韓国、新型コロナウイルスへの積極的な対策で感染率減少の兆しか(2020/03/17)
韓国では16日、国内の新型コロナウイルスの新たな感染者が74人と、二日連続で100人以下を記録した。新規感染者は減少傾向にあり、2月29日に記録したピーク時の909人を大幅に下回っている。
『ロイター』によると、2月29日の909件でピークに達して以来、毎日の新しい感染者の数が減少傾向にあることが観測されている。韓国疾病予防管理局(KCDC)は、新たに303人の患者がコロナウイルスから回復して退院したと発表した。 韓国では流行が始まって以降、1,137人が回復しており、現在、新しい感染者の数は退院患者数を下回っている。
しかしまだ安心できる状態ではない。政府当局は、同国内で最初の感染が確認された大邱など、最も感染者数の多い地域で「散発的に」クラスター発生が続いていると警告した。...
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『ロイター』によると、2月29日の909件でピークに達して以来、毎日の新しい感染者の数が減少傾向にあることが観測されている。韓国疾病予防管理局(KCDC)は、新たに303人の患者がコロナウイルスから回復して退院したと発表した。 韓国では流行が始まって以降、1,137人が回復しており、現在、新しい感染者の数は退院患者数を下回っている。
しかしまだ安心できる状態ではない。政府当局は、同国内で最初の感染が確認された大邱など、最も感染者数の多い地域で「散発的に」クラスター発生が続いていると警告した。
『BFMTTV』や『BBC』は、感染者数が8千人以上にのぼり、中国に次ぐウイルス流行地となった韓国が、大規模なPCR検査の実施と、徹底した追跡管理のおかげで、ヨーロッパとは逆に死亡率を抑え、かつ短期間で感染者数の減少を観測できるようになったのではないかと指摘している。
『BFMTV』によると、韓国は、新型コロナウイルスに対する大々的なPCR検査キャンペーンを実施し、先週日曜日の時点で25万件以上のPCR検査を実施している。韓国では4つの企業がPCR検査サービスを提供しており、合計して週に14万人分の検査をする能力を持っているという。
また、陽性と判定された人は、当局が監視カメラ画像を使用してそれまでの接触相手を特定し、更にはその人のクレジットカードの利用履歴や携帯電話のデータなどから、感染までの日々の詳細なスケジュールが割り出される。接触相手は隔離され、地域に新たな感染者が確認された場合は、その地域に居住あるいは働いている人々にSMSメッセージで感染の可能性についてお知らせが送信される。
感染者又は感染の恐れのある人々を迅速に確認できる反面、感染者の過去2週間の動向が公式サイトで情報公開されるため、プライバシー侵害の問題が指摘されている。また例えば、秘書と一緒に仕事の出張に行っていた男性が、不倫していたのではないかという憶測のもと、ネット上で批判を受けるなど、人権侵害にもつながるケースが出ている。
しかし韓国政府は5年前にMERS(中東呼吸器症候群)が流行した際、検査体制が整っていなかったため、結果的に36人が死亡し、様々な批判を受けた。この時の苦い体験から、検査体制の充実化を図ってきた政府当局は、今回迅速な対応ができたという。
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中国アリババ、「独身の日」セールで過去最高を更新(2019/11/12)
11月11日は中国で「独身の日」と呼ばれ、年間最大のオンラインセールが行われる日である。アリババ・グループ・ホールディングによると今年の売上は2680億元(約4兆1850億円)と、過去最高だった昨年の2135億元から26%増えた。しかし、売り上げの伸びは2年連続で落ちている。
『BFMTTV』によると、同グループは同社のさまざまなプラットフォームを通して24時間で2,860億元ぶんの商品を販売した。この金額は、昨年より26%増加している。 しかし、2017年時は 39%増、2018年は27%と伸び率は減速してきている。
アリババの中国における主要な競争相手であるJD.comは、独身の日に264.6億ユーロ(約2兆9738億円)相当の売上を達成したと発表した。...
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『BFMTTV』によると、同グループは同社のさまざまなプラットフォームを通して24時間で2,860億元ぶんの商品を販売した。この金額は、昨年より26%増加している。 しかし、2017年時は 39%増、2018年は27%と伸び率は減速してきている。
アリババの中国における主要な競争相手であるJD.comは、独身の日に264.6億ユーロ(約2兆9738億円)相当の売上を達成したと発表した。 これは、昨年から30%の増加となる。
『RFI』によると、11日のセールでは電子製品、衣類、化粧品などの人気が高く、 住宅市場の低迷の影響を受けた白物家電の売上が伸び悩んだという。
アリババは、今年の参加ユーザーは5億人に達したと推計しており、昨年よりもほぼ1億人増となったと発表した。これで米国の「ブラックフライデー」をしのぐ世界最大規模のショッピング・デーとなった。
これらの数値は、クラウドコンピューティングビジネスや、個人向けの出前サービスからも収益を得ている同グループの良好な経営状況を反映している。これらの部門は、欧米諸国同様、強力な発展を遂げている。なお、同グループの次の目標は人工知能への投資だという。
創業者Jack Ma(ジャック・マー)氏が今年9月に引退したばかりの同グループは、今月中にも香港での上場で150億ドル(約1兆6000億円)の調達を目指しており、今回の記録的な売上が成功を後押してくれそうだ。
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