金正恩とは相愛関係(9月30日)
29日ウエストバージニア州への選挙の応援演説でトランプ大統領は、以前は北朝鮮は巨大な脅威であったが、6月の米朝首脳会談以降、金正恩委員長と自分は相思相愛の関係にあると自賛した。
トランプ大統領は、「昨年私は大変強硬だった。彼(金正恩)もそうだった。しかし会ったことによって、恋に落ちた。」と語り、冗談ではなく、彼から素晴らしい手紙を何通も受け取ったと語り、「また会うことになるだろう。」と2度目の首脳会談に言及した。...
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29日ウエストバージニア州への選挙の応援演説でトランプ大統領は、以前は北朝鮮は巨大な脅威であったが、6月の米朝首脳会談以降、金正恩委員長と自分は相思相愛の関係にあると自賛した。
トランプ大統領は、「昨年私は大変強硬だった。彼(金正恩)もそうだった。しかし会ったことによって、恋に落ちた。」と語り、冗談ではなく、彼から素晴らしい手紙を何通も受け取ったと語り、「また会うことになるだろう。」と2度目の首脳会談に言及した。
一方米国防省は、北朝鮮の李容浩外相が、国連総会の演説で「米国が相応の措置をとっていないことから、北朝鮮が一方的に武装解除をすることはできない」と語ったことに対し、米国は6.12米朝共同声明を履行するために、何度も北朝鮮と対話を行っているとの反論を発表した。
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李北外相国連総会で演説(9月30日)
李容浩・北朝鮮外相は29日国連総会で、北朝鮮は段階的に非核化を行っているが、同時に信頼関係の構築も大事だとの演説を行った。
李容浩外相は、北朝鮮の立場として非核化とともに平和メカニズムを建設し、何よりもの信頼関係の構築が優先されると語った。さらに米国は「相応の措置」をとっておらず、朝鮮半島の平和メカニズムを共同で管理するつもりもないように見えるのに、我々に先に非核化宣言をしろと言い、制裁という圧力をかけている、と不満を述べた。...
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李容浩・北朝鮮外相は29日国連総会で、北朝鮮は段階的に非核化を行っているが、同時に信頼関係の構築も大事だとの演説を行った。
李容浩外相は、北朝鮮の立場として非核化とともに平和メカニズムを建設し、何よりもの信頼関係の構築が優先されると語った。さらに米国は「相応の措置」をとっておらず、朝鮮半島の平和メカニズムを共同で管理するつもりもないように見えるのに、我々に先に非核化宣言をしろと言い、制裁という圧力をかけている、と不満を述べた。さらに北朝鮮は米国の信頼が欠如している状況では武装解除をすることはできない、とも表明した。
昨年の9月には李容浩外相は記者の質問に答えて「過去最大級の水素爆弾の実験を太平洋上でする」と発言していたことからすれば、穏やかな内容であるが、米国の新たな行動、すなわち北朝鮮の体制保証を行い、信頼関係を構築しない限り、非核化は行えないとの立場を貫いていることになる。
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北朝鮮・李容浩外相・非核化進展には「米国との信頼関係が必要」(9月30日)
北朝鮮・李容浩外相が29日、国連総会で演説し「非核化の進展には米国との信頼関係が必要で、それがなければ核武装を解除することはない」とけん制した。
李外相は「非核化を実現しようとする我々の意思は確固たるものだ」と述べ、北朝鮮はこれまで、信頼関係を作るために核実験や大陸間弾道ミサイルの発射を停止するなど行動を示していると主張した。
その上で「米国は北朝鮮が求める朝鮮戦争の終戦宣言に反対している」と述べ、「米国側に相応の措置が見られない」と非難した。...
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北朝鮮・李容浩外相が29日、国連総会で演説し「非核化の進展には米国との信頼関係が必要で、それがなければ核武装を解除することはない」とけん制した。
李外相は「非核化を実現しようとする我々の意思は確固たるものだ」と述べ、北朝鮮はこれまで、信頼関係を作るために核実験や大陸間弾道ミサイルの発射を停止するなど行動を示していると主張した。
その上で「米国は北朝鮮が求める朝鮮戦争の終戦宣言に反対している」と述べ、「米国側に相応の措置が見られない」と非難した。
「米国を信頼できない状態では、一方的に核武装を解除することは絶対にありえない」と強くけん制した。
国連安保理の北朝鮮への制裁については「ミサイル発射を停止してから何も変化がない」と緩和を求めた。
2回目の米朝首脳会談に向けた非核化協議が続く中、溝が埋まらないのは米国の責任だと国際社会に訴えた演説となった。
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10月中に米朝首脳会談が行われる可能性を検証する(9月29日)
(10月中に米朝首脳会談が行われる可能性は?)
