スウェーデンで昨年生まれた単語「Flygscam」。これは「飛行機に乗ることは恥ずかしい」と思う気持ちを表している言葉。そしてこのような姿勢が、スウェーデン中心としたスカンジナビア圏の人々に広がってきていると、ヨーロッパメディアの注目を集めている。
『RTL』によると、「それはスウェーデンで始まった。スウェーデンはヨーロッパの北部という遠隔地にあるため、住民は頻繁に飛行機を利用する。統計的に見ても、スウェーデン人の飛行機使用頻度は、世界平均の5倍。そのため、飛行機による空気中へのCO2排出量は自動車と同じくらいとなっている。」
「そのため、多くの住民が反応することを決断し、環境保護に参加するようになった。彼らの動機は純粋に環境保護のためであり、経済的なものではない。...
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『RTL』によると、「それはスウェーデンで始まった。スウェーデンはヨーロッパの北部という遠隔地にあるため、住民は頻繁に飛行機を利用する。統計的に見ても、スウェーデン人の飛行機使用頻度は、世界平均の5倍。そのため、飛行機による空気中へのCO2排出量は自動車と同じくらいとなっている。」
「そのため、多くの住民が反応することを決断し、環境保護に参加するようになった。彼らの動機は純粋に環境保護のためであり、経済的なものではない。 例えば、スウェーデン南部にある都市ヘルシンボリの、とあるコンサートホールは、列車に乗るよりも40倍も汚染するという理由で、飛行機で移動するアーティストを歓迎しないことを決定した。」
また、『フランス ソワール』によると、「ある匿名インスタアカウントは、地球を損なうような遠方の地をSNS上で宣伝しているインフルエンサーたちの行動を、定期的に非難しており、6万人のフォロワーが現在登録されている」。
今では、より多くのスウェーデン人、特に若者たちが、二酸化炭素排出量を軽減するために、飛行機の代わりに電車での移動を選択しているという。
また『フランス ソワール』によると、「スウェーデンは遠隔地にあるだけでなく、人々は高い購買力を持ち、チャーター便、そして低コストの航空会社が台頭したことが要因となり、スウェーデン人の飛行機使用頻度が上がった。 ある報告書によると、1990年から2017年にかけて、国際便の二酸化炭素排出量は60%増加したという。」
しかし、中でも温暖化の加速が人々の良心に響いた。 国立気象研究所によると、スウェーデンの年間平均気温は世界平均の2倍の速さで上昇しているという。
3月、世界資源保護基金(WWF)は、環境への影響を最小限に抑えるために、スウェーデン人の5人に1人が、特に女性や若者が、飛行機ではなく電車で少なくとも1回は移動することを選択したという調査結果を発表した。
国営鉄道会社SJは、この前の冬には21%の旅行者増加を記録したと発表。またスウェーデン政府は、2022年末までにヨーロッパの主要都市行きの夜行列車を再導入する意向を表明した。
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