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新型ウイルス肺炎・中国当局“患者1975人死者56人”・世界中で患者2000人超(1月26日)
中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大。中国の保健当局・国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者がきのう688人増えて、患者の数はチベット自治区を除く全国30の省や市などで1975人になったと発表sita。
患者のうち症状の重い人は324人で、死亡した人は感染の拡大が最も深刻な中国・武漢を含む湖北省で13人増えて52人になったほか、河北省や黒竜江省に加えて上海や河南省でもきのうそれぞれ1人確認され、中国国内の死者は計56人となった。...
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中国で新型のコロナウイルスの感染が拡大。中国の保健当局・国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者がきのう688人増えて、患者の数はチベット自治区を除く全国30の省や市などで1975人になったと発表sita。
患者のうち症状の重い人は324人で、死亡した人は感染の拡大が最も深刻な中国・武漢を含む湖北省で13人増えて52人になったほか、河北省や黒竜江省に加えて上海や河南省でもきのうそれぞれ1人確認され、中国国内の死者は計56人となった。
患者は中国本土以外の13の国と地域で44人確認されていて、患者の数は世界中で2000人を超えた。
感染者が急増する事態を受けて中国の旅行会社は、中国政府からの要請で日本を含む海外への団体旅行をあすから当面中止することになり、日本国内の宿泊施では今後「大きな痛手」と話した。
中国政府は「感染拡大の防止は可能だ」と強調していたが、患者の数は日を追うごとに増加し、感染拡大が収まらない事態が浮き彫りとなっている。
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習近平国家主席は新型肺炎を早期に封じこめることができるか(1月25日)
中国は新型肺炎をこれ以上広げないために、春節を前に武漢の町を封鎖した。武漢は東京都に匹敵する人口約1100万人を擁する中国有数の大都市で、日本の自動車メーカーなども多数進出している。日系企業に勤める会社員の男性は突然、封鎖を知らされたが、空港が閉鎖されたために帰国できなくなったという。中国当局は突貫工事で新型肺炎患者1000人の収容が可能な大病院を僅か7日間で建てようとしている。
だが、そうしている最中にも中国の死者は41人、患者は1300人を突破した。...
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中国は新型肺炎をこれ以上広げないために、春節を前に武漢の町を封鎖した。武漢は東京都に匹敵する人口約1100万人を擁する中国有数の大都市で、日本の自動車メーカーなども多数進出している。日系企業に勤める会社員の男性は突然、封鎖を知らされたが、空港が閉鎖されたために帰国できなくなったという。中国当局は突貫工事で新型肺炎患者1000人の収容が可能な大病院を僅か7日間で建てようとしている。
だが、そうしている最中にも中国の死者は41人、患者は1300人を突破した。武漢市内の患者729人中100人が重症となっており、57人が重体。死者は今後さらに増えそうな勢いである。タイミングが悪いことに30億人が移動するといわれている春節の大移動のピークと重なった。多くの中国人が海外を旅行しており、香港では新たに3人、ネパールとオーストラリアでは各1人、フランスで3人などと世界に感染が広がっているが、特に日本は人気観光地であり、のべ70万人の中国人が続々と日本に向かっている。
こうした状況の中、習近平国家主席は強権ぶりを発揮し、新型肺炎を抑え込む姿勢を露わにしているが、後手に回っている印象はぬぐえない。はたして近々に抑え込むことが可能なのか。終息させられるのかということは東京五輪ホスト国である日本にとって最も関心のあることである。過去に中国広東省で起きたSARS(重症急性呼吸器症候群)に対応したことでも知られる香港大学の教授は「慎重に見積もってもSARSの10倍以上となる」との恐るべき見解を示している。過去の事例を挙げればSARSの終息まで9か月を要したことはよく知られている。一方のMERS(中東呼吸器症候群)に至ってはほぼ終息と言える状況になるまで7.5か月を要したという。10倍以上となるという教授の分析が正しければ東京五輪に大きな影響が出ることは間違いないし、4月の習主席の訪日も中止または延期ということになりかねない。これを推しはかる指標となるのが死者の数である。明日の死者数を見てその数が2倍、さらに翌日にはその数がさらに倍となっていたら残念ながら香港大学の教授の見解に近いものとなるかもしれない。そうなった場合の精神的・経済的損失ははかりしれないものとなる。東京五輪まであと6か月、そうならないことを祈るばかりである。
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WHOの判断の背後に、ちらつく中国の影(1月25日)
(中国発・世界に拡散される新型肺炎)
中国で発生した新型肺炎は30億人が移動すると言われている中国の春節と重なり、11の国と地域に拡大している。中国では830人が感染し、すでに41人が死亡している。武漢市は街全体が封鎖され、上海市にあるディズニーランドも閉鎖となるなど、中国は抑え込みに必至である。こうした中、緊急事態宣言を出すものとみられていたWHO(世界保健機関)が、中国のとっている対策を評価し「公衆衛生上の緊急事態と認定するには時期尚早である」との理由で宣言を見送った。...