27日国連安保理で中ロは「北朝鮮が協調姿勢を見せている」との理由で北朝鮮への制裁の緩和を求め、制裁の維持を主張する日米との溝が深まっている。朝鮮半島情勢については中国・王毅外相は「われわれは北朝鮮に対する国連安保理決議を厳格に履行していくが、安保理には情勢変化に応じた行動を取るよう呼びかける」と発言し、制裁緩和の検討を改めて主張した。トランプ大統領は北朝鮮への制裁について「非核化が実現するまで維持する」と明言してはいるものの、中間選挙での点数稼ぎという意味合いもあり、北朝鮮との2度目の会談の開催については、かなり前のめりになっているようにも見える。...
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(10月中に米朝首脳会談が行われる可能性は?)
27日国連安保理で中ロは「北朝鮮が協調姿勢を見せている」との理由で北朝鮮への制裁の緩和を求め、制裁の維持を主張する日米との溝が深まっている。朝鮮半島情勢については中国・王毅外相は「われわれは北朝鮮に対する国連安保理決議を厳格に履行していくが、安保理には情勢変化に応じた行動を取るよう呼びかける」と発言し、制裁緩和の検討を改めて主張した。トランプ大統領は北朝鮮への制裁について「非核化が実現するまで維持する」と明言してはいるものの、中間選挙での点数稼ぎという意味合いもあり、北朝鮮との2度目の会談の開催については、かなり前のめりになっているようにも見える。10月にはポンペオ国務長官が訪朝することになっており、この4度目の訪朝で非核化のステップ、終戦宣言に関して一定の折り合いがつけば10月中に米朝首脳会談が行われる可能性もゼロとはいえない。
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文大統領、金委員長の意向伝える(9月28日)
27日韓国の文在寅大統領は5日間のニューヨーク滞在を終えて帰国した。5日間の訪米期間中文在寅大統領はトランプ大統領と会談し、金正恩委員長の非核化の意思を伝え、国連総会での演説では、北朝鮮の非核化への積極的な努力を国際社会に紹介した。韓国のメディアは文在寅大統領のパフォーマンスは米朝間の溝を埋めることになったかもしれないが、未だに北朝鮮の非核化については具体的な方策がとられておらず、困難が多いとしている。...
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27日韓国の文在寅大統領は5日間のニューヨーク滞在を終えて帰国した。5日間の訪米期間中文在寅大統領はトランプ大統領と会談し、金正恩委員長の非核化の意思を伝え、国連総会での演説では、北朝鮮の非核化への積極的な努力を国際社会に紹介した。韓国のメディアは文在寅大統領のパフォーマンスは米朝間の溝を埋めることになったかもしれないが、未だに北朝鮮の非核化については具体的な方策がとられておらず、困難が多いとしている。
文在寅大統領との会談後、トランプ大統領は「もし北朝鮮が核実験を停止し続けるのならば、非核化への行程表がなくても相互の信頼関係が築けるかもしてない」と述べたものの、非核化が持続的に進展しない限りは制裁を継続すると改めて確認した。
一方文在寅大統領は終戦宣言を行うことが韓米間のコンセンサスだとして、北朝鮮の非核化を引き出すためには、米国による「相応の措置」すなわち終戦宣言が必要だと強調、金正恩委員長は終戦宣言がなされれば、非核化に全力を尽くし、経済発展に集中したいのだと語ったとも述べ、北朝鮮の意向を紹介し、米朝間の仲介を積極的に行った。
また26日ポンペオ国務長官は北朝鮮の李容浩外相と会談し、金正恩委員長からの招請状を受け取り、10月に訪朝することが決まった。今回の訪朝は同長官の今年に入ってから4度目の訪朝になる。
ただしポンペオ国務長官の訪朝の際に非核化についての行程表や核施設の申告といった行動がだされなければ妥協は難しく、文在寅大統領の努力もむなしく、第二次米朝首脳会談も流れてしまう可能性も残っている。
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