ノルウェー道路交通情報評議会(OFV)は5日、国内の電気自動車販売数が2020年の国内新車販売全体の50%以上を占め、ノルウェーが世界一の電気自動車の国になったと報告した。
『MSN』によると、ノルウェーの電気自動車(EV)販売数が、昨年は通年で、新車販売全体の54%を占めた。プラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車(HV)も含めるとさらにシェアが高くなる。 統計によると、「純粋な」ガソリン車とディーゼル車は、昨年国内で販売された全車のわずか8%と9%を占めていた。
ノルウェーで最も人気のある車種は、独アウディの「e-tron」、独フォルクスワーゲンの「Golf」、韓国ヒュンダイの「Konda」、日産の「Leaf」、そしてテスラの「Model 3」であった。...
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『MSN』によると、ノルウェーの電気自動車(EV)販売数が、昨年は通年で、新車販売全体の54%を占めた。プラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車(HV)も含めるとさらにシェアが高くなる。 統計によると、「純粋な」ガソリン車とディーゼル車は、昨年国内で販売された全車のわずか8%と9%を占めていた。
ノルウェーで最も人気のある車種は、独アウディの「e-tron」、独フォルクスワーゲンの「Golf」、韓国ヒュンダイの「Konda」、日産の「Leaf」、そしてテスラの「Model 3」であった。
ノルウェーでEVの販売が目を見張るような勢いに乗ったのは今回が初めてではないが、通年でその傾向が確認されたのは2020年が初めてとなる。2019年3月にEVの販売台数がガソリン車を初めて上回った。それ以降、トレンドは一進一退を繰り返してきたが、流れは総じてEVに向かっており、化石燃料からは離れていっている。
『MSN』は、ノルウェーのEVブームは数十年前から続いており、抜本的な変化を起こすための優れた奨励制度の力を示していると指摘している。ノルウェーは、20世紀の国内石油ブームを利用した数多くのヨーロッパ諸国の一つである。北海油田はいくつかの国に富をもたらしたが、それぞれの国がその富を異なる方法で活用し、全く異なる結果をもたらした。例えばイギリスは、80年代後半から90年代初頭にかけて、富裕層のための減税に資金を投入した。
一方ノルウェーでは、1990年に北海油田から得た利益を、政府が出資する新しい投資ファンドに投入し始めた。このファンドは多くの産業への投資に使用され、現在では1兆ドル以上の価値になっている。ノルウェーはその莫大な銀行残高を、国内での電気自動車への移行に向けて、購入税や輸入税、道路税、有料道路、駐車場、フェリー、社用車税の無料化または大幅な割引など、非常に手厚い補助金として使用してきた。また、EVドライバーにはバスレーンの利用権が与えられており、化石燃料を使用する旧型車の廃車にも補助金を受け取ることができる。
『ロイター』によると、業界アナリストや自動車販売業者は、電気自動車の販売台数は、より多くのモデルが市場に投入されることで、2021年も急上昇を続けると見ている。
ノルウェーEV協会を率いるクリスティーナ・ブウ氏は「私たちの予備的な予測では、2021年には電気自動車が市場の65%を超えると予想されている」とし、「もしそれを達成したら、2025年にゼロエミッション車のみを販売するという目標は達成できるだろう」と述べている。
なお、ディーゼルエンジンのみの車は、2011年にノルウェー市場全体の75.7%をピークにそれ以降減少を続け、昨年はわずか8.6%にとどまっている。
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