スワローズついに連敗ストップ・不思議な因縁(6月3日)
燕軍団が長いトンネルをようやく抜け出した。プロ野球、東京ヤクルトスワローズは2日のベイスターズ戦を5-2で勝利。3週間ぶりの白星を飾り連敗を「16」でストップさせた。「とりあえず勝てたというのは本当にホッとした」という小川監督の言葉は偽らざる本音だろう。
1日の試合ではルーキー・清水昇(國學院)がプロ初先発。東都大学野球でライバルだったベイスターズ・上茶谷大河(東洋)とのドラ1対決が実現したが、清水は2回に早くも5失点。...
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燕軍団が長いトンネルをようやく抜け出した。プロ野球、東京ヤクルトスワローズは2日のベイスターズ戦を5-2で勝利。3週間ぶりの白星を飾り連敗を「16」でストップさせた。「とりあえず勝てたというのは本当にホッとした」という小川監督の言葉は偽らざる本音だろう。
1日の試合ではルーキー・清水昇(國學院)がプロ初先発。東都大学野球でライバルだったベイスターズ・上茶谷大河(東洋)とのドラ1対決が実現したが、清水は2回に早くも5失点。スワローズ打線も上茶谷に完封をくらい0-7で大敗。49年ぶりにチームワーストとなる16連敗に並んでしまった(これはセリーグの最多連敗記録でもある)。迎えた2日の試合はもし敗れれば半世紀ぶりの記録更新となるとともに、早くも自力優勝の可能性が消滅するというスワローズにとってはまさに正念場の試合だった。
スワローズファンが祈るなか始まった試合は、初回にエラーで掴んだ満塁のチャンスに、ベテラン34歳の大引啓次が走者一掃タイムリー。5試合ぶりに先制点を挙げた。先発の原樹理は7回途中まで79球、1失点の好投。16連敗がスタートした5月14日の試合の敗戦投手だった男が連敗を止めた形だ。余談だがプロ野球の最多連敗記録は18連敗。1998年、千葉ロッテマリーンズがワースト記録を更新した時も、連敗を止めたのは最初の敗戦投手だった小宮山悟(現・早稲田大学野球部監督)だった。21年ぶりに不思議な因縁が蘇ったことになる。
「勝利のハイタッチ忘れてましたね。本当に久しぶり過ぎて」インタビューで勝利の立役者、坂口は頬を緩ませた。燕の再飛躍に期待したい。
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東京五輪・パラリンピック、聖火リレーの概要決まる(6月2日)
復興への絆の聖火が列島を駆け抜ける。東京オリンピック2020の聖火リレーのルートと概要が発表された。
2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会によると、聖火は来年3月26日に福島県楢葉町のサッカー施設「Jヴィレッジ」を出発。岩手・陸善高田市の「奇跡の一本松」モニュメントや、震災のがれきから造成された宮城・岩沼市「千年希望の丘」といった東日本震災の被災地、さらに熊本大地震で被災して再建中の熊本城などを巡り、復興を果たしつつあるその姿をアピールする。...
