1月30日付米
『NBCニュース』:「スキャンダルに襲われた自動車メーカーが世界販売トップ」
「●排ガス不正問題に襲われていたVWが、2016年に全世界で1,031万台販売し、トヨタに15万台以上の差を付けて首位を奪取。
●2015年のスキャンダル発覚で辞任に追い込まれたマーティン・ヴィンターコルン前最高経営責任者(CEO)が、当初2018年までに首位奪取との目標を立てていたが、2年早く達成。...
全部読む
1月30日付米
『NBCニュース』:「スキャンダルに襲われた自動車メーカーが世界販売トップ」
「●排ガス不正問題に襲われていたVWが、2016年に全世界で1,031万台販売し、トヨタに15万台以上の差を付けて首位を奪取。
●2015年のスキャンダル発覚で辞任に追い込まれたマーティン・ヴィンターコルン前最高経営責任者(CEO)が、当初2018年までに首位奪取との目標を立てていたが、2年早く達成。
●しかし、後任のマティアス・ミューラー現CEOは、販売台数トップ目標より、企業倫理の改善と排ガス不正の汚名返上に主眼。
●VWが販売好調だったのは、欧州市場回復で421万台に到達しただけでなく、中国市場で前年比+12.2%増の398万台と、同国最大の自動車メーカーとなったためだが、業界専門家は、間もなくVWの主たる市場は欧州から中国にシフトすると予想。
●一方、トヨタは2016年世界1の収益を上げる自動車メーカーと見込まれるが、販売台数は前年の1,015万台から1,018万台に微増に留まる。」
同日付英
『ザ・サン』紙:「VW、トヨタを抜いて世界販売トップに君臨」
「●VWは、2015年まで4年連続首位のトヨタを抜いて初の世界販売トップ。
●2015年9月にVWの排ガス不正が発覚した際、英国販売の120万台含めて、欧州全域で合計1,100万台が違法回路搭載車だったことが判明。
●日本の業界専門家は、あと数年VWが販売首位を堅持しようと予測。
●なお、米最大のGMの2016年実績は来週確定数値が発表されるが、VW実績を上回ることはないことが判明済み。」
同日付ドイツ
『DPA(ドイツ通信)ニュース』:「VWが2016年世界販売台数でトヨタに競り勝ち」
「●トヨタの2016年実績が前年比僅か+0.2%だったが、VWは+3.8%と大躍進。
●トヨタは、2011年の東日本大震災による部品等供給体制崩壊危機で首位を明け渡したが、2012年以降は4年連続首位堅持。」
同日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「VW、トヨタを抜いて世界販売首位奪取」
「●VWは、ブラジル向けで▼34%減、米国で▼3%減、しかし、欧州で+4%増、更に排ガス不正に関わるディーゼル車を一切販売していなかった中国向けで+12.2%増と躍進したため、世界販売トップを獲得。
●ドイツの業界専門家は、北米市場が主流のトヨタは、目下トランプ・リスク(新大統領からの無理難題要求)を抱えて伸び悩み、一方、VWは欧州・中国で更に伸びると期待されるため、2017年も世界トップを維持すると予想。」
同日付中国
『上海日報』:「トヨタ、2016年世界販売首位から陥落」
「●1月30日の実績値発表で、トヨタが世界販売首位から陥落することが確定。
●また、トヨタは、トランプ新大統領よりメキシコ工場建設計画を非難され、対応に苦慮。
●更に、同大統領は、日本の自動車メーカー含めて、米労働者雇用に悪影響を与えるとして、対米輸出について見直すとも発言。
●
『共同通信』の1月30日報道によると、トヨタの豊田章夫社長は2月3日、来週訪米して同大統領と首脳会談予定の安倍晋三首相と面談し、日米貿易の実情等を詳しく打合せ予定。」
閉じる