2人の漁師は日本海で密漁中、ロシアの沿岸警備隊に危害を加えた罪で拘束されたという。
中国漁船が他国の排他的経済水域で密漁して拿捕されることは良く聞く話であるが、それ以外に数年前から北朝鮮の漁船がロシアで拿捕されることが度々起きているという。
ロシアの報道局は、木曜日次のように経緯を説明している。ロシア当局によりこれまで合計17人の北朝鮮の漁師が逮捕されていて、2人の北朝鮮の漁師については各々、13年間と8年間のロシア極東地域の強制収容所送りを宣告された。...
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2人の漁師は日本海で密漁中、ロシアの沿岸警備隊に危害を加えた罪で拘束されたという。
中国漁船が他国の排他的経済水域で密漁して拿捕されることは良く聞く話であるが、それ以外に数年前から北朝鮮の漁船がロシアで拿捕されることが度々起きているという。
ロシアの報道局は、木曜日次のように経緯を説明している。ロシア当局によりこれまで合計17人の北朝鮮の漁師が逮捕されていて、2人の北朝鮮の漁師については各々、13年間と8年間のロシア極東地域の強制収容所送りを宣告された。この拿捕事件では他に3人の漁師が起訴され、4年から7年の投獄刑が宣告されている。
なお、これら5人の他に、10人の北朝鮮の漁師が過去に有罪となり、4年間の投獄刑が宣告されていたが、裁判官はこの10人が刑期を終えたのを理由に釈放を決定している。最後に、残った2人の北朝鮮の漁師については無罪放免となっている。
北朝鮮の漁師の密漁事件は2019年9月にさかのぼり、ロシア極東地域のプリモリスキー州の沖で起こった。ロシアの沿岸警備隊はヤリイカを大量に捕獲した船を日本海で発見した。漁船の乗組員はロシア人により‘こん棒’などにより責めたてられた。この時期には多くの北朝鮮の漁船がロシアの排他的経済水域に入って立入検査され、数百人の北朝鮮の漁師が捕らえられた。この時の小競り合いで多くの北朝鮮の漁師や沿岸警備隊員が負傷し、少なくとも1人の北朝鮮の漁師が亡くなっている。
北朝鮮の漁師たちによる密漁の嵐、理由は北朝鮮政府が自国の漁業権を温存し、それを中国に売ることで貴重な外貨を稼ぎ、漁師に対しては他国の水域での密漁を奨励していた疑いがあるという。
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