ユーリ・ボリソフ副首相（62歳）は6月9日、ロシアメディア『スプートニク』のインタビューに答えて、ロシア政府がイランから要請されたS-400ミサイル防衛システム売却の話を断ったとの、5月30日付米メディア『ブルームバーグ』報道について、全く事実無根の話だとして全面否定した。...

ユーリ・ボリソフ副首相（62歳）は6月9日、ロシアメディア『スプートニク』のインタビューに答えて、ロシア政府がイランから要請されたS-400ミサイル防衛システム売却の話を断ったとの、5月30日付米メディア『ブルームバーグ』報道について、全く事実無根の話だとして全面否定した。

同米メディアは、イラン側の要請に対して、中東情勢を鑑みて、ウラジーミル・プーチン大統領が同武器の供給に反対したとも言及していた。

同副首相は、かかる偽ニュースを勝手に流すのはどうしようもないと付言したという。

先月末、ロシア大統領府のドミートリィ・ペスコフ報道官も、同米メディア報道を否定し、イランとの間で当該兵器について交渉していると一切聞いていないとコメントしている。

S-400ミサイル防衛システムは、最新鋭の対空ミサイル防衛システムで、400キロメーター（249マイル）の範囲の標的に対応できるという。

なお、ロシアはイラン向けに2007年、S-300ミサイル防衛システムを総額8億ドル（約870億円）で売却しており、イラン政府が2016年8月、当該システムの搬入映像を公開していた。