4日ペロシ米下院議長は、中国の強い反発を招いた台湾訪問後、アジア歴訪の最終目的である日本に到着。横田基地に降り立ち、米大使をはじめとする高官らに握手やハグで挨拶した。

３日ペロシ氏は米高官としては２５年ぶりに台湾を訪問し指導者と会談。訪台により、「米国が台湾を見捨てない」とのメッセージを明確に伝えた。...

4日ペロシ米下院議長は、中国の強い反発を招いた台湾訪問後、アジア歴訪の最終目的である日本に到着。横田基地に降り立ち、米大使をはじめとする高官らに握手やハグで挨拶した。

３日ペロシ氏は米高官としては２５年ぶりに台湾を訪問し指導者と会談。訪台により、「米国が台湾を見捨てない」とのメッセージを明確に伝えた。その日の夜には、韓国を訪問し、北朝鮮との南北軍事境界線を訪問したという。

同氏の訪日は、２０１５年以来となる。金曜に岸田首相との朝食会談で、両国間の同盟関係や共通の問題に関し協議する。細田衆議院議長とも国際問題を議論する予定。

日本は、台湾近海で軍事演習を行った中国へ抗議し、ペロシ氏の来日直前、岸防衛相は、５発のミサイルが日本の排他的経済水域に落下したと発表。日本の最南端である沖縄の一部は、距離的に東京よりも台湾に近い。

バイデン米大統領が５月に訪日した際には、米国の台湾へのアプローチは何十年も変わっていないと主張し、台湾有事には米軍が関与すると発言したことで、中国側の反発を招いた。

８月５日付『ロイター通信』：「中国の軍事演習を招いた訪台後、ペロシ氏が日本訪問」：

台湾訪問を終えたペロシ下院議長は、日本を訪問し高官と会談する予定。

台湾でペロシ氏は、同国の民主主義を守る米国の団結を誓った。これに中国は軍事演習で対応。中国国営メディアは、海面からのミサイル発射や空からの生映像もあり、台湾近海で最大規模の演習だと報じた。

日本においても、インド太平洋地域での中国の台頭や、台湾への軍事行動の可能性への懸念が高まっている。台湾に対する中国の姿勢は、国家安全保障上の脅威が増しているとの認識を示し、岸田首相も、軍事費をGDP比２％相当に倍増することを約束している。

４日、中国が台湾海峡情勢を巡るＧ７の声明に強い不快感を示し、カンボジアでのASEAN会合に合わせて行われる予定だった日米の外相会談が延期されたことで、日本と中国の緊張関係が高まった。

バイデン大統領が５月に日本を訪問した際、軍事的な台湾防衛に言及。米国の「戦略的あいまいさ」政策の範囲を超えたとされている。