また、陽性と確認されてから28日以内に死亡した人は16日には88人にのぼった。先週1週間の合計で見ると、1834人が死亡したことになり、昨年の冬以来最高となったが、この数字も感染者数の減少に伴い、すぐに減少に転じることが期待されている。...

また、陽性と確認されてから28日以内に死亡した人は16日には88人にのぼった。先週1週間の合計で見ると、1834人が死亡したことになり、昨年の冬以来最高となったが、この数字も感染者数の減少に伴い、すぐに減少に転じることが期待されている。

英国ではクリスマス前にオミクロン株が主流となり、急速に各地に広がり、過去最高の感染者数を記録した。しかし、専門家の予測では、南アフリカと同様に、感染者が急増するのと同じように、英国でもこのまま急速に減少していく可能性があり、今も新規感染者数の急減が続いている。

こうした状況の改善により、マスク着用、自宅勤務、ワクチンパスなどの現在の規制が今月末までに廃止される可能性があると、ある与党幹部は述べている。

英『デイリーメイル』電子版によると、イースト・アングリア大学医学部のポール・ハンター教授は14日付の「タイムズ」紙で、シミュレーション計算の結果、2月中旬までに国内の感染者数が低水準に達する可能性があると述べている。

イングランド北部の集中治療医であるリチャード・クリー医師も、「入院者数は、恐れていたほどには増えていない。オミクロンの波を乗り切ることができる可能性が高まっている」と述べている。

ただし、英国健康安全局（UKHSA）の最近のデータによると、オミクロンによる体調不良を防ぐには2回のワクチン接種では不十分で、ブースターを接種すると変異株に対する防御力が大幅に向上することが明らかになっている。UKHSAによると、オミクロン株はこれまでの変異ウイルスよりも重症化しにくく、病院は患者を「より早く」退院させることができているという。しかし入院者数は依然として高いため、病院への圧迫は続いており「選択的治療の多くを行うことができない」病院もある状況となっている。

こうした中、英国では、医療当局が17日から18歳未満にブースター接種を提供する準備を進めており、16歳と17歳の約4万人が、接種のための予約を入れることができるようになる。

３１日夜、ハロウィンで都心部に向かう人々で混雑する電車内でバットマンのジョーカーの仮装をした２４歳の男が１７人を負傷させた。警察によると、容疑者はその場で逮捕されたが、刺されて重体の高齢者もいるという。目撃者によると、液体を撒き散らし電車内で火をつけたという。

ツイッター動画では、乗客が車両を渡り逃げ走る様子や窓からプラットフォームへ脱出する様子が見られる。...

３１日夜、ハロウィンで都心部に向かう人々で混雑する電車内でバットマンのジョーカーの仮装をした２４歳の男が１７人を負傷させた。警察によると、容疑者はその場で逮捕されたが、刺されて重体の高齢者もいるという。目撃者によると、液体を撒き散らし電車内で火をつけたという。

ツイッター動画では、乗客が車両を渡り逃げ走る様子や窓からプラットフォームへ脱出する様子が見られる。別の動画では、眼鏡をかけ紫色のスーツと緑色のシャツを着た男が、膝を組みたばこを吸う様子が映されている。 逃げる人を見た人はハロウィンイベントかと思い、その後犯人が長い刃物を振りかざすのが見えたという。

報道によると、容疑者は人を殺して死刑になりたかったと述べているという。事件は利用客世界一の新宿駅行きの電車内で起き、衆議院選挙投票日のこの日、深夜にかけ電車は一時運休となった。

同日付『AP通信』は「東京の電車でナイフを持った男が放火、１７人負傷」との見出しで以下のように報道している。

東京メトロ内で切り付け事件が発生、男が乗客７人を刺しその後車内に火をつけた。東京消防庁によると17人が負傷、そのうち３人は重傷だという。全員が刺されてはおらず、多くは軽傷としている。メディアによると、現行犯逮捕された容疑者の男は、前回起きた電車切り付け事件を参考に犯行に及んだと話しているという。

今回のように電車内で刃物を使った事件は、過去数か月で２回目となる。今年８月には、東京オリンピック閉会式の前日、通勤電車内で３６歳の男が無差別に乗客１０人を刺す事件が起きた。容疑者は幸福そうな女性たちを狙ったと話しているという。

銃による死亡事件は日本では殆ど起きないが、ここ数年、ナイフを使った大きな殺人事件は起きている。２０１９年ナイフ２本を持った男が、東京郊外のバス停で女生徒を切りつけ２人死亡、１７人が負傷している。２０１８年には新幹線車内で一人死亡、２人が負傷した事件が起きている。２０１６年には障がい者施設で元従業員が１９人を殺害、２０人以上が負傷した。