強まり売り注文が膨らみ、ロンドンやパリ市場では3%を超える大幅な値下がりになった。
市場関係者は「景気後退局面にあるのではという見方が投資家の間に広がり大幅に下落した。」と話している。
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対立深まる米国から・古代ペルシャの文化財・イランに返還(10月3日)
2500年ほど前の古代ペルシャの文化財が保管されていた米国の大学からイランに返還され、一般公開が始まった。返還されたのは、ペルセポリスの遺跡で発掘された1700余りの粘土板で今から2500年程前のもので、くさび形文字が刻まれている。
1930年代に発掘に携わった米国のシカゴ大学が学術研究のために米国に持ち帰って保管していたが、イラン政府からの要望を受けてこのたび返還され、首都テヘランにある国立博物館で一部が一般に公開された。...
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2500年ほど前の古代ペルシャの文化財が保管されていた米国の大学からイランに返還され、一般公開が始まった。返還されたのは、ペルセポリスの遺跡で発掘された1700余りの粘土板で今から2500年程前のもので、くさび形文字が刻まれている。
1930年代に発掘に携わった米国のシカゴ大学が学術研究のために米国に持ち帰って保管していたが、イラン政府からの要望を受けてこのたび返還され、首都テヘランにある国立博物館で一部が一般に公開された。
イランは米国と国交がないうえ、最近はサウジアラビアの石油関連施設への攻撃を巡って、両国の対立が深まっている。
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ボルトン前補佐官批判し・大統領との違い鮮明に(10月1日)
米国のボルトン前大統領補佐官はトランプ大統領に解任されてから初めて公の場で講演し、北朝鮮との関係について大統領との姿勢の違いを鮮明にした。
ボルトン前大統領補佐官は核兵器や長距離弾道ミサイルの実験が行われていないのは北朝鮮は実験が終了したという判断をしたからだとコメントした。
トランプ大統領は実験中断を自らの外交成果と主張している。
また悪化する日韓関係についてもボルトン前補佐官は、米国政府がこの問題に関心を払わないのは大きな間違いだと述べ、トランプ政権がより積極的にかかわるべきだと指摘した。...
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米国のボルトン前大統領補佐官はトランプ大統領に解任されてから初めて公の場で講演し、北朝鮮との関係について大統領との姿勢の違いを鮮明にした。
ボルトン前大統領補佐官は核兵器や長距離弾道ミサイルの実験が行われていないのは北朝鮮は実験が終了したという判断をしたからだとコメントした。
トランプ大統領は実験中断を自らの外交成果と主張している。
また悪化する日韓関係についてもボルトン前補佐官は、米国政府がこの問題に関心を払わないのは大きな間違いだと述べ、トランプ政権がより積極的にかかわるべきだと指摘した。
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ウクライナ疑惑は大統領選にどのように影響するのか(9月28日)
(ウクライナ疑惑は大統領選にどのように影響するのか)
民主党・バイデン候補への調査をトランプ大統領がウクライナに要請していたという疑惑はトランプ大統領再選にどのような影響を及ぼすのか。米国人にはわかりやすい事件であるが、米国ニュースメディアはこの事件にかなりの食いつきを見せている。ただし、話題にはなっているが今後を左右する案件にはなりそうもない。党運を賭け不退転の決意でトランプ大統領を弾劾裁判に持ち込もうという民主党・ペロシ下院議長の強い意気込みにも関わらず、9月27日に発表された最新のデータでは、トランプ大統領の支持率はわずかしか下がっていないし、不支持率にもほぼ変化はない。...
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(ウクライナ疑惑は大統領選にどのように影響するのか)
民主党・バイデン候補への調査をトランプ大統領がウクライナに要請していたという疑惑はトランプ大統領再選にどのような影響を及ぼすのか。米国人にはわかりやすい事件であるが、米国ニュースメディアはこの事件にかなりの食いつきを見せている。ただし、話題にはなっているが今後を左右する案件にはなりそうもない。党運を賭け不退転の決意でトランプ大統領を弾劾裁判に持ち込もうという民主党・ペロシ下院議長の強い意気込みにも関わらず、9月27日に発表された最新のデータでは、トランプ大統領の支持率はわずかしか下がっていないし、不支持率にもほぼ変化はない。対する民主党はどうかと言えば、最新の世論調査で、民主党・中道であるバイデン候補の人気が下がり、代わりに民主党・左派のウォーレン上院議員の支持率が上がっている。支持層で重なる部分が多く、トランプ大統領にとってはむしろ嫌な相手でもあるバイデン候補が対立候補にならない可能性も出てきたということはトランプ大統領にとってウクライナ疑惑は良い意味で作用したのかもしれない。ウォーレン上院議員やサンダース議員は経済音痴と言われておりトランプ大統領にとっては与しやすい候補といえるのではないか。今の民主党にはオバマ氏のような強力な大統領候補が見当たらないのが現状である。
(トランプ大統領再選への厳しい見立てもある)
一方でトランプ大統領の再選にはいくつもの厳しいハードルが控えているとの見立てをする専門家は少なくない。前回、2016年の大統領選も票数だけを見てみればトランプ大統領は300万票もの票差をつけられてクリントン候補に負けていたが、米国特有の獲得選挙人数で決める総取りシステムをうまく利用することで大勝利を収めた。2020年の大統領選では民主党もこの部分の対策を強化して臨んでくるとみられ、前回のようにはいかない可能性がある。トランプ大統領は今から選挙戦への準備を怠りなくやっているが、ミシガンのような激戦州、ペンシルバニア州のようなラストベルト地帯での現状のデータはあまり良いとはいえない数字をはじき出している。さらに言えば、もともと共和党が強いテキサス州での数字が崩れてきていることも大きな不安の種となっている。共和党の本丸である南部で1つでも落としてしまうとトランプ大統領の再選は難しくなる。テキサスは人種構成が変化しており、白人の比率が50%以下になったことが影響していると言われている。さらに米中貿易戦争の影響でトランプ大統領を嫌がっている共和党支持層のトランプ離れも影響している。この他、トランプ大統領はアリゾナ、ジョージアでも苦戦する可能性がある。米国大統領選の動きは予断の許さない状況にあると言える。
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