プロ野球開幕まで残り4日・練習試合を総括(6月15日)
19日の開幕まであと4日に迫ったプロ野球。実戦形式の練習試合は16日のジャイアンツvsマリーンズの1試合を残すのみとなり、この週末でほぼ終了している。オープン戦とも違うリーグ戦本番を見据えたこの6月の練習試合。試合数にばらつきがあるので単純に比較することは出来ないが、成績結果から各球団の調整具合を探ってみたい。
首位に輝いたのは西武ライオンズだ(7勝1敗1分け)。オープン戦に続き最も勝ち星を挙げ、好調さをうかがわせる。...
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19日の開幕まであと4日に迫ったプロ野球。実戦形式の練習試合は16日のジャイアンツvsマリーンズの1試合を残すのみとなり、この週末でほぼ終了している。オープン戦とも違うリーグ戦本番を見据えたこの6月の練習試合。試合数にばらつきがあるので単純に比較することは出来ないが、成績結果から各球団の調整具合を探ってみたい。
首位に輝いたのは西武ライオンズだ(7勝1敗1分け)。オープン戦に続き最も勝ち星を挙げ、好調さをうかがわせる。その原動力の一つは新外国人のスパンジェンバーグ。34打数17安打の打率5割はドラゴンズ・京田と並び1位。3位の源田(.394)、8位の山川(.333)と強力打線は今季も健在で、新助っ人をどこの打順に組み込むべきか迷うほどの充実ぶりだ。
防御率トップはオリックスバファローズ。エース山岡泰輔も仕上がりは万全で、2年連続の開幕投手を務めるのは間違いないだろう。全体的に打高投低の傾向が目立つが、投打ともにパのチームが上位に来ているのが見て取れる(打撃10傑はパが7人・セが3人)。今季は交流戦がないため、パ球団との対戦はないがジャイアンツ、ドラゴンズ、スワローズは防御率4.8から5点台と若干不安が残る結果になっている。リーグ連覇を狙うジャイアンツでは中島宏之が好調。開幕スタメンを勝ち取ることが出来るか。
パでは唯一マリーンズが明るい材料に乏しい。防御率は5.19と12球団ワースト。対戦成績も3勝6敗2分けと低調だ。ベンチ入りメンバーの緩和もあり、ゴールデンルーキー・佐々木朗希の先発デビューも早くなるかもしれない。
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ラグビー福岡堅樹、7人制の東京五輪出場断念(6月14日)
2019ラグビーワールドカップ日本代表で、7人制ラグビーでもリオ五輪で4位に輝いた福岡堅樹が東京五輪への出場を断念することが分かった。13日、日本ラグビー協会は福岡の7人制ラグビー日本代表候補からの離脱を発表した。新型コロナウイルスによる開催延期。その影響はアスリートの競技人生に大きな決断を強いている。
福岡は現在27歳。ワールドカップ2015代表選出後、翌年オリンピックで正式採用となった7人制ラブビーの日本代表にも選出された。...
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2019ラグビーワールドカップ日本代表で、7人制ラグビーでもリオ五輪で4位に輝いた福岡堅樹が東京五輪への出場を断念することが分かった。13日、日本ラグビー協会は福岡の7人制ラグビー日本代表候補からの離脱を発表した。新型コロナウイルスによる開催延期。その影響はアスリートの競技人生に大きな決断を強いている。
福岡は現在27歳。ワールドカップ2015代表選出後、翌年オリンピックで正式採用となった7人制ラブビーの日本代表にも選出された。W杯2019では大会直前に負傷したもののその怪我を乗り越え4トライの活躍。大会を盛り上げた7人の選手「マグニフィセント・セブン」に日本から唯一名を連ねている。大会後は15人制代表からの引退を表明し、2020東京を花道とする予定だった。福岡は祖父の代から医師の家系で、競技を退いた後は医師への道を進むことになっている。14日にオンラインで会見を行い、今後について話す予定だ。
五輪への道を諦めたのは彼だけではない。桑水流(くわずる)裕策、橋野皓介、山内俊輝の3選手も代表から離脱することが発表されている。2005年から7人制代表で戦ってきた桑水流は34歳。「ミスターセブンズ」の異名を誇るパイオニアにとっても、1年間の延期は過酷なものであったろう。同じく日本の7人制を牽引してきた32歳の橋野も「東京オリンピックを目指していましたが、1年延期が決まった時に、よし1年後! とはなりませんでした」と複雑な胸中を明かした。現在新型コロナの影響で男女ともに練習が行えない状況が続いているなか、7人制代表はチーム再建を迫られることとなる。
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「燃ゆる感動・かごしま国体」年内開幕断念へ(6月12日)
10月3日に開幕が予定されていた今年の国民体育大会「かごしま国体」が予定通り開催されない見込みとなった。11日、鹿児島県議会の一般質問で「今年の開催は100%ないという認識か」との質問を受けた三反園知事は、「そのように理解していただいて結構だ」と答弁した。なお、県とともに調整を進めていた日本スポーツ協会とスポーツ庁は6月中に正式に開催可否の判断を示すこととなっている。
全部で43の競技が行われる今年の鹿児島国体。...
