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UAE、無人の空飛ぶタクシーの試運転に成功(9月26日)
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、9月25日、無人の空飛ぶタクシーの試験飛行が行われ、成功した。
この無人機は、独新興企業であるボロコプター社が、製作した2人乗りのヘリコプター形状の乗り物で、その上部のリングに18基のプロペラが取り付けられており、重量は約290キロである。
無人機は、最高時速100キロで、最大30分間の飛行が可能とされている。
試験飛行では、無人機は、人を乗せない状態で、エミレイツの浜辺を、約200メートル上昇し、約5分間飛行した。...
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アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで、9月25日、無人の空飛ぶタクシーの試験飛行が行われ、成功した。
この無人機は、独新興企業であるボロコプター社が、製作した2人乗りのヘリコプター形状の乗り物で、その上部のリングに18基のプロペラが取り付けられており、重量は約290キロである。
無人機は、最高時速100キロで、最大30分間の飛行が可能とされている。
試験飛行では、無人機は、人を乗せない状態で、エミレイツの浜辺を、約200メートル上昇し、約5分間飛行した。
また、無人機には、万一の場合に備えて、予備のバッテリーや回転翼の他、パラシュート2個等が、装備されている。
ボロコプター社によると、5年以内の実用化を目指しているとのことである。
また、同社フローリアン・ロイターCEOは、「近い将来、スマートフォンのアプリを使い、近くのボロポート(離発着場)に、ボロコプターを呼び、ボロコプターが来て、ボロコプターを拾って、目的地に連れて行ってもらうことになるだろう。」と述べた。
尚、予定価格は、約3千万円である。
一方、空飛ぶタクシーについては、欧州の航空機大手メーカーであるエアバス社が、2020年までに自動操縦機の導入を目指している他、米グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏が支援するキティ・ホークやウーバーなども開発に着手している。
また、UAEは、ハイテクを活かした未来志向の社会を目指しおり、これまでに、アラブ地域初の無人鉄道システムやロボット警官を導入し、アラブ社会をイノベーションでリードする方針を明確にしている。
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スマホを使用して造形する低価格の3Dプリンター登場(9月22日)
スマートフォンやタブレットのLCD(液晶ディスプレイ)を光源に利用して、造形物を作成する3Dプリンター「T3D」が、クラウドファンディングサイト・キックスターターに登場した。
「T3D」は、携帯等のLCDの光を利用して、SLA(ステレオ・リソグラフィー:光造形で、積層造形の代表的な製法)方式を採用した3Dプリンターである。
利用者のスマホ等を、光源として利用することで、低価格化を実現している。...
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スマートフォンやタブレットのLCD(液晶ディスプレイ)を光源に利用して、造形物を作成する3Dプリンター「T3D」が、クラウドファンディングサイト・キックスターターに登場した。
「T3D」は、携帯等のLCDの光を利用して、SLA(ステレオ・リソグラフィー:光造形で、積層造形の代表的な製法)方式を採用した3Dプリンターである。
利用者のスマホ等を、光源として利用することで、低価格化を実現している。
また、レジン(合成樹脂)には、380~750nm(ナノメートル)の波長で固まるフォトポリマーレジンを使用する。
尚、直接、日光に当てなければ、一般的な3DプリンターのSLA方式のように、造形エリアをカバーで覆って、光を遮ったり、暗室で作業したりする必要はない。
さらに、造形物ごとに、必要なレジンの使用量を計算してくれる機能が付いており、パットには、必要最小限のレジンだけを投入すればいい。
一方、造形方法は、光源として利用するスマートフォン(アンドロイド、iOS対応)等から、専用アプリでクラウドサービスにアクセスし、造形したい3Dモデル(STL又はOBJ:3次元形状をデータ保存するフォーマット)を選択し、スマートフォン等を、3Dプリンターのパットの下にセットするだけである。
その後、3Dのモデルデータは、クラウド上でスライスされて、PNG(ポータブル・ネットワーク・グラフィックス)ファイルとして、スマートフォン等に転送され、「T3D」がSLA方式で造形物を作成していく。
最後に、オプションとして、回転式のテーブルに、3個のパットをセットし、異なる色のレジンで造形するキット「M-CUBE」を用意している。
尚、本体の寸法は、255x194x182ミリ、重量は、0.9キロ、販売予定価格は、299USドル(日本円で33,635円)である。
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中国、国産航空機「C919」の販売に注力(9月20日)
9月19日、中国で、第17回北京国際航空機博覧会が開幕した。この博覧会には、世界14カ国から300社余りが、航空機を出展している。その中で、注目を集めているのは、中国国産の民間航空機「C919」である。
「C919」は、中国商用飛机有限責任公司(COMAC)が、開発している座席数168-190のナローボディ(細長胴体)機で、標準型の航続距離は、4,075キロである。
中国は、この「C919」を、長期的に、旅客機市場における、米ボーイング社のB737MAXや欧州エアバス社のA320neoシリーズと競わせ、欧米の牙城を崩そうとの思惑がある。...
