英国ジョンソン首相・EU離脱延期を望まず(10月24日)
ジョンソン首相と労働党のコービン党首は不透明感の増すEU離脱をめぐり協議を行った。
議会は離脱法案を3日間で成立させるための動議を否決した。
一方、EUでは離脱協定案の成立に向け英国議会に時間的猶予を与える空気が漂っているが、ジョンソン首相はEUのトゥスク大統領に新たな離脱延期は望まない意向を伝えた。
英国・ジョンソン首相・離脱条件採決先送り・EUに離脱期限の延期求める(10月20日)
英国議会では、政府がEUと合意した離脱の条件について採決する予定だったが、超党派の議員が離脱に必要な国内法の整備を優先させる修正動議を出して可決され、採決は先送りされた。
英国・ジョンソン首相は19日までに離脱条件について議会の承認が得られなければ、EUに離脱期限の延期を求めることが義務づけられていて、EU・トゥスク大統領に延期を求める書簡を送った。
EUは、今後加盟各国と対応を協議するとしている。...
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英国議会では、政府がEUと合意した離脱の条件について採決する予定だったが、超党派の議員が離脱に必要な国内法の整備を優先させる修正動議を出して可決され、採決は先送りされた。
英国・ジョンソン首相は19日までに離脱条件について議会の承認が得られなければ、EUに離脱期限の延期を求めることが義務づけられていて、EU・トゥスク大統領に延期を求める書簡を送った。
EUは、今後加盟各国と対応を協議するとしている。ジョンソン首相はこの書簡に署名をしておらず、あわせて送った署名入りの別の書簡には「離脱の延期は双方の利益を損なう」として延期を否定。「こうしたやり方は不誠実だ」などと反発する声もすでに上がっていて、週明けにも裁判所が法的な判断を示すと見られる。
ジョンソン首相はあくまで予定どおりに離脱を実現するため、関連する国内法の成立を急ぐとともに先送りされたEUとの合意について週明け早々に再び採決を行う方針だが、審議が円滑に進むかどうかは流動的で混迷はさらに深まっている。
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英国・EU離脱期限前に議会開会・今後1週間の動きが焦点に(10月15日)
今月末に迫るEUからの離脱期限を前に英国では新たな議会が開会した。市民生活や経済活動に大きな混乱を生じさせる恐れがある合意なき離脱を避けることができるか、この1週間の動きが大きな焦点となる。
英国は議会で新たな会期が始まる前に政府の施政方針を元首が読み上げることになっていて、エリザベス女王は上下両院の議員を前にジョンソン政権の重点政策を示した。
エリザベス女王は政府の優先事項は10月31日に英国をEUから離脱させることだとコメントした。...
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今月末に迫るEUからの離脱期限を前に英国では新たな議会が開会した。市民生活や経済活動に大きな混乱を生じさせる恐れがある合意なき離脱を避けることができるか、この1週間の動きが大きな焦点となる。
英国は議会で新たな会期が始まる前に政府の施政方針を元首が読み上げることになっていて、エリザベス女王は上下両院の議員を前にジョンソン政権の重点政策を示した。
エリザベス女王は政府の優先事項は10月31日に英国をEUから離脱させることだとコメントした。ジョンソン政権の重要政策として自由貿易と友好的な協力のもとにEUと新たな関係に向けて取り組んでいくと表明した。
17日からのEU首脳会議までに英国とEUが合意に至れるかが最大の焦点である。
しかし仮に合意できても大きな混乱を生じさせる恐れがある合意なき離脱を避けられるとは限らない。
ジョンソン首相はEU首脳会議の翌日となる19日に特別に議会を開き採決を行う見通しだが、議会での過半数を失っているため野党側などが同調しない限り同意は得られない。
19日までにEUとの間で合意ができない場合、ジョンソン首相はEU側に離脱期限の延期要請が義務付けられている。ジョンソン首相は延期はないと繰り返し強調していて出方は見通せない。
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英国首相が新提案もドイツは否定的・英国メディア(10月9日)
英国・ジョンソン首相とドイツ・メルケル首相の電話会談を行った。
会談の内容は明らかにされていないが英国メディアは「ジョンソン首相が先週新たに提案した北アイルランド国境管理をめぐる問題を説明したもののメルケル首相は否定的な見方をした」と示している。
EU側は今週末まで英国からの新提案を受け入れられるか判断する方針を示しているが、英国メディアは離脱に向けて合意できる可能性は低くなったなどと伝えている。...
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英国・ジョンソン首相とドイツ・メルケル首相の電話会談を行った。
会談の内容は明らかにされていないが英国メディアは「ジョンソン首相が先週新たに提案した北アイルランド国境管理をめぐる問題を説明したもののメルケル首相は否定的な見方をした」と示している。
EU側は今週末まで英国からの新提案を受け入れられるか判断する方針を示しているが、英国メディアは離脱に向けて合意できる可能性は低くなったなどと伝えている。
離脱期限まで3週間余も双方の溝埋まらず、合意なき離脱、回避できるか見通せない状況が続いている。
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EU離脱・見えない先行き・揺れる北アイルランド(10月8日)
英国北アイルランドとアイルランドとの国境は車が自由に行き来することができる。北アイルランドでは1990年代まで英国にとどまるかアイルランドに帰属化によって住民の間で紛争が起き3000人以上が犠牲になった。
英国はEU離脱後アイルランドとの国境を開いた状態のまま独自の関税政策で物流を管理するとしている。
しかしその具体的方策は見いだせず、EU離脱交渉は長期化している。
ギャビンキリーンは最大の恐怖は歴史を繰り返す危険性だとコメントした。...
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英国北アイルランドとアイルランドとの国境は車が自由に行き来することができる。北アイルランドでは1990年代まで英国にとどまるかアイルランドに帰属化によって住民の間で紛争が起き3000人以上が犠牲になった。
英国はEU離脱後アイルランドとの国境を開いた状態のまま独自の関税政策で物流を管理するとしている。
しかしその具体的方策は見いだせず、EU離脱交渉は長期化している。
ギャビンキリーンは最大の恐怖は歴史を繰り返す危険性だとコメントした。
不安は町の安全面でなくビジネス面でも。キリーンの会社の製品の約3分の1をアイルランドから輸出しており、材料はドイツなどEU加盟国から輸入しているという。
英国とEUの交渉の行方次第では今はない関税がかけられる可能性がある。地域の重要産業の一つ、林業に与える影響も深刻。北アイルランドに本社を置く木材加工会社は木を国境関係なく双方から切り出している。
木材加工会社社長は林業はこの島全体でやっているとコメントしている。
英国・ジョンソン首相は離脱後北アイルランドに限っては地元が同意すれば一定期間EU規制を受け入れるとしている。
一方あくまでも関税は英国が独自に適用する。しかしこのジョンソン首相の新提案はEU側の同意を得られていないという。
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