米財務省は大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発に関与したとして、北朝鮮の高官2人を新たに制裁対象に加えた。先週の国連安保理の制裁決議に沿うもので、米国は北朝鮮への圧力を益々強化している。一方で韓国統一部は、来年、北朝鮮が米国との交渉に前向きな姿勢を見せ始めるとの予測を発表している。
12月27日付
『ロイター通信』は「米国が北朝鮮のミサイル専門家を制裁対象、ロシアが仲介の申し出」との見出しで以下のように報道している。
火曜、米財務省が大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発に関わると見られる人物を制裁対象とすると発表、ロシアは両国間を仲裁する意思を強調している。人物の名はキム・ジョン・シル、リ・ピョン・チョルと発表。シル氏がミサイル燃料を液体から固体へ移行させ、チョル氏は弾道ミサイル開発のキーパーソンだと見られている。...
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12月27日付
『ロイター通信』は「米国が北朝鮮のミサイル専門家を制裁対象、ロシアが仲介の申し出」との見出しで以下のように報道している。
火曜、米財務省が大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発に関わると見られる人物を制裁対象とすると発表、ロシアは両国間を仲裁する意思を強調している。人物の名はキム・ジョン・シル、リ・ピョン・チョルと発表。シル氏がミサイル燃料を液体から固体へ移行させ、チョル氏は弾道ミサイル開発のキーパーソンだと見られている。
米国領内の財産没収と米国人との取引禁止が主な制裁内容。
先週金曜に国連で採択された制裁決議に沿ったもので、北朝鮮による石油製品や原油輸入や利益取得を阻止する目的。
火曜この制裁発表を受け、ロシアのペスコフ大統領府報道官は、「ロシアは、(緊張関係の)段階的縮小への用意がある」とし、ラブロフ外相も仲裁の意思を述べており、米ティラーソン国務相との電話会談では、「米国の攻撃的な発言や軍事強化により、緊張が高まりこれを容認しがたい。制裁を課すことで交渉への早急な動きが期待できるとは思わない。」との見解を示している。米側は「北朝鮮と様々な外交チャンネルを使って」交渉する意思を示している。
韓国統一部は火曜、来年北朝鮮は米国との交渉に前向きな姿勢を見せ始める一方、事実上の核保有国として認めされるよう迫り続けるとの予測を発表。
米国はロシアや中国に北朝鮮への輸出禁止を求め、11月は中国からの石油製品や鉄鉱石、石炭、鉛の輸出がストップしている。
12月26日付ロシア『RT』は「米国がミサイル開発の関係者2人を制裁対象に」との見出しで以下のように報道している。
「北朝鮮のミサイル関係者が米国の制裁リストに追加された。
国連の制裁決議採択に伴い、米国は北朝鮮への制裁強化に傾倒し、核開発をやめなければ軍事行動に出ると脅し続けているが、北朝鮮側は米国に対し平和を求めるなら「共存の道」を探るべきだと主張する。ロシアと中国は、米韓合同軍事演習と北朝鮮の核・ミサイルプログラムを同時に停止する「ダブル・フリーズ」を提唱し、外交的手段での解決を働きかけ続けている。
これまでのところ韓国は米国に対し、韓国で開催される2018年冬季五輪と日程がぶつかるため毎年慣例の合同軍事演習を「延期を視野に検討」するよう求めている。
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