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第二十七回 名医が注目・2016年最新の医学情報先取り
数ある健康法の中でも多くの人が実践するのがウォーキング。中高年の3人に1人はウォーキングを行っている。ウォーキングには無駄な脂肪が落ち、足腰が強くなるイメージがあるが、どれぐらい歩けば健康を維持できるのかというはっきりした基準は今までなかった。しかし、どれだけ歩けばどんな病気が予防できるのか、最新の研究で明らかになってきた。
東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チームの研究によると、例えば
がんや骨粗しょう症、骨折の予防には1日7000歩以上歩いて、その中に畑仕事や速歩き、階段の上り下りなどの中強度の活動が15分含まれていると予防効果が高いという。また
認知症、心疾患、脳卒中を予防可能にするのに必要な歩数は1日5000歩、その中に中強度の活動が7.5分以上含まれているとよいというが、
うつ病は同じ歩数で
中強度の活動が5分でよい。...
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数ある健康法の中でも多くの人が実践するのがウォーキング。中高年の3人に1人はウォーキングを行っている。ウォーキングには無駄な脂肪が落ち、足腰が強くなるイメージがあるが、どれぐらい歩けば健康を維持できるのかというはっきりした基準は今までなかった。しかし、どれだけ歩けばどんな病気が予防できるのか、最新の研究で明らかになってきた。
東京都健康長寿医療センター研究所老化制御研究チームの研究によると、例えば
がんや骨粗しょう症、骨折の予防には1日7000歩以上歩いて、その中に畑仕事や速歩き、階段の上り下りなどの中強度の活動が15分含まれていると予防効果が高いという。また
認知症、心疾患、脳卒中を予防可能にするのに必要な歩数は1日5000歩、その中に中強度の活動が7.5分以上含まれているとよいというが、
うつ病は同じ歩数で
中強度の活動が5分でよい。
高血圧、糖尿病を予防可能な歩数は1日8000歩以上歩いて、その中に中強度の活動が20分以上含まれていることがよい。この運動の結果、普段は使われていない全身の毛細血管に血液が流れ込み、身体全体の血流がよくなり、その結果、心臓には血液を送り出すのに余計な力が必要なくなるため、高血圧を予防できるという。
これらの結果から、
8000歩以上歩き、その中で中強度の運動が20分程度含まれていれば、大体、どんな病気も寄せ付けないということになるが、実際に8000歩歩くのは大変だ。
歩数を増やすコツは今よりもまず2000歩増やしてみることだという。2000歩違うと病気になりやすさというものが変わってくる。病の発症リスクが大きく減少するというのだ。
テレビ朝日「たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学 先取り健康法&便移植SP」1/12放送分より抜粋
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第二十六回 名医の食習慣・わさびで血液サラサラに
2016年今日から始めることができる名医の食習慣を紹介する。
品川メディカルクリニック理事長・板倉弘重医師によると1日5グラムのわさびを食べるだけで肌と血管が若返るという。
5グラムのわさびというと、お刺身についているミニパックたった2袋分で、これを1日に食べればよいのだ。
しかし、なぜわさびなのか。
健康的な男女14人を対象に1日5グラムのわさびと水を摂取する実験で血流を調査したところ、14人中13人でドロドロだった血液がサラサラになったという。わさびの根茎部分に血の固まりを抑えて血栓を防ぐ効果があるためだ。
そうは言っても、わさびの辛味が苦手という方も多いと思う。
実はわさびの辛味成分は温めることで飛ばすことができるのだ。...
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2016年今日から始めることができる名医の食習慣を紹介する。
品川メディカルクリニック理事長・板倉弘重医師によると1日5グラムのわさびを食べるだけで肌と血管が若返るという。
5グラムのわさびというと、お刺身についているミニパックたった2袋分で、これを1日に食べればよいのだ。
しかし、なぜわさびなのか。
健康的な男女14人を対象に1日5グラムのわさびと水を摂取する実験で血流を調査したところ、14人中13人でドロドロだった血液がサラサラになったという。わさびの根茎部分に血の固まりを抑えて血栓を防ぐ効果があるためだ。
そうは言っても、わさびの辛味が苦手という方も多いと思う。
実はわさびの辛味成分は温めることで飛ばすことができるのだ。例えば、温かいご飯の上に乗せるだけでわさびの辛味が飛ぶ。
温かいご飯にかつお節とわさびをのせるだけであっという間にわさび丼としておいしくいただける。血液をさらさらにしたい方は今日からでもぜひ試してみてほしい。
TBS「サタデープラス」1/9放送分より抜粋
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第二十五回 ヨーグルトの新常識
今回は健康食品の代表格ヨーグルトの新常識を紹介する。毎日違う銘柄のヨーグルトを食べるのはいけないことだという。アジア乳酸菌学会連合会長・斎藤教授によると、少なくとも同じ銘柄のものを1週間食べ続けなければ乳酸菌が力を発揮できないのだ。
乳酸菌の力はヨーグルトによって異なっている。例えばR1乳酸菌はNK細胞(免疫細胞)を活性化する働きがあり、インフルエンザや風邪の予防などが期待できる。またLG21乳酸菌は胃潰瘍や胃ガンの原因となるピロリ菌を排除する働きがある。PA3乳酸菌はプリン体を分解・吸収し、尿酸値を抑える働きがある。
ヨーグルトは基本的にいつ食べても腸に届くため、毎日、好きな時間に食べても構わないが、目的によっては食べる時間を変えたほうがよい場合がある。例えば便秘を解消したい場合には、寝る1、2時間前に食べるのがよい。...
