米中貿易摩擦・閣僚級の交渉続く(2月25日)
米国と中国は貿易問題を巡り当初予定を延長して24日まで閣僚級の交渉を行っている。トランプ大統領は習近平国家主席との会談で最終的な合意を目指す意向を示しているが、中国側が抵抗する問題で残る隔たりを埋められるかが注目される。
しかし中国側は国有企業への優遇策などの見直しは国の根幹にかかわる問題と抵抗しているものとみられ、閣僚級の交渉で残る隔たりが埋められるか注目される。
中国への警戒感は米国国内にも浸透しており、関税を上げなければ時間稼ぎを狙う中国の戦術にはまるだけだという意見もある。...
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米国と中国は貿易問題を巡り当初予定を延長して24日まで閣僚級の交渉を行っている。トランプ大統領は習近平国家主席との会談で最終的な合意を目指す意向を示しているが、中国側が抵抗する問題で残る隔たりを埋められるかが注目される。
しかし中国側は国有企業への優遇策などの見直しは国の根幹にかかわる問題と抵抗しているものとみられ、閣僚級の交渉で残る隔たりが埋められるか注目される。
中国への警戒感は米国国内にも浸透しており、関税を上げなければ時間稼ぎを狙う中国の戦術にはまるだけだという意見もある。
また大統領選挙を控え中国に対し厳しい姿勢に転じる可能性もあり、米中の貿易摩擦は依然、大きなリスクとして残りそうだ。
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3月1日の期限が迫る・米中貿易協議(2月23日)
(3月1日の期限が迫る・米中貿易協議)
米国と中国との貿易問題をめぐってワシントンで開かれていた閣僚級の交渉は、為替問題や貿易不均衡の是正を巡って進展があり、2日間延長されることになった。パーデュー米農務長官によれば、中国側が米国産大豆1000万トンの追加購入を約束したといい、金融市場の開放も合わせて米中貿易戦争では中国側の譲歩で一時的に収束する兆しを見せている。こうした中、トランプ大統領は3月1日を期限とする米中貿易協議の合意に向け、フロリダ州マールアラーゴの別荘で習近平国家主席と会談する意向を明らかにするとともに、最大1か月、交渉期限を延長する考えも示した。...
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(3月1日の期限が迫る・米中貿易協議)
米国と中国との貿易問題をめぐってワシントンで開かれていた閣僚級の交渉は、為替問題や貿易不均衡の是正を巡って進展があり、2日間延長されることになった。パーデュー米農務長官によれば、中国側が米国産大豆1000万トンの追加購入を約束したといい、金融市場の開放も合わせて米中貿易戦争では中国側の譲歩で一時的に収束する兆しを見せている。こうした中、トランプ大統領は3月1日を期限とする米中貿易協議の合意に向け、フロリダ州マールアラーゴの別荘で習近平国家主席と会談する意向を明らかにするとともに、最大1か月、交渉期限を延長する考えも示した。トランプ大統領は首脳会談でファーウェイの問題も取り上げる可能性にも言及しているが、ポンペオ国務長官はファーウェイ製品を情報システムに利用している国との協力関係を停止する考えを明らかにするなど、同盟国や友好国にファーウェイ製品を使わないよう警告している。知的財産権保護問題、技術移転強要、国有企業への補助金問題行などで米中の間には依然大きな隔たりがある。
(米中の争いには2つの側面がある)
米中覇権争いには高い関税をお互いにかけあう米中貿易戦争と「ファーウェイ排除包囲網」に象徴される米中ハイテク戦争という大きな2つの側面がある。ホワイトハウスが主導する貿易戦争の方は3月1日に中国が米国の大豆輸入を再開する方向で収束する兆しも出ているが、議会・諜報機関・軍・各省庁・シンクタンクなどが時にトランプ大統領と対立することもあるハイテク戦争の方は依然として収束の兆しは見えていない。昨年8月に米議会で成立した「国防権限法」ではファーウェイほか中国企業5社の製品やその部品を組み込んだ製品を米政府機関による調達から2段階に分けて排除することを定めた。懸念されるのは第2段階で、米国政府機関と取引する会社は国籍を問わず、中国製機器の不買を誓約させられ、仮に違反が見つかれば、何億ドルもの罰金を科せられることになる。国防権限法だけにとどまらず、米国は水面下で日本の半導体メーカーにも「ファーウェイにものを売るな」という圧力をかけ始めている。こうした米国の「ファーウェイ排除包囲網」に対抗する形で中国はファイブアイズのメンバー国であるオーストラリアに経済的圧力をかけるなどして包囲網の突き崩しを図っている。また英国はファーウェイ製品を使用するリスクは、それほど高くないと論評している。
米国の「ファーウェイ排除包囲網」の背景にあるのは次世代通信規格5Gで遅れをとった米国の焦りでもある。ファーウェイの5G通信技術は西側企業の先を行く技術レベルを達成しており、製品コストもずっと安い。もちろん米中貿易戦争が決裂した場合には日本企業が被る影響は極めて大きいと考えられる。
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米中きょうから閣僚級の貿易交渉(2月14日)
米国と中国は、きょうから北京で貿易問題を巡る閣僚級の交渉を始める。米国側からライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官、中国側から劉鶴副首相が出席する予定である。
ムニューシン財務長官は交渉の状況について「今のところ順調」とコメントした。
米国は中国からの輸入品の関税を引き上げる制裁措置を来月1日まで猶予して、知的財産権侵害や米国企業の技術強制的移転の問題などで中身のある対策を取るよう中国に迫っている。...
