例えばヨーロッパでは、最も若い感染者はベルギーの12才の少女で、米国では生後6か月の乳児で、いずれも死亡している。

クルージ事務総長は、コビッド19感染症患者の重症化要因が、年令のみではないことを強調している。...

例えばヨーロッパでは、最も若い感染者はベルギーの12才の少女で、米国では生後6か月の乳児で、いずれも死亡している。

クルージ事務総長は、コビッド19感染症患者の重症化要因が、年令のみではないことを強調している。感染症状が重症化したケースは、青少年や20-30才の青年にも見られ、多くは集中治療室での治療が必要となり、死亡者も出ていると説明した。

WHOの調査によると、50才以下の感染症患者の10-15%が、軽症から重症に至るまでの様々な症状を訴えているという。

一方、クルージ事務総長は、健康長寿の高齢者の場合、感染しても重症化のリスクが少ない例もあり、100才以上の高齢者がコビッド19感染症で入院しても完全に回復しているケースが見られると述べた。

WHOヨーロッパが行ったスペインからロシアに至るヨーロッパの53か国でのコビッド19感染症患者の調査によると、464,859人の感染者が報告されており、そのうち、30,098人が死亡している。死亡した感染患者のうち80%は、循環器系疾患もしくは糖尿病などの持病による心肺機能不全によるという。

クルージWHOヨーロッパ事務総長は、コビッド19感染拡大を予防するためには、各人の衛生管理の励行が重要であることを改めて強調した。