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今回は健康食品の代表格ヨーグルトの新常識を紹介する。毎日違う銘柄のヨーグルトを食べるのはいけないことだという。アジア乳酸菌学会連合会長・斎藤教授によると、少なくとも同じ銘柄のものを1週間食べ続けなければ乳酸菌が力を発揮できないのだ。
乳酸菌の力はヨーグルトによって異なっている。例えばR1乳酸菌はNK細胞(免疫細胞)を活性化する働きがあり、インフルエンザや風邪の予防などが期待できる。またLG21乳酸菌は胃潰瘍や胃ガンの原因となるピロリ菌を排除する働きがある。PA3乳酸菌はプリン体を分解・吸収し、尿酸値を抑える働きがある。
ヨーグルトは基本的にいつ食べても腸に届くため、毎日、好きな時間に食べても構わないが、目的によっては食べる時間を変えたほうがよい場合がある。例えば便秘を解消したい場合には、寝る1、2時間前に食べるのがよい。寝ている間に小腸に届き、腸の中の悪い菌を退治したり、キレイに掃除してくれることが期待できる。
骨を丈夫にしたい人はヨーグルトを食前に食べるのが良い。ヨーグルトに含まれる乳酸にはカルシウムの吸収を促す働きがあり、空腹時にその状態を作り出すことでより多くのカルシウムが摂取でき、骨が丈夫になるという。
ヨーグルトには筋肉の成長を促すロイシン(アミノ酸)が豊富に含まれているが、筋肉をつけたい人はランニングなどちょっときつめの運動をしてから30分以内にヨーグルトを食べることをお勧めする。こうすることでたんぱく質の合成が促されることで筋肉がつくのだという。
カスピ海ヨーグルトのように自家製ヨーグルトを作られる方も多いと思われるが、長期間保存すると白カビが発生することもあり注意が必要だ。まずは手をしっかりと洗い、使う容器とスプーンをしっかりと煮沸し、殺菌する必要がある。もちろん牛乳も65度以上に加熱してから使用する。カビを増殖させないため発酵中はヨーグルトの容器のふたは開けないこと。賞味期限は3日なので、3日以内に食べること。牛乳の継ぎ足しはNG。
テレ東「ソレダメ!~新常識満載!食生活改善SP~1部」1/6放送分より抜粋
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第二十四回 むくみを改善するには?
世の中には健康情報が溢れており、どれを信じていいかわからないような状況になっている。そこで今回、氾濫する健康情報の中から、何が正しいかを超一流の専門医が紹介する。
今回はむくみについて解説する。むくみは重篤な病気につながる危険信号。放置すると心臓病、腎臓病、肝臓病につながる可能性もある。一般に加齢とともに老廃物が増えるため、むくみが起きやすくなる。
むくみがあるかどうかは足首の付け根にあるへこみを10秒間強く押し、くぼみが何秒で通常の状態に戻るかを計測する。10秒未満は大きな問題なし、10秒から1分は要注意。1分以上は専門医に行くことをお勧めする。
東京女子医科大学病院・市原淳弘医師によると、むくみを改善するためにはカリウムが豊富な食べ物を摂取することがよいという。...
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世の中には健康情報が溢れており、どれを信じていいかわからないような状況になっている。そこで今回、氾濫する健康情報の中から、何が正しいかを超一流の専門医が紹介する。
今回はむくみについて解説する。むくみは重篤な病気につながる危険信号。放置すると心臓病、腎臓病、肝臓病につながる可能性もある。一般に加齢とともに老廃物が増えるため、むくみが起きやすくなる。
むくみがあるかどうかは足首の付け根にあるへこみを10秒間強く押し、くぼみが何秒で通常の状態に戻るかを計測する。10秒未満は大きな問題なし、10秒から1分は要注意。1分以上は専門医に行くことをお勧めする。
東京女子医科大学病院・市原淳弘医師によると、むくみを改善するためにはカリウムが豊富な食べ物を摂取することがよいという。
むくみは細胞に塩水がたまることでもたらされるが、カリウムは腎臓からの塩分排泄を促進させ、血管の中の塩水を減らす働きがある。よってカリウムを含んだ食事を摂取すると動脈の中の塩水を減らし細胞にたまった塩水を静脈に戻すことでむくみを解消できるのだ。
カリウムが多く含まれる典型的なメニューを紹介する。納豆に牛乳をかけて混ぜたもの、サバの味噌煮、アサリの味噌汁、かぼちゃの煮物、ご飯。この組み合わせで、1日に必要なカリウムの4分の3を摂取することができるという。足のむくみが気になる方はぜひお試しあれ。
フジ「名医のベストアンサー」1/4放送分より抜粋
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第二十三回 1日8000歩で病気予防
東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利副部長によれば15年間にわたる追跡調査の結果、
1日8000歩、そのうち早歩きなど、少し負荷のかかる活動が20分含まれていれば高血圧、糖尿病、脂質異常症、骨粗しょう症、がん(大腸がん・肺がん・乳がん・子宮体がん)、認知症、脳卒中、心筋梗塞など
生活習慣病のリスクを下げることが期待できるということが分かった。
早歩き20分は一度に歩いても分けて歩いても問題ない。会話がなんとかできるスピードでOKだという。これは以前、当連載(第六回 両陛下も実践!スロージョギングとは)でお伝えしたことのあるスロージョギングに近いものがある。個人差もあるが、早歩きの目安は1分間に120歩、1秒で2歩だという。
早歩きだけでなく、階段をのぼるとか、力仕事をするなど体に負荷のかかる活動を合わせて1日20分でもOKだというので、誰でも気軽にできるのではないだろうか。病気予防のために無理のない範囲でぜひやってみてほしい。
NHK「おはよう日本」12/22放送分より抜粋
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