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北朝鮮・キム朝鮮労働党委員長・国営メディア“戦争抑止力の強化話し合った”(7月19日)
北朝鮮の国営メディアは、北朝鮮・キムジョンウン朝鮮労働党委員長が出席して党の会議が開催されたと伝えた。会議では「戦争抑止力を一層強化するための問題を話し合った」としている。
北朝鮮国営・朝鮮中央テレビは放送で、キム委員長が出席してきのう、ことし5月以来となる党中央軍事委員会の拡大会議が開催されたと伝えた。拡大会議では軍の政治思想の強化が話し合われたということで、規律の引き締めを図ったものと見られる。...
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北朝鮮の国営メディアは、北朝鮮・キムジョンウン朝鮮労働党委員長が出席して党の会議が開催されたと伝えた。会議では「戦争抑止力を一層強化するための問題を話し合った」としている。
北朝鮮国営・朝鮮中央テレビは放送で、キム委員長が出席してきのう、ことし5月以来となる党中央軍事委員会の拡大会議が開催されたと伝えた。拡大会議では軍の政治思想の強化が話し合われたということで、規律の引き締めを図ったものと見られる。
拡大会議に続いて非公開の会議が行われ、朝鮮半島周辺の軍事情勢と潜在的な軍事的脅威に備えるため重要部隊の戦略的任務を点検し、「国の戦争抑止力を一層強化するための問題を話し合った」としている。
さらに会議では核心的で重要な軍需生産の計画を審議し承認された。核ミサイル開発や米国と韓国への対応について言及があったかどうかは触れられていない。
党中央軍事委員会を巡っては、先月の予備会議で韓国に対する軍事計画が保留されていて、引き続き米韓の出方をうかがっているものと見られる。
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北朝鮮:中央軍事委第7期第5回拡大会議開催(7月19日)
18日、北朝鮮で中央軍事委員会第7期第5回会議が開催された。金正恩委員長が主催した。
会議では朝鮮半島の周辺での軍事情勢と潜在的な軍事的部隊の戦略的任務など、戦争抑止力を強化するための問題が非公開で討議された。さらに新世代の軍事訓練や武力機関の人事異動について討議され、また重要軍需生産計画指標について審議、承認された。
北朝鮮では5月末(23日だと思われる)に第4回拡大会議が開催されたばかりであり、軍事的な脅威に対処しなければならないという危機意識があるものと思われる。
米国・北朝鮮・対話再開めぐり続く駆け引き(7月16日)
ビーガン国務副長官の日韓訪問が終わって、すぐに動きを見せたのが、北朝鮮のキムジョンウン委員長の妹、ヨジョンだ。
10日、朝鮮中央通信を通じて談話を発表した。この談話を見てみると、米朝首脳会談の可能性については、このところ、米国の大統領選挙と関連づけて取り沙汰されているが、ヨジョンは、米国の決定的な立場の変化がないかぎり、年内、そして今後も首脳会談は無益だと、このように否定的な見解を示した。
一方で、まだ分からないこともある、両首脳の判断と決心によって、いかなることが突然起きるかだれにも分からないからだとも言ってる。...
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ビーガン国務副長官の日韓訪問が終わって、すぐに動きを見せたのが、北朝鮮のキムジョンウン委員長の妹、ヨジョンだ。
10日、朝鮮中央通信を通じて談話を発表した。この談話を見てみると、米朝首脳会談の可能性については、このところ、米国の大統領選挙と関連づけて取り沙汰されているが、ヨジョンは、米国の決定的な立場の変化がないかぎり、年内、そして今後も首脳会談は無益だと、このように否定的な見解を示した。
一方で、まだ分からないこともある、両首脳の判断と決心によって、いかなることが突然起きるかだれにも分からないからだとも言ってる。
トランプ大統領の批判を強めている、ボルトン前大統領補佐官は、首脳会談が大統領選挙の直前に行われる可能性を指摘していたが、これについては、くずであるボルトンが述べたことで、絶対にそうする必要はないと、嫌悪感をあらわにした。
そして、大統領選挙前夜にまだ受け取ることのなかったクリスマスプレゼントをもらうことになるんではないかと心配しているはずだと、このように米国側を挑発した。
これは、去年の暮れに北朝鮮がクリスマスプレゼントと称して、ミサイル発射をほのめかして、米国を挑発した。そのことを指していることと見られる。
一方、非核化についてだが、実現のためには、我が方の行動と平行して、もう一方の多くの変化、すなわち米国による重大な措置が同時にあれば可能だとも言っている。
また、キム委員長がトランプ大統領の活動によい成果があることを祈っていると伝えてほしいと言っているとして、両首脳の関係は良好だと強調している。
このように、談話から読み取れるのは、年内の米朝首脳会談を否定しつつも、非核化を実現したいならば、北朝鮮への敵視政策を撤回して、相応の措置を取るよう、米国側に譲歩を求めているそして、両首脳どうしの関係というのは良好だと、最後のとりでとして残している点も、特徴だといえる。
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北朝鮮に制裁法科した英国を非難(7月12日)
11日北朝鮮外務省のスポークスマンは、英国が「世界人権制裁法―2020」を発表し、北朝鮮を含む幾つかの国に制裁を科したことに対し、英国を非難した。11日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
英国政府は6日、同法と反マネーロンダリングに関連する法律に違反したとして、北朝鮮の他、ロシアやサウジアラビア、ビルマなどの個人や団体を制裁対象とした。
外務省スポークスマンは、「米国の操り人形である」英国が、北朝鮮の国家保衛省と社会安全省を第一の制裁対象にする重大な挑発行為を行ったとして非難。...
