ロシア、極超音速ミサイル試射(2018/12/27)
ロシアが、プーチン大統領の指揮下で、最新鋭の極超音速ミサイル「アバンガルト」の試射に成功したと発表した。この新型ミサイルシステムは、核搭載可能で、従来の弾頭ミサイルの飛行範囲を保ち、その速度と操縦性により迎撃が極めて難しいとされている。
12月26日付ロシア
『RT』は「“ロシアへの最高の新年のギフト”プーチンが極超音速ミサイル試射成功を誇示」との見出しで以下のように報道している。
ロシア国防省が2019年の本格配備を前に、最新鋭のミサイルシステム「アバンガルト」の試射を行った。これは特別な弾頭ミサイルで、超高速で飛行可能。超距離飛行で正確性を増し、迎撃が従来型より困難とされる。
しかし、超音速での飛行距離延長により、熱や衝撃から保護する必要性が増す。...
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12月26日付ロシア
『RT』は「“ロシアへの最高の新年のギフト”プーチンが極超音速ミサイル試射成功を誇示」との見出しで以下のように報道している。
ロシア国防省が2019年の本格配備を前に、最新鋭のミサイルシステム「アバンガルト」の試射を行った。これは特別な弾頭ミサイルで、超高速で飛行可能。超距離飛行で正確性を増し、迎撃が従来型より困難とされる。
しかし、超音速での飛行距離延長により、熱や衝撃から保護する必要性が増す。
中国、米国、ロシアは最先端のミサイル技術を持つが、ロシアは今回の「アバンガルト」試射成功により、ミサイル開発競争で勝っていると主張。「アバンガルト」は3月プーチン大統領が紹介した開発中の5つの最新鋭兵器システムのうちの一つ。
米国は弾道弾迎撃ミサイルは、イランや北朝鮮などから米国や同盟国を守るためにあったと主張。一方ロシアは、これは米国がロシアの核開発を阻止する目的のための口実であったと考えている。
この開発プロジェクトは極秘とされ、その姿は国民に非公開。発射の様子のビデオでも輸送車のみが国防省により公開され、飛行状態や、標的を撃つ瞬間の映像は公開されていない。公式発表によると、速度は20マッハ超で、外殻構造は2000℃以上の熱に耐えうるという。今後数十年の弾道弾迎撃ミサイルに耐えうるとしている。
同日付米国『CBS』は「極超音速ミサイルの最終試射が成功とプーチン大統領」との見出しで以下のように報道している。
ロシアが既存のミサイル防衛システムを上回ると豪語していた極超音速ミサイル試射に成功。プーチン大統領は2019年に配備される「アバンガルト」について、「ロシアは新しいタイプの戦略兵器を手にした。」としている。試射は、大統領が国防管理センターから見守る中、カムチャッカ極東部で試射が行われた。
最終発射試験は、トランプ大統領が冷戦時代に締結された「中距離核戦力全廃条約(INF)」からの離脱を発表した後に行われた。プーチン氏は、米国が当条約を廃止した場合のミサイル配備(当条約で禁止)計画を示していた。
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ワールドカップ:フランス代表チーム勝利で、フランス経済への影響は?(2018/07/13)
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会。フランス代表チームが、2006年ドイツ大会から3大会ぶりの決勝進出を決め、1998年大会以来の優勝を狙っているフランスチーム。そこで今、フランスメディアで注目されているのが、日曜日にフランスチームがサッカーワールドカップ(W杯)に勝利した場合、必然的に国内景気の回復が期待できるのだろうか?という疑問。
今回のロシア大会中、レストランやスーパー、デリバリーサービスなど、特定の業種で大きく売り上げが上がっている。あるパリのレストランでは、7月10日(火)の準決勝戦の日、売上高が30%増加した。また、家でテレビ観戦をする人々のおかげで、あるスーパーでは昨年の同じ時期に比べてピザの売上が138%、ビールは+55%、ポテトチップスは+39%売上が伸びた。また、6月には国内で42万5千台のテレビが売れ、昨年同時期に比べて40%の伸びが見られた。...
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今回のロシア大会中、レストランやスーパー、デリバリーサービスなど、特定の業種で大きく売り上げが上がっている。あるパリのレストランでは、7月10日(火)の準決勝戦の日、売上高が30%増加した。また、家でテレビ観戦をする人々のおかげで、あるスーパーでは昨年の同じ時期に比べてピザの売上が138%、ビールは+55%、ポテトチップスは+39%売上が伸びた。また、6月には国内で42万5千台のテレビが売れ、昨年同時期に比べて40%の伸びが見られた。フランス国旗を販売している会社も25%の売り上げ増を記録した。
RTLのインタビューに答えたユーラーヘルメス信用保険会社の経済学者によると、この四半期に0.2ポイントの消費量増が予測されている。年初から少し鈍ってきている経済成長が、今回の消費によって「促進」される可能性があることを意味する。そして、現在予想されている今年の1.8%に対して、年末には1.9%の成長として反映される可能性があるという。 0.1ポイントのこのわずかな差異で、フランスにとっては20億ユーロの収入増をあらわす。このことからも、ワールドカップで勝ち進んでいくことが経済に影響を及ぼしていることは否定できないと経済学者は回答している。
しかし、その影響は短期間であり、夏には休暇が始まることから消費も落ち込んでいく。
経済学者によると、これを「代替効果」と呼ぶ。家族とレストランで食べる代わりに、家でピザを食べ、ビールを飲みながら、家族で試合観戦をする。映画館やコンサートに行く代わりに、レストランで試合観戦をする、など、恩恵を受ける業種と収益減となる業種が出てくるだけの事であり、全体の売上は最終的には大きくは変わらないのである。
しかし、それでも日曜日にもしフランスが勝利すれば、世界中でフランスがより魅力的に見え、素晴らしい宣伝効果になることは間違いがない。
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