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【Globali】
カタルーニャ自治州独立問題、対立激化。バルセロナでは大規模デモ。(2017/09/30)
スペインのカタルーニャ自治州の独立を問う住民投票に関して 『CNN』『Newsweek』など各メディアで報じられている。カタルーニャ自治州は住民投票で過半数の賛成が得られれば独立を宣言したい考えだが、スペイン政府は住民投票そのものが違憲だとして対立が続いている。
カタルーニャはスペインにある17の州のうちの1つである。カタルーニャ民族への理解不足、税金に関する問題などで中央政府と同州は対立しており、2010年頃から独立運動が盛んになった。そして今年6月、カタルーニャ首相のカルラス・プッチダモン氏は独立を問う住民投票を行うことを宣言している。
自治州のロメバ外相と中央政府ダスティス外相は 『CNN』の番組に出演し、それぞれの立場で意見を述べた。...
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カタルーニャはスペインにある17の州のうちの1つである。カタルーニャ民族への理解不足、税金に関する問題などで中央政府と同州は対立しており、2010年頃から独立運動が盛んになった。そして今年6月、カタルーニャ首相のカルラス・プッチダモン氏は独立を問う住民投票を行うことを宣言している。
自治州のロメバ外相と中央政府ダスティス外相は 『CNN』の番組に出演し、それぞれの立場で意見を述べた。ロメバ外相は「カタルーニャの独立そのものが問題なのではない。カタルーニャ人が自分の未来をどう決めるかが問題なのだ」と主張したが、ダスティス外相は「一部が全体のことを決めることはできない。主権の問題を決めるのは国会だけだ」と反論した。中央政府は住民投票を中止すれば、同州との対話にも応じるとしているが、州側は中央政府が交渉に応じる姿勢がないと批判した。
28日には州都バルセロナで大学生など1万6000人以上が住民投票の権利を求めて抗議集会とデモを行った。中央政府は住民投票を阻止するため警察を送り、投票用紙や必要な書類、投票箱などを押収。バルセロナ港には警察を乗せた船が常駐しており、目を光らせている。 『Yahoo News UK』によると、現地の住民は投票所を警察に奪われるのを防ぐため、自分たちで占拠するための架空のイベントを企画して、メッセージアプリWhatsAppで密かに段取りを組んでいるという。架空イベントが投票であるとばれないよう、投票用紙を‘楽譜’、警察に対抗することを‘楽器を鳴らす’など、やり取りではあたかも音楽コンサートが開かれるかのような違う言葉で言い換えられているという。この計画の参加者は「投票箱も投票用紙もどこにあるかわからないけど、人数が揃えば警察がこの計画を止められない自信がある」と答えた。一方地元警察は、「誰も我々に命令はできない。もしそんなことが起これば業務妨害になる」と警告した。
投票は10月1日に予定されている。
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