上海・企業活動・1日から全面再開へ(5月30日)
中国・上海では新型コロナウイルス感染拡大による厳しい外出制限が本格的に始まってから2か月がすぎ、一時2万人を越えていた1日の感染者数はおとといは100人余と減少傾向が続いている。
こうしたなかでも企業活動はこれまで大幅に制限され、半導体や自動車産業など市の当局が認めた特定企業を除き多くは再開していなかった。これについて上海市のゴセイ副市長は記者会見で「経済は巨大な打撃を受け市場はかつてない苦境に直面している」として、感染対策を徹底していることを条件に全面的に企業活動の再開を認めるとする方針を示した。...
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中国・上海では新型コロナウイルス感染拡大による厳しい外出制限が本格的に始まってから2か月がすぎ、一時2万人を越えていた1日の感染者数はおとといは100人余と減少傾向が続いている。
こうしたなかでも企業活動はこれまで大幅に制限され、半導体や自動車産業など市の当局が認めた特定企業を除き多くは再開していなかった。これについて上海市のゴセイ副市長は記者会見で「経済は巨大な打撃を受け市場はかつてない苦境に直面している」として、感染対策を徹底していることを条件に全面的に企業活動の再開を認めるとする方針を示した。
現時点では上海市内の多くの地域で自由な外出は認められていない状況が続いていて、今後実際に従業員が出勤して企業活動が本格的に再開するのか注目される。
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中国の南太平洋戦略(5月29日)
太平洋島嶼国をめぐって米中のせめぎ合いが激しさを増している。
中国・王毅外相が26日から6月4日までの10日間の日程で南太平洋(キリバス、パプアニューギニア、東ティモール、ソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、トンガ、サモア)を歴訪中である。小さな島国のひとつひとつに大国である中国の外相が出向いていく姿を見ていると、何かに焦り突き動かされているような不自然さを感じる。
実はこうした中国の動きの背景には米国主導のクアッドやIPEFなどの枠組みが将来的にアジア版NATOに発展するかもしれないという中国の強い懸念がある。...
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太平洋島嶼国をめぐって米中のせめぎ合いが激しさを増している。
中国・王毅外相が26日から6月4日までの10日間の日程で南太平洋(キリバス、パプアニューギニア、東ティモール、ソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、トンガ、サモア)を歴訪中である。小さな島国のひとつひとつに大国である中国の外相が出向いていく姿を見ていると、何かに焦り突き動かされているような不自然さを感じる。
実はこうした中国の動きの背景には米国主導のクアッドやIPEFなどの枠組みが将来的にアジア版NATOに発展するかもしれないという中国の強い懸念がある。王毅外相の外遊直前には日本でクアットが開催され、米国主導のIPEF・インド太平洋経済枠組みの立ち上げが発表された。
中国は自らの思い通りにできると思っていたブルネイ、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムなどのアジア諸国や南太平洋の島嶼国・フィジーなどが次々と加盟する姿を見て相当ショックだったはずである。クアッドについてもインドのモディ首相が参加していることを相当意識しており、わざわざ中国にパキスタンを呼びつけるなどしてインドをけん制している。
今回、王毅外相が回る8か国は第二列島線と第三列島線ではさまれたエリアであり、米国領サモアの真下であり、豪州の真上に位置しているという米豪にとって重要なゾーンであり、米豪にとって中国の動きは看過できないものである。
例えば王毅外相は「軍事基地を建設する意図はない」としているが、仮にソロモン諸島に中国の軍事拠点を作られてしまった場合、オーカス経由で導入する予定になっている豪州の原子力潜水艦の動きがソナーで中国に筒抜けになってしまう恐れがある。これはオーカスメンバー国や日本にとっても由々しき事態である。なおかつ危険なのが2015年から豪州・ダーウィンの港湾管理権が99年間の貸与契約で中国企業に渡ってしまっていることである。このエリア一体で中国が南シナ海で行ったような現状変更を行わないという保証はどこにもない。例えばこの辺り一帯を人民元流通エリアにしてしまうことも考えられる。
民主国家にとってはいよいよ中国が世界のあらゆる場所に進出し始め、目の前で中国の影響力を見せつけるという時代に突入したのかもしれない。
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中国・王毅外相がソロモン諸島訪問(5月27日)
太平洋の島しょ国など8カ国への訪問を始めた中国・王毅外相が、最初の訪問国のソロモン諸島を訪問した。
中国はソロモン諸島と安全保障に関する協定を締結していて、中国外務省によると王外相はマネレ外相との会談で“できる限りの支援を続ける”と安全保障面などで支援する考えを強調した。
今回の訪問は、中国としてこの地域での影響力を拡大させ、米国が主導するインド太平洋戦略に対抗する狙いがあるとみられる。
中国・王毅外相・南太平洋8か国訪問へ(5月25日)
中国・王毅外相があすから太平洋の島しょ国など8か国を訪問する。この中には先月、中国が安全保障に関する協定を締結したソロモン諸島も含まれる。
中国は米国が主導するインド太平洋戦略に対抗するためこの地域での影響力を高めようとしていて米中のせめぎ合いが続きそう。
バイデン大統領が台湾有事の際、台湾防衛のため軍事的に関与する考えを示したことに対して中国は強く反発した。
一方、IPEF・インド太平洋経済枠組みの立ち上げに対してもけん制。...
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中国・王毅外相があすから太平洋の島しょ国など8か国を訪問する。この中には先月、中国が安全保障に関する協定を締結したソロモン諸島も含まれる。
中国は米国が主導するインド太平洋戦略に対抗するためこの地域での影響力を高めようとしていて米中のせめぎ合いが続きそう。
バイデン大統領が台湾有事の際、台湾防衛のため軍事的に関与する考えを示したことに対して中国は強く反発した。
一方、IPEF・インド太平洋経済枠組みの立ち上げに対してもけん制。中国メディアは米国は加盟国の利益を調整する能力がなく結局、中国を孤立させるようとする目標は失敗するだろうと主張した。
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中国軍・ロシア軍の爆撃機・共同飛行 (5月25日)
中国軍とロシア軍の爆撃機が昨日、日本周辺の上空を共同飛行したのが確認された。航空自衛隊の戦闘機がスクランブル緊急発進して警戒監視にあたり領空侵犯はなかったとのこと。
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