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9月19日、中国で、第17回北京国際航空機博覧会が開幕した。この博覧会には、世界14カ国から300社余りが、航空機を出展している。その中で、注目を集めているのは、中国国産の民間航空機「C919」である。
「C919」は、中国商用飛机有限責任公司(COMAC)が、開発している座席数168-190のナローボディ(細長胴体)機で、標準型の航続距離は、4,075キロである。
中国は、この「C919」を、長期的に、旅客機市場における、米ボーイング社のB737MAXや欧州エアバス社のA320neoシリーズと競わせ、欧米の牙城を崩そうとの思惑がある。
2017年5月に、第1回目の試験飛行を行ない、第2回目の試験飛行を2017年10月に行なう予定である。
これまでに、COMACは、国内外の企業24社から600機の「C919」の受注を獲得してきた。
また、今回、新たに、中国企業4社と130機の「C919」の売買契約を締結した。
結果、年内の「C919」の販売数について、COMACは、累計で750機に達するものと期待している。
今後、狙っている市場は、中国国内の他、一帯一路に関係している地域であるアフリカや東南アジアであると考えられる。
また、今年5月22日、COMACは、ロシアと合弁会社を立ち上げ、ワイドボディ機(通路が2本ある航空機:航続距離1万2千キロ、座席数280)の生産を計画している。
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次世代超高速交通システム「ハイパーループ」の10候補地発表(9月19日)
時速1千キロ以上の超高速で走る次世代交通システム「ハイパーループ」を開発している企業の1つ米企業「ハイパーループ・ワン」は、2016年に応募を開始した「ハイパーループ・ワン・グローバル・チャレンジ」(路線候補地の応募)に、全世界から応募のあった2600以上の中から、政府による支援体制やインフラ、技術、法規制等の観点から、実現性の高い10ルートを厳選し、発表した。
今回、選ばれたルートは、5ヵ国10路線に及び、全路線では、53の都市を結び、総路線距離は、6千キロ以上になり、約1億4800万人もの人が住む地域を網羅する壮大な規模である。...
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時速1千キロ以上の超高速で走る次世代交通システム「ハイパーループ」を開発している企業の1つ米企業「ハイパーループ・ワン」は、2016年に応募を開始した「ハイパーループ・ワン・グローバル・チャレンジ」(路線候補地の応募)に、全世界から応募のあった2600以上の中から、政府による支援体制やインフラ、技術、法規制等の観点から、実現性の高い10ルートを厳選し、発表した。
今回、選ばれたルートは、5ヵ国10路線に及び、全路線では、53の都市を結び、総路線距離は、6千キロ以上になり、約1億4800万人もの人が住む地域を網羅する壮大な規模である。
その中で、選ばれた1つは、カナダの1ルートで、カナダ政府は、ハイパーループ構想に積極的な姿勢を示したものと考えられる。また、米国からは、最多の4ルートが選ばれ、その他、英国2ルート、インド2ルート、メキシコ1ルートが選定された。
具体的なルートは、以下の通りである。
1.米ピッツバーグ~シカゴ間(785キロ、所要時間47分)
2.米オーランド~マイアミ間(414キロ、所要時間25分)
3.米ダラス~オースティン間(322キロ、所要時間19分)及びその周辺
4.米デンバー~コロラド・スプリングス間(118キロ、所要時間9分)及びその周辺
5.加モントリオール~トロント間(640キロ、所要時間39分)
6.英ロンドン~エジンバラ間(666キロ、所要時間50分)
7.英リバプール~グラスゴー間(545キロ、所要時間47分)
8.インド・バンガロール~チェンナイ(334キロ、所要時間23分)
9.インド・ムンバイ~チェンナイ(1102キロ、所要時間63分)
10.メキシコシティ~グアダラハラ(532キロ、所要時間38分)
尚、上記ルートの一部は、2021年までに着手する計画が立てられている。
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世界初、優秀なロボット指揮者「ユーミィ」によるコンサート(9月14日)
イタリアの斜塔で有名なピサにあるベルディ劇場で、第1回国際ロボット工学フェスティバルのグランド・フィナーレとして、ロボット指揮者によるコンサートが、昨日行われた。
今回、世界初のロボット指揮による交響楽団の生演奏コンサートとなった。
その主役は、もちろん、イタリア人テノール歌手のアンドレア・ポチェッリ氏ではなく、演奏者らでもなく、タクトを振るった白い2本腕の産業用ロボット「ユーミィ」である。...
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イタリアの斜塔で有名なピサにあるベルディ劇場で、第1回国際ロボット工学フェスティバルのグランド・フィナーレとして、ロボット指揮者によるコンサートが、昨日行われた。
今回、世界初のロボット指揮による交響楽団の生演奏コンサートとなった。
その主役は、もちろん、イタリア人テノール歌手のアンドレア・ポチェッリ氏ではなく、演奏者らでもなく、タクトを振るった白い2本腕の産業用ロボット「ユーミィ」である。
ポチェッリ氏は、「ロボットは、よくプログラムされていた。」と述べ、「ユーミィ」が有能な指揮者であることを認めた。
但し、「ユーミィ」は、決められた曲を指揮することはできるものの、即興や、演奏家らに反応したりすることはできない。
「ユーミィ」の指揮を指導したルッカ・フィルハーモニー交響楽団の指揮者であるコロンビニ氏によると、たった6分間の演奏曲の、手の動きを教え込むために、17時間もの特訓を要したとのことである。
また、コロンビニ氏は、「ユーミィ」を褒めたが、「彼(ロボット)には、感情がなく、演奏者とのやりとりがない。もし、オーケストラがミスをした場合、彼は指揮を止めない。」と述べた。
一方、「ユーミィ」を製造している会社は、スイスの電力システムやオートメーションシステムの分野で、世界的なグローバル企業であるABBである。
ABBは、従業員13万人超を有す大企業で、ロボットの生産拠点は、中国、スウェーデン、米国にある。
また、世界的に話題となった「ユーミィ」の性能は、可搬質量(搬送できる質量)が、500グラム、繰返し精度が、±0.02ミリ、最高作動速度が、1.5メートル/秒、ロボットの質量は、38キロである。
尚、価格は、600万円前後とされている。
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