【北朝鮮を追う】
北朝鮮「新型ICBM発射成功」(3月25日)
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によるとキムジョンウン総書記の立ち会いのもと新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星17型」の発射実験に成功したという。発射は通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で行われ、「予定された水域に正確に着弾した」としている。
北海道渡島半島の西およそ150キロの日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したとみられるICBM級の弾道ミサイルを指すとみられる。...
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北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によるとキムジョンウン総書記の立ち会いのもと新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「火星17型」の発射実験に成功したという。発射は通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で行われ、「予定された水域に正確に着弾した」としている。
北海道渡島半島の西およそ150キロの日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したとみられるICBM級の弾道ミサイルを指すとみられる。
北朝鮮が「火星17型」の発射を発表したのは初めてで、キム総書記は「米国帝国主義との長期的な対決に徹底して準備していく」と述べた。
「火星17型」はおととしの軍事パレードでこれまでの北朝鮮のミサイルの中で最も長い片側11輪の車両に乗せられ「巨大な核戦略兵器」と紹介されていた。日本政府は警戒を強めるとともに新たな制裁措置を含め対応を検討する方針。
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弾道ミサイル可能性あるもの・青森竜飛崎の西170キロに落下か(3月24日)
北朝鮮が発射したと見られる弾道ミサイルの可能性があるものについて、海上保安庁は午後3時44分ごろ、青森県の龍飛崎の西およそ170キロに落下したと見られると、防衛省から連絡を受けたと、午後4時6分に発表した。
この海域は排他的経済水域内で、航行中の船舶に対し、今後の情報に注意するとともに、落下物を見つけた場合は近づくことなく、海上保安庁に通報するよう呼びかけている。
北朝鮮から弾道ミサイルの可能性がある飛しょう体が発射され、青森県龍飛崎の西およそ170キロに落下したと見られることを受け、海上保安庁は航空機と巡視船を出して周辺海域を確認しているが、これまでのところ、日本に関係する船舶への被害の情報は入っていないということだ。
北朝鮮・弾道ミサイル可能性あるもの・排他的経済水域外に落下か(3月24日)
防衛省は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと午後2時40分に発表。防衛省関係者によると日本のEEZ排他的経済水域の外側の日本海にすでに落下したと見られる。防衛省は詳しい落下地点などについて引き続き情報の収集と分析を進めている。
政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し情報の収集と被害の確認などにあたっている。...
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防衛省は北朝鮮から弾道ミサイルの可能性のあるものが発射されたと午後2時40分に発表。防衛省関係者によると日本のEEZ排他的経済水域の外側の日本海にすでに落下したと見られる。防衛省は詳しい落下地点などについて引き続き情報の収集と分析を進めている。
政府は総理大臣官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に関係省庁の担当者をメンバーとする緊急参集チームを招集し情報の収集と被害の確認などにあたっている。
また韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が日本海に向けて飛しょう体を発射したと先ほど明らかにした。韓国軍は米軍とともに詳しい情報の収集や分析を急いでいる。
北朝鮮が弾道ミサイルなどの飛しょう体を発射するのはロケット砲を除いてことしに入ってこれで11回目。このうち1月には米国のグアムを射程に収めるとされる中距離弾道ミサイル・火星12型を通常より角度をつけて高く打ち上げるロフテッド軌道で発射した。
その後、先月27日と今月5日には首都ピョンヤン郊外から弾道ミサイルを1発ずつ発射し、防衛省はいずれもICBM大陸間弾道ミサイル級だったとする分析結果を明らかにした。
さらに今月16日にも同じピョンヤン郊外から弾道ミサイルと推定される飛しょう体を発射したが、直後に空中爆発して失敗したと見られていて、韓国軍はICBMに関連した発射だったとする見方を示していた。
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韓国軍“北朝鮮・飛しょう体発射も失敗か”(3月16日)
韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮がきょう午前9時半ごろ、首都ピョンヤン郊外の国際空港があるスナン付近から飛しょう体を発射したものの、直後に失敗したとみられると明らかにした。
韓国軍の関係者は飛しょう体が上昇しなかったと記者団に説明していて、米国軍とともに詳しい分析を進めている。
北朝鮮による発射はことしに入って10回目で同じスナン付近から先月27日と今月5日にも弾道ミサイルを1発ずつ発射し、偵察衛星の開発のための重要な実験を行ったと発表していた。
再び浮上してきた核の脅威(3月12日)
ロシアや中国の動きに目を奪われている間にも北朝鮮は核とミサイル開発技術を着々と発展させているようにも見える。
10日、ペンタゴンのジョンカービー報道官は2月27日と3月6日に発射した弾道ミサイルについてICBMの関連システムを用いていたとして「米国は北朝鮮を非難する」と強い口調で訴えた。
ICBMの発射は、米国にとってのレッドラインであるが、もうひとつのレッドラインである核実験の方でも北朝鮮で動きがあった。...
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ロシアや中国の動きに目を奪われている間にも北朝鮮は核とミサイル開発技術を着々と発展させているようにも見える。
10日、ペンタゴンのジョンカービー報道官は2月27日と3月6日に発射した弾道ミサイルについてICBMの関連システムを用いていたとして「米国は北朝鮮を非難する」と強い口調で訴えた。
ICBMの発射は、米国にとってのレッドラインであるが、もうひとつのレッドラインである核実験の方でも北朝鮮で動きがあった。
4年前に爆破して見せたはずの豊渓里の核実験場で復旧作業とも受け取れる動きを北朝鮮が見せていることが衛星画像から確認されたのである。
なぜ、また核実験なのかといえば、今回のロシアによるウクライナ侵略でプーチンが核による威嚇をしたことが大きい。
この威嚇によってNATOと米国は事実上戦闘に参加できなくなった。少しでも自国民を核戦争の危険にさらすわけにはいかなかったのである。この場面を金正恩はしっかりと目に焼き付けたはずである。
そもそも1992年にウクライナが核を手放してさえいなければロシアに攻めこまれることはなかったはずであり、リビアのカダフィ大佐も核を持っていれば暗殺されることもなかったと金正恩は考えているであろう。
年内のどこかの時点で5年前に中止すると表明していたICBMの発射実験と核実験のそれぞれ別々にまたは2つをセットにして復活させる可能性もゼロと言えなくなってきた。
実験が行われる可能性が高いのは4月15日の金日成の生誕100周年、4月25日の朝鮮人民革命軍記念日、7月27日の祖国解放戦争勝利記念日、9月9日の建国記念日、来年の2月27日トランプと金正恩の交渉が決裂した日などが考えられる。
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