国連安保理“法の支配”で討論・欧米側とロシア・主張対立(1月13日)
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、国連の安全保障理事会では、議長国の日本が主催して「法の支配」をテーマにした公開討論が開かれた。国連のグテーレス事務総長がロシアによるウクライナ侵攻に言及した。
国連・グテーレス事務総長が「武力の行使や威嚇によって他 国の領土を併合することは、国連憲章や国際法違反だ」、林外務大臣は「すべての国連加盟国は法の支配の下でこそ野蛮な力の恐怖から解放される」とコメントした。...
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ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、国連の安全保障理事会では、議長国の日本が主催して「法の支配」をテーマにした公開討論が開かれた。国連のグテーレス事務総長がロシアによるウクライナ侵攻に言及した。
国連・グテーレス事務総長が「武力の行使や威嚇によって他 国の領土を併合することは、国連憲章や国際法違反だ」、林外務大臣は「すべての国連加盟国は法の支配の下でこそ野蛮な力の恐怖から解放される」とコメントした。各国からも力ではなく国際法に基づく秩序こそが重要と意見が相次ぐ。
ロシア・国連大使は軍事侵攻を正当化、中国・国連大使はロシア・北朝鮮などへの欧米側の制裁を非難した。
林大臣は「力による支配」ではなく「法の支配」の理念のもとに結集すべきと呼びかけた。背景には国際社会の分断、安保理が機能不全になる強い危機感がある。さらに中国が覇権主義的な動きをすることへの警戒感もある。日本は5月G7議長国として広島サミット主催する。
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パトリオット・ウクライナ兵訓練へ (1月11日)
米国国防総省のライダー報道官はウクライナに供与する地対空ミサイルシステム「パトリオット」について早ければ来週から米国国内でウクライナ兵の訓練を始めると発表した。
米国製の移動式の地対空ミサイルシステム「パトリオット」は弾道ミサイルや巡航ミサイル、航空機などの迎撃に使われるもので、先月21日バイデン大統領がゼレンスキー大統領と首脳会談を行ったあとウクライナに供与することを明らかにしていた。早ければ来週から数か月間にわたって南部オクラホマ州の米陸軍の基地でパトリオットの運用などの訓練を受ける。...
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米国国防総省のライダー報道官はウクライナに供与する地対空ミサイルシステム「パトリオット」について早ければ来週から米国国内でウクライナ兵の訓練を始めると発表した。
米国製の移動式の地対空ミサイルシステム「パトリオット」は弾道ミサイルや巡航ミサイル、航空機などの迎撃に使われるもので、先月21日バイデン大統領がゼレンスキー大統領と首脳会談を行ったあとウクライナに供与することを明らかにしていた。早ければ来週から数か月間にわたって南部オクラホマ州の米陸軍の基地でパトリオットの運用などの訓練を受ける。
また、ライダー報道官は来週ドイツ西部にある米国軍の基地でオースティン国防長官らおよそ50か国の関係者が参加してウクライナへの軍事支援を協議する国際会合を開催すると明らかにした。
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ウクライナ東部で攻防激化・寒さで体調崩す人増加・電力不足のなか診療続く(1月11日)
ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアは、東部のウクライナ側の拠点バフムトの近郊で激しい砲撃を繰り返し、攻防が激化している。
ウクライナではロシア軍によるインフラ施設による攻撃で電力不足に陥り、厳しい寒さで体調を崩す人が少なくない。ウクライナの首都キーウ近郊にある診療所では奮闘が続いている。キーウ近郊ホストメリにある診療所には連日約100人の患者が診察に訪れる。厳しい寒さで体調を崩す人が増えているという。...
