寒い季節、カフェやコーヒースタンドでホットドリンクを愉しむ人も少なくないだろう。そんな中、イギリス国内で販売される甘いホットドリンクに含まれる糖分の量が明らかにされ、波紋を呼んでいる。各メディアは次のように報じている。
2月17日付
『インディペンデントi.e.』(アイルランド)は、イギリスの団体「アクション・オン・シュガー」(砂糖が人体に及ぼす影響を調査する団体)のよる調査結果を引用し、イギリス国内の大手チェーン店で販売されてるココアなどのホットドリンクに、最大で小さじ25杯分の砂糖が含まれていることを報じている。コカ・コーラは1缶に小さじ9杯分の砂糖を含んでおり、その3倍は「危険なほど多量」とする。
今回の調査では、大通りに店を構えるチェーン店で販売されている131種類の甘いホットドリンクに含まれる砂糖の量が計測されている。...
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2月17日付
『インディペンデントi.e.』(アイルランド)は、イギリスの団体「アクション・オン・シュガー」(砂糖が人体に及ぼす影響を調査する団体)のよる調査結果を引用し、イギリス国内の大手チェーン店で販売されてるココアなどのホットドリンクに、最大で小さじ25杯分の砂糖が含まれていることを報じている。コカ・コーラは1缶に小さじ9杯分の砂糖を含んでおり、その3倍は「危険なほど多量」とする。
今回の調査では、大通りに店を構えるチェーン店で販売されている131種類の甘いホットドリンクに含まれる砂糖の量が計測されている。このうち98種類が砂糖の量が多すぎる恐れがあるという。
専門家は「コーヒーのチェーン店は、ホットドリンクに入れる砂糖の量を減らすべきであり、特大サイズでの販売を控え、砂糖の含有量を明示すべき」とコメントしている。また、すぐにできる自己防衛策として「甘いホットドリンクは毎日の定番でなく、特別な時用にすべきだ」としている。
同日付
『マッシャブル』(米)は、イギリスでは子どもの肥満が社会問題化しており、政府がこの問題に対する対策を間もなく発表すると報じている。「アクション・オン・シュガー」の議長であるマクレガー博士は「今回の調査で、どれほど多くの砂糖が摂取されているかが明らかになった。イギリスがヨーロッパで肥満率第一位なのもうなずける」とコメントしている。
同日付
『ザ・ガーディアン』(英)は、大手コーヒーチェーン店であるスターバックスが2020年末までに使用する砂糖の量を現在の基準から25%減らす方針であることを報じている。店頭やホームページでは全ての成分が公開されているとする。
前出のマクレガー博士は政府に対して、食品業界から独立した食品成分に関する機関を設けるべきと提言している。2012年、食品業界は政府に対してカロリー削減目標に対して協力する旨宣言しているが、あくまで努力目標であり、何ら結果を出せていないと批判されている。
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