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10月3日に開幕が予定されていた今年の国民体育大会「かごしま国体」が予定通り開催されない見込みとなった。11日、鹿児島県議会の一般質問で「今年の開催は100%ないという認識か」との質問を受けた三反園知事は、「そのように理解していただいて結構だ」と答弁した。なお、県とともに調整を進めていた日本スポーツ協会とスポーツ庁は6月中に正式に開催可否の判断を示すこととなっている。
全部で43の競技が行われる今年の鹿児島国体。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部競技の地方予選大会が行われない状態が続いていた。それに加えて全国から多くの選手・関係者が来県することから、鹿児島県では今年の開催を断念する方針を固めたとみられる。
戦後間もない昭和21年(1946年)からスタートした国民体育大会。各県持ち回りで開催され、鹿児島が開催地となるのは1972年の「太陽国体」以来およそ半世紀ぶりのことだった。ちなみにこれまで本大会の中止や延期となったことは一度もない。
鹿児島は来年以降に延期できるかどうか、スポーツ協会らとの間で協議を進めているが、簡単には行かないだろう。来年の開催地は三重県だが、大会開催に向けての準備はチームの強化を含めて進められており順延するのは困難だ。当然影響は2022年以降の開催地にも及ぶ。9日には三重県など4県連名で文科省などに要望書が出されており、鹿児島県の要求が通るかは不透明だ。国体だけではなく全国障害者スポーツ大会も含めて、多くのアスリートたちが関わる国内最大のスポーツイベントは誕生から75年目の節目に大きな試練を迎えることとなった。
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春の選抜出場予定校に代替の甲子園大会を開催(6月11日)
甲子園への夢が断たれた高校球児たちに朗報が飛び込んできた。今年92回目の大会が行われるはずだった春のセンバツ。日本高校野球連盟は、出場予定だった32校による交流試合を8月、甲子園球場で行うことを発表した。「今日からは気持ちを新たに部活動に取り組んでいただき、万全の態勢で阪神甲子園球場に来てください」(高野連・八田英二会長)。諦めていた夢舞台復活に部員らからは喜びの声が上がっている。
発表によると大会は従来のトーナメント方式ではなく各校1試合のみ。...
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甲子園への夢が断たれた高校球児たちに朗報が飛び込んできた。今年92回目の大会が行われるはずだった春のセンバツ。日本高校野球連盟は、出場予定だった32校による交流試合を8月、甲子園球場で行うことを発表した。「今日からは気持ちを新たに部活動に取り組んでいただき、万全の態勢で阪神甲子園球場に来てください」(高野連・八田英二会長)。諦めていた夢舞台復活に部員らからは喜びの声が上がっている。
発表によると大会は従来のトーナメント方式ではなく各校1試合のみ。8月10日~12日と15日~17日の6日間の開催とし、原則無観客で試合を行うもの。但しベンチ入りできなかった部員や保護者らの観戦については今後検討するようだ。一方、既に夏の甲子園大会の代替試合を計画している地方もあるため、日程を調整するとしている。新型コロナウイルスの感染防止対策にはいくつもの細心の対策が施された。選手や監督、スタッフは1チーム30人以内とし、甲子園までの交通手段は鉄道や飛行機など公共機関の利用を避け、バスでの移動となる(※北海道と東北地方を除く)なお、交通費や宿泊費など交流試合にかかる経費は、高野連側で積立金を充てるという。
大会の仮称は「2020年甲子園高校野球交流試合」。かつて夏の甲子園では昭和17年(1942)の第27回大会が戦争の影響で中止となり、甲子園球場で別の大会が開催されたことがある(全国中等学校錬成野球大会〉。全16校が参加したこの大会は『幻の甲子園』として知られている。今回の大会も通算の選抜大会には数えられないだろうが、球児たちにとってはかけがえのない「甲子園大会」となるに違いない。
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Jリーグ観客入場解禁へ・プロレス団体も始動(6月10日)
スタジアムにサポーターのチャンテが鳴り響く日が少しずつ近付いているようだ。9日に実行委員会を開いたサッカーJリーグは、7月10日から観客の入場を解禁する方針を明らかにした。6月27日のJ2とJ3に続き、J1が7月4日から無観客で再開されるが、第4節から入場者数に上限を設けた形で試合が行われる。
発表された指針によると、入場者の上限を5000人とするか、スタジアム収容人数の半分程度以内のいずれか少ない方が適用されるという。...
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スタジアムにサポーターのチャンテが鳴り響く日が少しずつ近付いているようだ。9日に実行委員会を開いたサッカーJリーグは、7月10日から観客の入場を解禁する方針を明らかにした。6月27日のJ2とJ3に続き、J1が7月4日から無観客で再開されるが、第4節から入場者数に上限を設けた形で試合が行われる。
発表された指針によると、入場者の上限を5000人とするか、スタジアム収容人数の半分程度以内のいずれか少ない方が適用されるという。また、7月中は観客同士の距離を1m以上開けるソーシャルディスタンスを徹底する。村井満チェアマンはWeb会見でその条件について「ファン、サポーターの皆様の健康を守り切らなければいけない」ことも考慮したと語った。
ただ気がかりなのはサポーターの聖地“ゴール裏” だ。密集・密接という“2つの密“が重なる場所で大音量の声援も送ることは、まだまだ難しいかもしれない。完全なサッカー場の光景が戻ってくるのはもう少し先になりそうだ。
また、ファンの熱狂度では引けを取らないプロレスも再開への動きが出てきた。最大手団体・新日本プロレスは新型コロナの影響で中止していた大会を110日ぶりに今月15日から再開すると発表。試合は無観客で行われ、新日本プロレスワールドで生中継される。密集・密接に加え“密閉”空間で行われることが多いプロレス興行にとって、観客を入れての開催は一段とハードルが高い。しかし、過去新日本プロレスでは「ノーピープルマッチ」も一大イベントとして行ってきた実績がある。良い意味であらゆる状況をギミックとして成立させてしまうのがプロレスの醍醐味。最近ではクローズドサーキット方式やネット配信での収益拡大を成功させてきているだけに、コロナ禍という逆境に対応したビジネススキームを編み出すかもしれない。
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