年頭に、今後の中朝関係の行方を左右するとみられる衝撃的なニュースが飛び込んできた。北朝鮮との国境線に近い中国東北部吉林省に、北朝鮮側から北朝鮮の兵士とみられる男が侵入し、金と食料を奪うために４人の中国人（朝鮮族）を殺した。男は中国当局に身柄を確保されたが、この問題で中国は北朝鮮に抗議を行い、中国の法に則り厳正に対処するとしている。一方で、北朝鮮は中国との貿易に多くを依存し、中国もまた北朝鮮の資源や安価な労働力、緩衝地域としての北朝鮮に魅力を感じていることも確かだ。しかし、チャンソンテク氏の処刑以降、北朝鮮は中国の意向を無視して３回目の核実験を実施するなど、中国は北朝鮮のコントロールが難しくなっていると感じている。そのため、今回の事件によって中朝は本格的に対立路線の道に進むのではないかとみる識者もいる。各国は北朝鮮兵士の中国人殺害について、以下のように報じた。

1月6日付『ＢＢＣ』（英国）は、「北朝鮮兵士の中国人殺害に中国激怒」との見出しで、「吉林省一帯では、飢えた北朝鮮の兵士が食物を探して、しばしば中国側に侵入することがあるが、その事実はあまり知られていない」と報じ、「多くの北朝鮮からの脱国者が中国を経由し、韓国への亡命を企てている」、「活動家らは２０１１年キムジョンウン体制になってから、北朝鮮は中朝国境線付近での警備を強化するようになった」と報じた。...

1月6日付『ＢＢＣ』（英国）は、「北朝鮮兵士の中国人殺害に中国激怒」との見出しで、「吉林省一帯では、飢えた北朝鮮の兵士が食物を探して、しばしば中国側に侵入することがあるが、その事実はあまり知られていない」と報じ、「多くの北朝鮮からの脱国者が中国を経由し、韓国への亡命を企てている」、「活動家らは２０１１年キムジョンウン体制になってから、北朝鮮は中朝国境線付近での警備を強化するようになった」と報じた。
1月6日付『中央日報』（韓国）は、「複数の中国人を殺害した北朝鮮の脱走兵は、一般的な脱北兵士とは異なり、身柄をそのまま北朝鮮に渡さない可能性が高く、一部ではこの事件が、中朝関係の関係改善に否定的な影響を与える可能性が囁かれている」と報じた。
1月5日付『ＹＴＮ』（韓国）は、「中国では反北朝鮮感情が拡散する兆しも起きており、北朝鮮の３回目の核実験後、冷え込んでいる中朝関係のもう一つの悪材料になる可能性がある」と指摘した。
1月6日付『ロサンゼルスタイムズ』（米国）は、この事件の詳細を伝えるとともに「北朝鮮は外交的孤立政策を維持してはいるものの、貧しい北朝鮮人は食料や職や安全を求めて韓国に向かい、多くの中国人が貿易のために北朝鮮の国境をまたいでいる」と報じた。

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