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復興への絆の聖火が列島を駆け抜ける。東京オリンピック2020の聖火リレーのルートと概要が発表された。
2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会によると、聖火は来年3月26日に福島県楢葉町のサッカー施設「Jヴィレッジ」を出発。岩手・陸善高田市の「奇跡の一本松」モニュメントや、震災のがれきから造成された宮城・岩沼市「千年希望の丘」といった東日本震災の被災地、さらに熊本大地震で被災して再建中の熊本城などを巡り、復興を果たしつつあるその姿をアピールする。
その一方で、我が国を代表する文化遺産・自然遺産もコースに網羅されている。栃木県・日光東照宮から広島県・宮島の厳島神社や兵庫県の姫路城、富士山などの名所を駆け抜ける姿は、日本の魅力を世界に発信する絶好の機会となるだろう。ランナーの総数は約1万人で、857の市区町村を121日間かけて走ったあと、7月24日に新国立競技場で到着。聖火台に火が灯される予定だ。
発表イベントではランナーのユニホームも初めてお披露目された。白地に赤くラインが彩られたデザインは「たすき」をモチーフにしたものだという。ちなみに一般公募されるランナーの1人当たりの走行距離は200mほど。1日あたり80から90人前後となる見込みだ。気になる募集要項だが、一般人にも走れるチャンスがある。この日発表された概要によると、国籍性別は問わないが2008年4月1日以前に生まれた人、その都道府県にゆかりがあることなどなどの条件が掲げられた。募集は今月17日から順次開始され、今年12月以降にランナーが決定する。先日受付が始まった五輪チケット同様、高い競争率になると思われるが、関心のある方は是非挑戦してみてはいかがだろうか。
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一流アスリートたちの地域貢献・香川真司と桃田賢斗(5月31日)
現在アスリートによる社会貢献は様々な形で大きな広がりを見せている。30日、競技を超えた日本代表選手らによる新たな取り組みがスタートすることとなった。
サッカー・香川真司やバドミントン・桃田賢斗らが参加するアスリート団体「UDN」が都内で記者会見を行い、社会貢献活動団体の基金の設立を発表した。その名称は「UDN Foundation(ファウンデーション)」今後各スポーツ競技の振興や地域活性化のチャリティ活動を展開していくという。...
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現在アスリートによる社会貢献は様々な形で大きな広がりを見せている。30日、競技を超えた日本代表選手らによる新たな取り組みがスタートすることとなった。
サッカー・香川真司やバドミントン・桃田賢斗らが参加するアスリート団体「UDN」が都内で記者会見を行い、社会貢献活動団体の基金の設立を発表した。その名称は「UDN Foundation(ファウンデーション)」今後各スポーツ競技の振興や地域活性化のチャリティ活動を展開していくという。会見の壇上には香川や桃田のほかにサッカー界から柴崎岳、原口元気、酒井高徳、冨安健洋といった海外リーグで活躍中のメンバーも顔を揃えた。ステージ上で選手らは右腕にはめた赤いリストバンドをかざした。このリストバンドは「アスリート達もサポーターのみなさんも、同じ未来を目指す仲間として強い絆で結ばれている(UDN公式サイトより)」ことを表したものだという。香川は「できるだけ数多くの子供たちと時間を共有していろんな全国を周りながら活動にまで発展させていければ良い」と抱負を語る。会見後には早速サッカー教室なども開催。ここに桃田も参加して、小学生との交流を親しんでいた。
桃田は前週まで中国で行われた国別対抗戦・スディルマン杯に参戦。決勝で中国に敗れたものの日本の準優勝に貢献した。会見では東京五輪での金メダルへの決意を新たにするとともに「お世話になった人たちや社会に恩返しをしたい」と語った。一昨年までの謹慎期間中には地域貢献活動や子どもたちへの指導にも極的に参加した。大きく人間的に成長を果たした彼の活動を応援したいと思う。UDNでは公式サイトで活動の詳細を発信する予定(https://udnsports.com)。無料の「サポーター登録」も受け付けている。
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新十両力士発表・元公務員に親子鷹関取が誕生(5月30日)
角界にまた注目の新関取が登場だ。日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所の番付編成会議を開催。先日千秋楽を終えた五月場所では幕内上位に好成績の力士が多く、何名が十両に上がるかが注目されたが、久々に四名もの新十両が誕生することとなった。
東幕下三枚目で五勝二敗の好成績を上げた一山本もその一人。中央大学時代には学生相撲選手権でベスト16に入る活躍をみせたが、角界入りせず地元北海道の福島町役場に就職。...
