大手インド紙がこの程、精密化学メーカー大手の富士フイルム(1934年設立)子会社の印刷機械メーカー富士フイルムビジネスイノベーション(FFBI、旧富士ゼロックス、1962年設立)代表に単独インタビューを行い、インド戦略について詳報している。
4月14日付
『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(1838年創刊、世界最多の発行部数を誇る英字紙)は、FFBI代表によるインド戦略について単独インタビューを行っている。
インタビューに応じたのは、FFBI代表取締役の浜直樹氏(61歳、2022年就任)で、同氏はインドについて、最もビジネス拡大の可能性ある国だと評している。
FFBIの親会社富士フイルムは、総資産200億ドル(約3兆5千億円)を誇る精密化学メーカー大手であるが、FFBIは傘下の総合印刷機械メーカーとして、米ゼロックス(1906年設立)との合弁会社を出発点とした企業である。...
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4月14日付
『ザ・タイムズ・オブ・インディア』(1838年創刊、世界最多の発行部数を誇る英字紙)は、FFBI代表によるインド戦略について単独インタビューを行っている。
インタビューに応じたのは、FFBI代表取締役の浜直樹氏(61歳、2022年就任)で、同氏はインドについて、最もビジネス拡大の可能性ある国だと評している。
FFBIの親会社富士フイルムは、総資産200億ドル(約3兆5千億円)を誇る精密化学メーカー大手であるが、FFBIは傘下の総合印刷機械メーカーとして、米ゼロックス(1906年設立)との合弁会社を出発点とした企業である。
従って、FFBIの得意分野は、レーザープリンター・複合機・ディジタル印刷機・複写機等であり、経済成長の著しい国での需要度が高い。
かかる背景の下、浜氏は概略以下のように、インドビジネスの将来性について語っている。
・世界最多の人口を擁するだけでなく、着実に経済成長を達成しているため、最もビジネス拡大の可能性ある国。
・従って、高いポテンシャルを持つ市場と捉えており、研究開発のアウトソーシングや持続可能な慣行への取り組みを検討。
・具体的には、高度な商業印刷、多機能プリンター、およびクラウドデータ管理サービスについて、将来的に戦略的重要性が高いと判断。
・インドはまた、アフリカへの玄関口としても機能しているので、アフリカを対象とした重要な戦略拠点としても評価。
・一方、環境への配慮への取り組みも重要視-具体的には、古い機械を改修して再利用すること、またそれを完全に解体し、86%の部品を再利用し、14%を新しいものに交換するという戦略を展開。
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