最新の世論調査によると、米大統領選挙民主党首位のヒラリー・クリントン前国務長官に、バーニー・サンダース上院議員が迫る勢いを見せている。党員集会を一週間前に控え重要なアイオワ州でクリントン氏はサンダース候補から長年の国務長官としての判断力を問われ誤解を解くべく答弁した。民主党支持者の間ではクリントン候補が変わらず有力視されているものの、アイオワ州とニューハンプシャー州の調査では、支持はほぼ半々に割れており、今後の行方が注目される。
1月25日付
『ロイター』は、「経験V.判断力:クリントン氏とサンダース氏重要なアイオワで競う」との見出しで次のように報じた。
「・CNNの中継によるタウンホールミーティングでは、候補者は討論でなく一人ずつ答弁。二人の候補とメリーランド現知事のマティン・オマリー氏が参加し参加者の質問に答えた。
・サンダース氏は自身の判断力こそが大統領にふさわしいとし、対するクリントン氏はオバマ大統領は彼女の判断力を信頼して国務長官に任命したと反論。...
全部読む
1月25日付
『ロイター』は、「経験V.判断力:クリントン氏とサンダース氏重要なアイオワで競う」との見出しで次のように報じた。
「・CNNの中継によるタウンホールミーティングでは、候補者は討論でなく一人ずつ答弁。二人の候補とメリーランド現知事のマティン・オマリー氏が参加し参加者の質問に答えた。
・サンダース氏は自身の判断力こそが大統領にふさわしいとし、対するクリントン氏はオバマ大統領は彼女の判断力を信頼して国務長官に任命したと反論。人民主義のレトリックに惑わされないよう呼びかけた。
・サンダース氏は国民皆保険制度のための増税の必要性を説き、増税はするが保険の恩恵により世帯辺りの支出は減ると指摘した。又、クリントン元大統領のイラク戦争承認、カナダとテキサス州を結ぶパイプライン建設での判断ミスを指摘。判断力の重要性を説いた。
・対するクリントン氏は、サンダース氏の不均衡是正は支持に値するがより広汎な業務を行うには経験に欠いていると指摘。大統領になると仕事は選べない、不測の事態を含む次々と降りかかる業務をこなさねばならないと発言。
・クリントン氏は普段より生き生きした様子で強調するときは声を高めて発言。サンダース氏はジョークで聴衆の笑いを取った。」
1月26日付米
『CNN』は「世論調査:首位はクリントン氏だがサンダース氏との差縮まる」との見出しで次のように報じた。
「・CNNとORCの最新の世論調査によると各候補の支持率はクリントン氏52%、サンダース氏38%、オマリー氏2%。
・クリントン氏が10ポイント以上リードするもののジョー・バイデン氏が立候補を断念する前の昨年9月より差は縮まった。
・民主党支持者は主に経済問題と保険問題を重視。10人中8人が経済問題、格差問題、保険問題を非常に重視。
・サンダース氏は、ライバル候補のヘルスケア、銃規制、外交で支持者の共感を得た(今回の調査でこれらの質問が含まれた)ものの、大方は(サンダース支持者の半数を含む)クリントン氏が民主党の最有力候補という見方。支持する候補者の選出を望むものの他の候補の選出も同様に歓迎としている。
・アイオワ州とニューハンプシャー州の調査では、アイオワ州での支持はほぼ半々に割れ、ニューハンプシャー州ではサンダース氏が地元の恩恵が期待できる。
・調査では、女性、非白人、民主寄り、51歳以上はクリントン候補を圧倒的に支持、男性、白人、無党派、民主寄り若年層でサンダース候補支持と人口統計でくっきりと分かれた。
・調査は今月21日~24日無作為に選んだ1002人の成人への電話調査で行われ、3ポイントの誤差を含む。」
閉じる