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ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアは、東部のウクライナ側の拠点バフムトの近郊で激しい砲撃を繰り返し、攻防が激化している。
ウクライナではロシア軍によるインフラ施設による攻撃で電力不足に陥り、厳しい寒さで体調を崩す人が少なくない。ウクライナの首都キーウ近郊にある診療所では奮闘が続いている。キーウ近郊ホストメリにある診療所には連日約100人の患者が診察に訪れる。厳しい寒さで体調を崩す人が増えているという。この診療所は去年2月のロシア軍侵攻直後から1か月余り占拠され、建物は大きく損傷した。周辺では停電が続き発電機を使って最低限の明かりを使用して診療を行っている。
ウクライナ・イクトルリャシュコ保健相は軍事侵攻が始まって以降病院や診療所などの被害が約1200件に上っていることを明らかにした。このうち67%が修復できておらず、23%が全く機能できていないと強調した。
東部ドンバス地域ではウクライナ側の拠点バフムトの掌握を目指すロシア軍とウクライナ軍の攻防が激化している。親ロシア派の指導者はバムと近郊の町ソレダールを近く掌握する見通しだと主張した。
ウクライナ国防省はロシアが民間軍事会社ワグネルの戦闘員を多数投入して突破を図っているとの認識を示している。
英国国防省はロシア側がソレダールの大部分を掌握しバフムトへの圧力が強まっているとしながらもウクライナ軍が安定した防衛線を維持し補給路を抑えているためロシアがすぐにバフムトを包囲する可能性は低いと分析している。
一方ロシアのショイグ国防相は軍幹部との念頭会議で部隊の戦闘能力を高めるよう指示した。ショイグ国防相はウクライナやパトリオットの供与など軍事支援を強化する欧米をけん制した。
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ロシア軍・東部の掌握目指す・ウクライナ軍は徹底抗戦(1月10日)
ウクライナ東部のドンバス地域では、ウクライナ側の拠点の掌握をねらうロシア軍と、ウクライナ軍との間で激しい戦闘が続いている。
このうちドネツク州のウクライナ側の拠点、バフムト近くにあるソレダールについて、ウクライナ軍の報道官は9日、地元テレビに対し、至近距離での戦闘も起きていると説明した。またウクライナのマリャル国防次官は9日、「敵は強力な突撃を始めた。民間軍事会社・ワグネルの戦闘員で編成された多数の突撃部隊を投入し、大量の砲撃を行っている」と、SNSに投稿した。...
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ウクライナ東部のドンバス地域では、ウクライナ側の拠点の掌握をねらうロシア軍と、ウクライナ軍との間で激しい戦闘が続いている。
このうちドネツク州のウクライナ側の拠点、バフムト近くにあるソレダールについて、ウクライナ軍の報道官は9日、地元テレビに対し、至近距離での戦闘も起きていると説明した。またウクライナのマリャル国防次官は9日、「敵は強力な突撃を始めた。民間軍事会社・ワグネルの戦闘員で編成された多数の突撃部隊を投入し、大量の砲撃を行っている」と、SNSに投稿した。
ロシアメディアも、“ロシア側にはワグネルの戦闘員が加わって市街戦が行われている”と伝えていて、ロシア側とウクライナ軍との間で、激しい攻防となっている。
一方、東部ハルキウ州の知事は9日、市場がミサイル攻撃を受け、2人が死亡し、5人がけがをしたと明らかにした。ウクライナ大統領府のティモシェンコ副長官も、南部ミコライウ州でミサイル攻撃があり、8人が病院に運ばれたうえ、住宅100棟以上が被害を受けたと明らかにするなど、各地で住民への被害が相次いでいる。
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ウクライナ・ゼレンスキー大統領・“ロシアがうそ”非難強める(1月9日)
ウクライナでは、プーチン大統領が一方的に宣言した日本時間のきのう朝までの停戦期間中も各地で攻撃が相次いだ。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州のクラマトルシクなどへの攻撃は市民を標的にしていて、「すべてはロシアが停戦を宣言しているときに行われた。これはヨーロッパと世界に対する新たな脅しだ」と非難した。そのうえで、「世界はロシアがうそをつくことを再び目撃した。ロシアが外交や政治を操る試みは二度と通用しないだろう」と述べた。...
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ウクライナでは、プーチン大統領が一方的に宣言した日本時間のきのう朝までの停戦期間中も各地で攻撃が相次いだ。ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州のクラマトルシクなどへの攻撃は市民を標的にしていて、「すべてはロシアが停戦を宣言しているときに行われた。これはヨーロッパと世界に対する新たな脅しだ」と非難した。そのうえで、「世界はロシアがうそをつくことを再び目撃した。ロシアが外交や政治を操る試みは二度と通用しないだろう」と述べた。
また、「前線の状況はことしの最初の1週間で大きく変わっていない。ルハンシク州とドネツク州では激しい戦闘が続いている」として反転攻勢を続ける姿勢を強調している。
一方、ロシア国防省は8日、停戦終了後に各地で攻撃を再開しウクライナ側の拠点の1つ、クラマトルシクにあるウクライナ軍の兵舎を攻撃して600人以上を殺害したと一方的に主張した。これに対しウクライナ軍の当局者は8日、地元メディアに情報操作だと述べ、ロシア側の発表を否定している。
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