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米国と中国は、きょうから北京で貿易問題を巡る閣僚級の交渉を始める。米国側からライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官、中国側から劉鶴副首相が出席する予定である。
ムニューシン財務長官は交渉の状況について「今のところ順調」とコメントした。
米国は中国からの輸入品の関税を引き上げる制裁措置を来月1日まで猶予して、知的財産権侵害や米国企業の技術強制的移転の問題などで中身のある対策を取るよう中国に迫っている。
中国は法律制定などで問題に対処する姿勢を示しているが、双方の立場にはまだ隔たりがあるとみられる。
トランプ大統領は交渉の進展を見極めた上で習近平国家主席との首脳会談を検討する考えで、閣僚級の交渉で中国側が踏み込んだ対策を示すかが焦点となる。
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米国大統領・“来月1日の期限まで米中首脳会談なし” (2月8日)
米国のトランプ大統領は、米中の貿易問題の交渉で、期限の来月1日までに中国の習近平国家主席と会談する予定はないと述べた。
双方の隔たりが埋まらない中、首脳会談は時期尚早で今は中国にさらに譲歩を迫ることが必要だと判断したと見られる。
米国は中国の輸入品に対してより高い関税をかける制裁措置の発動を来月1日まで猶予したうえで、中国と貿易問題について交渉を続けていて先週、トランプ大統領は習近平国家主席との首脳会談で合意を目指す考えを示した。...
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米国のトランプ大統領は、米中の貿易問題の交渉で、期限の来月1日までに中国の習近平国家主席と会談する予定はないと述べた。
双方の隔たりが埋まらない中、首脳会談は時期尚早で今は中国にさらに譲歩を迫ることが必要だと判断したと見られる。
米国は中国の輸入品に対してより高い関税をかける制裁措置の発動を来月1日まで猶予したうえで、中国と貿易問題について交渉を続けていて先週、トランプ大統領は習近平国家主席との首脳会談で合意を目指す考えを示した。
ところが、トランプ大統領は7日、記者団から来月1日の期限を前に首脳会談を開くのか問われ、予定はないと述べた。米中の貿易問題は、中国による知的財産権の侵害への対応などで双方の隔たりが埋まっていない。
トランプ大統領の発言はこの状況で首脳会談を行うのは時期尚早で、いまは中国にさらなる譲歩を迫る必要があると判断したものと見られる。
来週、北京では米中の閣僚級の協議が再び行われ、米国は来月1日までの合意を目指してライトハイザー通商代表らが一段と厳しい姿勢で交渉に臨むことが予想される。
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米中・閣僚級協議始まる・貿易摩擦解消なるか (1月31日)
米中貿易摩擦の解消を目指し、米中の閣僚級協議が30日、ワシントンで始まった。
サイバー攻撃、中国進出した企業に技術移転を強制している問題で中国に対応を迫っている。これに対し中国側は技術の強制的な移転禁止を進めることを盛り込んだ法律の制定を進めているとして理解を求める方針である。
しかし米国は口約束に終わらず、確実に対応実行する仕組みを求めていて、両国の主張は隔たりが大きく中国側がどれだけ譲歩するかが焦点になっている。...
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米中貿易摩擦の解消を目指し、米中の閣僚級協議が30日、ワシントンで始まった。
サイバー攻撃、中国進出した企業に技術移転を強制している問題で中国に対応を迫っている。これに対し中国側は技術の強制的な移転禁止を進めることを盛り込んだ法律の制定を進めているとして理解を求める方針である。
しかし米国は口約束に終わらず、確実に対応実行する仕組みを求めていて、両国の主張は隔たりが大きく中国側がどれだけ譲歩するかが焦点になっている。
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