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角界にまた注目の新関取が登場だ。日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所の番付編成会議を開催。先日千秋楽を終えた五月場所では幕内上位に好成績の力士が多く、何名が十両に上がるかが注目されたが、久々に四名もの新十両が誕生することとなった。
東幕下三枚目で五勝二敗の好成績を上げた一山本もその一人。中央大学時代には学生相撲選手権でベスト16に入る活躍をみせたが、角界入りせず地元北海道の福島町役場に就職。2年余り町の職員として勤務した。ちなみに福島町は千代の山、千代の富士という二代横綱の出身地。また、女相撲が盛んで毎年5月に大会が開かれる相撲どころでもある。一山本は公務員となってからも地元で子供たちの相撲を指導したり、アマチュア力士として国体に出場していたが、2017年に新弟子検査の年齢制限が25歳に緩和されると、それを機に一大決心。1月に新弟子検査を受け二所ノ関部屋へ入門を果たすこととなる。初土俵から2年余りで念願の十両昇進だ。年齢緩和制度適用では初めての関取となる一山本。「一番一番しっかりと自分の相撲を取っていきたい」と語る。今場所幕内優勝を果たした朝乃山とは同学年。ともに学生相撲を競ったライバルを目指し、番付を駆け上がってほしい。
もう一人の注目は佐渡ケ嶽部屋の琴鎌谷改め琴ノ若だ。東幕下二枚目で四勝三敗と勝ち越し、新十両を決めた。昇進を機に師匠の現役時代の四股名「琴ノ若」を継ぐこととなった彼は、実は佐渡ケ嶽親方の長男。史上10組目の親子関取の誕生である。また、第53代横綱・琴櫻は母方の祖父に当たる。角界随一のサラブレッドは「この四股名に恥じぬよう精進していきたい」と決意を新たにした。
ほかには尾上部屋の竜虎(りゅうこう)と、沖縄出身の木瀬部屋・木崎海が新たに十両の土俵を踏む。名古屋での活躍に期待したい。
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世界陸上ドーハ大会・マラソンと50キロ競歩の代表が発表(5月29日)
「ドーハ世界陸上でしっかりした結果を残すことによって、『ああ、川内はプロに転向して市民ランナー時代に越えられなかった壁を越えられたな』と思ってもらえるようなレースにしたい」自身4回目の出場となる世界陸上に向けて、プロランナー・川内優輝が力強く抱負を語った。
28日、日本陸連が世界選手権(世界陸上ドーハ大会・9/27~10/6)の男女マラソン代表選手を発表した。男子は川内のほかに二岡康平、山岸宏貴が代表入り。...
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「ドーハ世界陸上でしっかりした結果を残すことによって、『ああ、川内はプロに転向して市民ランナー時代に越えられなかった壁を越えられたな』と思ってもらえるようなレースにしたい」自身4回目の出場となる世界陸上に向けて、プロランナー・川内優輝が力強く抱負を語った。
28日、日本陸連が世界選手権(世界陸上ドーハ大会・9/27~10/6)の男女マラソン代表選手を発表した。男子は川内のほかに二岡康平、山岸宏貴が代表入り。女子は中野円花、谷本観月、池満綾乃が選ばれた。この6名はいずれも東京五輪の代表選考レースMGCへの参加資格を持つトップランナーである。9月15日に行われるMGCでは3名中2名の代表が決まるが、今回の世界選手権はちょうど日程が重なるため、この6人は全員参加しない。
川内は2年前に代表からの引退を宣言。今年はこのドーハへの出場を第一の目標に走ってきた。だが、選考レースではないとはいえ、世界陸上で好タイムを出せば嫌が応でも存在感は大きく増してくる。仮に年末から行われる3つの最終選考レースのいずれかで派遣標準を上回る好タイムで優勝すれば最後の1枠での代表選出もあり得るかもしれない。10月6日の彼の走りに注目したい。
この日はマラソン以外にも競歩の世界陸上代表も発表された。男子は4月に日本選手権50キロ競歩を制した世界記録保持者の鈴木雄介のほか、野田明宏、勝木隼人が選出。リオ五輪銅メダリストの荒井宇宙や、17年世界選手権銅メダリスト・小林快らは選に漏れた。一方の女子は渕瀬真寿美が代表入りを果たしている。今回ドーハで日本人最上位となってメダルを獲得すれば、東京五輪代表が内定となる。鈴木は「東京オリンピックはもちろん出たい。そこで金メダルを取ることが最大の目標」と意気込む。世界トップクラスの選手が顔を連ね、マラソン以上に熾烈な東京五輪代表争いが繰り広げられている日本の競歩。50キロ競歩は男女ともに9月29日に行われる予定だ。こちらも日本選手の走りから目が離せない。
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