11月20日付GLOBALi「プーチン大統領盟友、“プーチンは米大統領選妨害行為無関係”の言葉を信じたトランプ大統領を接待(?)」の中で、“プーチン大統領盟友の新興財閥ロマン・アブラモビッチ氏が、大型豪華ヨットをトランプ氏のフロリダの別荘近くの埠頭に係留し、11月23日の感謝祭にフロリダ訪問する同大統領を接待するのではないか”と報じた。この行方はさておき、メディアの直近の報道は、トランプ大統領就任以来の10ヵ月間で、週末の7割以上を自己所有資産のリゾートで過ごし、税金の無駄遣いをしているのではないかという点に集中している。
11月22日付米
『USAトゥデイ』紙:「トランプ大統領、就任以来迎えた合計45週間の週末のうち34回を自己所有のリゾートに滞在」
ドナルド・トランプ大統領は、11月23日からの感謝祭の週末を過ごすため、フロリダ州にある別荘マー・ア・ラゴを訪れる予定である。
今回の滞在を含めて、トランプ大統領が就任後の10ヵ月の間に、合計45週間のうち34回を自己所有のリゾートで過ごすことになる。...
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11月22日付米
『USAトゥデイ』紙:「トランプ大統領、就任以来迎えた合計45週間の週末のうち34回を自己所有のリゾートに滞在」
ドナルド・トランプ大統領は、11月23日からの感謝祭の週末を過ごすため、フロリダ州にある別荘マー・ア・ラゴを訪れる予定である。
今回の滞在を含めて、トランプ大統領が就任後の10ヵ月の間に、合計45週間のうち34回を自己所有のリゾートで過ごすことになる。
そして34回のうち、18回はワシントンを離れ、フロリダ州のマー・ア・ラゴで8回、ニュージャージー州のベッドミンスターにあるトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブに10回滞在している。
更に、ホワイトハウスに留まったとしても、バージニア州のスターリング近郊にあるトランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブ(15回)、あるいはホワイトハウスから数ブロック先のトランプ・インターナショナル・ホテル(6回)で過ごしている。
ここで問題となるのは、まず大統領及び家族の警護のため、シークレット・サービスがフロリダやニュージャージーでの警護に当たるため、地元の動員も含めて多額の費用が支出されることである。
なお、連邦政府監査院が、オバマ前大統領が遠隔地に滞在した際に算出したコストを基に、フロリダ州のマー・ア・ラゴの滞在費用を試算すると、毎回少なくとも300万ドル(約3億3,600万円)かかることになる。
同日付英『ザ・ガーディアン』紙:「トランプ大統領、会議に明け暮れ多忙な日と強調していたところ、次に現れたのはゴルフ場」
トランプ大統領は、11月21日夜にフロリダ州に移動したかと思えば、翌日にはラバー・ボール氏(中国で拘留された息子が即座に釈放されたのに同大統領に謝意を表明しない実業家)、及び全米フットボールリーグ選手ら(警官の暴行に対して国歌斉唱の際にひざまずいて抗議)とツイッターで舌戦を展開した。
更に、ホワイトハウス側近が、フロリダでも多くの会議が予定されていると強調したそばから、11月22日の朝にはトランプ大統領一行を乗せた車列が、ウェスト・パームビーチにあるトランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブに向かったことが確認されている。
同大統領は3年前、バラク・オバマ大統領(2009/1~2017/1)がしばしばゴルフに興じることを非難して、国難の時にゴルフをするとは、カーター大統領(1993/1~2001/1)よりも劣るとこき下ろした。
ところが、ポリティファクト(米政治家等の発言などの信憑性をチェックするサイト)の分析によると、オバマ氏が就任時の10ヵ月(2009/1~11)の間にゴルフをしたのが24回だったのに対して、トランプ氏はこれまでの10ヵ月で35回もプレーしている。
更に、別のデータ分析によると、悪天候でプレーができなかったり、会食だけが目的だった回数も含めると、実に73回もゴルフ・クラブを訪れているという。
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