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11日北朝鮮外務省のスポークスマンは、英国が「世界人権制裁法―2020」を発表し、北朝鮮を含む幾つかの国に制裁を科したことに対し、英国を非難した。11日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
英国政府は6日、同法と反マネーロンダリングに関連する法律に違反したとして、北朝鮮の他、ロシアやサウジアラビア、ビルマなどの個人や団体を制裁対象とした。
外務省スポークスマンは、「米国の操り人形である」英国が、北朝鮮の国家保衛省と社会安全省を第一の制裁対象にする重大な挑発行為を行ったとして非難。これは米国の対朝敵視政策に便乗したもので、7日には米国が、この制裁を歓迎すると発表したことがその証拠だとしている。
制裁そのものもさることながら、米国に便乗しての制裁が、非難の対象となっている。
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トランプ「金正恩と会談するかも」 ~金与正「米国との会談は無益」~(7月10日)
トランプ大統領は7日、「北朝鮮が非核化交渉に乗り気でないとのシグナルを出していようとも、北朝鮮の金正恩委員長との会談への道は開けてある」と語った。グレイTVのインタビューに答えたものを、8日のVOAがグレイTVの12日の放送に先立って伝えたもの。
トランプ大統領は「北朝鮮が会談を行いたいと思うなら、我々は会談することになろう」とし、「会談が役に立つ」と述べた。さらに金正恩委員長との関係は良いということも強調した。...
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トランプ大統領は7日、「北朝鮮が非核化交渉に乗り気でないとのシグナルを出していようとも、北朝鮮の金正恩委員長との会談への道は開けてある」と語った。グレイTVのインタビューに答えたものを、8日のVOAがグレイTVの12日の放送に先立って伝えたもの。
トランプ大統領は「北朝鮮が会談を行いたいと思うなら、我々は会談することになろう」とし、「会談が役に立つ」と述べた。さらに金正恩委員長との関係は良いということも強調した。
先週、北朝鮮の高官2人が相次いで米朝首脳会談を行うのは、米国大統領選挙に利用されるだけだと、米朝首脳会談を否定する発言をしていた。
一方米国務省で北朝鮮政策も担当しているビーガン副長官は、先月にはコロナウィルス問題があるので、大統領選挙前の会談は難しいだろうと述べていたが、8日からの韓国訪問中には会談には言及しなかった。
一部のアナリストたちは、選挙までに4か月となった現在、トランプ陣営は他の優先すべき問題を抱えているので、北朝鮮問題は選挙戦の目玉にはならないだろうとみなしている。しかしもしトランプ大統領が北朝鮮との首脳会談を復活させようとしたならば、ホワイトハウスは、そのことをトランプ大統領の外交の成果として喧伝することになろう。
インタビュアーが「確かに米朝首脳会談が始まって以降、北朝鮮は核実験や大陸間弾道ミサイルの発射実験を抑制しているが、いまでも核弾頭を製造し続けており、一説によると40の核弾頭を製造するに十分な原材料があるということですが」との質問には「(核を)運搬する手段を彼らは持っていない」とし「いつか何かが起こるかもしれないので、我々は真剣に会談を行わなければならない」と述べた。
一方金与正党第一副部長は10日談話を発表し、「米国の決定的な立場の変化がない限り、今年中、さらには今後も朝米首脳会談は不要であり、我々には無益だ」と表明した。さらに昨年10月に決裂した非核化をめぐる実務者協議に関し、「米国の態度の変化を見てから決心して良い問題だ」とも述べている。10日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
「米国の決定的な変化」すなわち、制裁解除に動くなどの変化があれば会談に応じるとも読める談話であり、「制裁解除」という条件があるならば、実務者協議に応じてもよい、ということになる。
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