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(中国発・世界に拡散される新型肺炎)
中国で発生した新型肺炎は30億人が移動すると言われている中国の春節と重なり、11の国と地域に拡大している。中国では830人が感染し、すでに41人が死亡している。武漢市は街全体が封鎖され、上海市にあるディズニーランドも閉鎖となるなど、中国は抑え込みに必至である。こうした中、緊急事態宣言を出すものとみられていたWHO(世界保健機関)が、中国のとっている対策を評価し「公衆衛生上の緊急事態と認定するには時期尚早である」との理由で宣言を見送った。専門家による緊急委員会のアドバイスを踏まえた上での判断だという。死者の数は1日ごとに倍に膨らんでいるにも関わらず、委員会は10日後をめどに必要に応じて再度会合を開くと悠長なことを言っている。今回のWHOの判断見送りによって日本では指定感染症としての指示ができなくなり、患者に対し国内で強制隔離をしたりするなどの措置が取りづらくなったことは間違いない。東北大のウイルス専門家は「国際的に感染が拡大するリスクは確実に高い。宣言は出すべきであった」と異議を唱えた上で「日本国内での感染例は今後も増える」と指摘している。武漢市は23日、事実上の“閉鎖”措置を取ったが、それよりも前に武漢を出た人たちが渡航先で発症する可能性も十分に考えられる。感染症が拡大すれば終息するまで少なくとも半年はかかると言われており、東京五輪の開催にも影響が及ぶことも考えられる。
(WHOの判断の背後で、ちらつく中国の影)
今回のWHOの判断に中国からの圧力や中国に対する政治的配慮が影響している可能性はないのだろうか。22と23日に行われた緊急委員会では意見が真っ二つに割れたといわれている。緊急委員会の国別構成をよくみてみるとタイ、シンガポール、米国、ロシア、フランス、韓国、カナダ、中国、日本、オランダ、オーストラリア、セネガル、サウジアラビアとなっているが、日本と米国、AIIB加盟申請中のセネガルを除くと、残りすべてが中国が主導するAIIBの参加国であり、ほぼ親中国派で占められていると言ってよい。さらにテドロス事務局長はエチオピア出身であるが、エチオピアもAIIB参加国であり、エチオピアの主要貿易相手国第1位は輸入も輸出も中国である。中国になんらかの配慮を行った可能性はないとはいえない。しかもWHOが所属する国連の分担金は22%の米国に次いで中国は第2位(12%)である。さらに言えばWHOでは2007年から2017年という10年という長い年月をマーガレットチャンという事務局長が君臨していたが、中国はWHOのことを隅から隅まで知り尽くしている。実際には中国が公表しているデータよりも被害は深刻である可能性もある。とりあえず今、我々にできることは手洗い、うがいを徹底し人混みに近づかないということを地道にやるしかない。
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中国国内・新型肺炎・患者1287人(1月25日)
中国の保健当局・国家衛生健康委員会は、新型のコロナウイルスによる肺炎の患者が、24日新たに444人確認され、患者の数は中国のほぼ全土にわたる全国29の省や市などで1287人になったと発表した。
患者のうち、症状の重い人は237人に上っているという。また死亡した人は、感染の拡大が最も深刻な湖北省で新たに15人確認され、合わせて41人となった。
中国では旧正月の「春節」に合わせて、24日から1週間の連休に入っているが、感染拡大を抑え込もうと北京にある世界遺産の故宮や上海のディズニーランドなど、各地の人気の観光地が一時的に閉鎖されたり、人が多く集まる催しが相次いで中止されたりしている。
緊急事態にあたらず・中国政府は(1月24日)
新型コロナウイルスによる肺炎による感染が続く中国であるが、WHOが緊急事態に当たらないとした判断について、中国政府の受け止めは、中国では習近平国家主席自ら指示を出して情報提供を進めてきて、中国・武漢では事実上街を封鎖するなど“異例”の強い措置を出した。
こうした対策が一定の評価として出た形でWHOや関係各国と協力しながら自国主導で対応を進めるとしている。
しかし、感染は続いているため、今後感染が封じ込められるかどうかは疑問が残る状況である。...
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新型コロナウイルスによる肺炎による感染が続く中国であるが、WHOが緊急事態に当たらないとした判断について、中国政府の受け止めは、中国では習近平国家主席自ら指示を出して情報提供を進めてきて、中国・武漢では事実上街を封鎖するなど“異例”の強い措置を出した。
こうした対策が一定の評価として出た形でWHOや関係各国と協力しながら自国主導で対応を進めるとしている。
しかし、感染は続いているため、今後感染が封じ込められるかどうかは疑問が残る状況である。
中国では武漢以外でも周辺の複数都市で公共交通機関の運行を停止させたほか、北京では故宮を当面閉館する方針を上げるなど対策に躍起になっている。
しかし、きょうから春節の大型連休に入り、1年で最も多くの国民が移動する時期でさらなる感染の拡大が抑え込めるかどうかは不透明である。
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