【ウクライナ情勢】
G7外相会合共同声明(2月20日)
緊張が高まっているウクライナ情勢について。日本時間昨夜、G7(主要7か国)の緊急の外相会合が行われた。
共同声明では、ウクライナ国境付近のロシア軍の集結に重大な懸念を示し、世界の安全保障や秩序への挑戦だと非難。ロシアが発表した部隊の撤収は確認できていないとして、約束を実行するよう求め、現在の危機の平和的外交的な解決を目指す方針を強調した。 国境付近の現状について「偽装された事案が軍事行動を加速させる口実として利用され得ることを懸念する」とし、ロシアに対し「ウクライナに軍事侵攻すれば、前例のない甚大な代償を払わせる」と警告している。 米国・バイデン大統領・“現時点でプーチン大統領・侵攻決断と確信”(2月19日)
米国のバイデン大統領は演説で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について「現時点でプーチン大統領は決断したと確信している」と述べ、強い危機感を示した。
その一方で「外交を通じた問題解決の余地は残されている」として、ロシア側に外交的解決を強く呼びかけるとともに「仮にロシアが侵攻に踏み切れば、欧米などが連携して厳しい制裁で応じる」と改めて警告した。 バイデン大統領は前日には「ロシアによる侵攻が数日中に起こると思う」という見方を示していて、複数の専門家は「米国政府が機密情報やその分析結果を積極的に開示することで、ロシア側の動きを阻もうとする戦略を取っている」と指摘している。 ロシア・プーチン大統領・ベラルーシ大統領と“軍事イベントに出席”(2月19日)
ウクライナの北部と国境を接するベラルーシでは、今月20日までの日程でロシアとの合同軍事演習が行われている。
こうした中、プーチン大統領はモスクワを訪れたベラルーシのルカシェンコ大統領と会談した。その後の共同記者会見でプーチン大統領は「NATO(北大西洋条約機構)の軍事活動が国境の外で活発になっていることから、両国の安全を確保するために必要な措置をともに講じることで合意した」と述べた。これに続いてルカシェンコ大統領も「われわれは戦争を望んでいない」としたうえで、「ウクライナを巡って緊張を高めているのは欧米だ」と主張した。...
全部読む
日ロ首脳・電話会談“外交交渉で解決を”(2月18日)
緊張が続くウクライナ情勢をめぐり、岸田総理大臣はロシア・プーチン大統領と電話会談を行い、力による一方的な現状変更は認められないとして外交交渉を通じて関係国が受け入れられる解決方法を追求するよう求めた。
プーチン大統領はウクライナ情勢をめぐる経緯や自らの考え方を説明。両首脳は北方領土問題を含む平和条約交渉をはじめとする日ロ関係や国際情勢などについて対話を継続することで一致した。 岸田総理は「G7をはじめとする国際社会と連携し、実際の状況に応じて適切に対応していきたい」とコメントした。
NATO・多国籍部隊・新たに派遣・加盟国の防衛態勢強化へ(2月17日)
米国・ブリンケン国務長官は、ロシアがウクライナの国境近くに展開していた軍の一部の撤収を始めると発表したことについて、緊張緩和には向かっていないという認識を示した。その上で、“ロシアが意味のある外交を行うなら、われわれには用意があるし、ロシアがウクライナへの侵攻を選んでも、準備はできている。選ぶのはプーチン大統領だ”と述べ、ロシア側に対応を迫った。
こうした中、NATOは16日、国防相会議を開いた。...
全部読む
「ウクライナ情勢」内の検索 |