イスラエル、デルタ株による感染再拡大で4度目のロックダウンの可能性(2021/08/11)
昨年12月から新型コロナウイルスのワクチン接種を世界に先駆けて推し進めてきたイスラエル。しかしデルタ株により、国内の患者数や入院者数の急増に直面している。ユダヤ教の祝日を来月に控えており、イスラエル政府はロックダウンを含めた強力な対策を検討し始めている。
仏
『BFMTV』は、イスラエルは急速なワクチン接種により、早期のロックダウン解除が出来たものの、先月からデルタ株によるコロナ感染が急激に拡大していると伝えている。過去1週間の平均感染者数は3500人を超えた。
イスラエル『ハアレツ』紙によると、9日月曜日には新たに新規感染者が6275人報告され、1日の感染者数としては2月初旬以来の高水準を記録した。保健省によると、重症患者も394人と、6ヵ月ぶりの高水準となった。...
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仏
『BFMTV』は、イスラエルは急速なワクチン接種により、早期のロックダウン解除が出来たものの、先月からデルタ株によるコロナ感染が急激に拡大していると伝えている。過去1週間の平均感染者数は3500人を超えた。
イスラエル『ハアレツ』紙によると、9日月曜日には新たに新規感染者が6275人報告され、1日の感染者数としては2月初旬以来の高水準を記録した。保健省によると、重症患者も394人と、6ヵ月ぶりの高水準となった。
仏『ジュルナール・デュ・ディマンシュ』紙によると、イスラエルでは、ワクチンの接種率が非常に高く、全人口では10人中6人以上、70歳以上では10人中9人以上がワクチン接種を終了している。10歳から19歳の若者も42%がワクチンを少なくとも1回接種している。しかし、イスラエル政府は、「ワクチン接種は有効だが、国内で集団免疫を獲得するにはまだ不十分だ」と述べている。
保健省によると、9日の時点で、ワクチン未接種の60歳以上の患者の場合、10万人に対して重症患者は94.9人となっているのに対し、ワクチンを1回接種した患者では、10万人あたり34.7人となっている。ワクチン接種を終えている患者では、10万人あたり16.3人に下がっている。
それでもここ1ヵ月の間に、1週間あたりの集中治療室への入院数がほぼ0から400に上がっており、ナフタリ・ベネット首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための現在の措置が功を奏さない場合、来月のユダヤ教の祝日にあわせて全国的なロックダウンに向かう可能性があるとする文書を内閣に提出した。
『BFMTV』によると、新しいロックダウンに対しては複数の野党議員だけでなく、地方政府の閣僚も反対の声を上げているという。アビグドール・リーバーマン財務大臣は、9日の記者会見で、「ロックダウンは正しい解決策ではない。ロックダウンと、感染者や重症患者の減少との間に相関関係があるかどうかは明らかになっていない。明らかなのは、ロックダウンと経済的ダメージには相関関係があるということだ。」と述べ、「私たちは、コロナウイルスと共存するための準備をしなければならない。私たちはインフルエンザとの共存の仕方を知っている。コロナウイルスの場合も同じだ。」と語った。
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イタリア政府、国民からの抗議を受けて26日にロックダウンを緩和(2021/04/20)
イタリアのドラギ首相は、新型コロナウイルスの流行がまだ収まらない状況にありながらも、26日から規制を緩和することを発表した。厳格な対策よりも経済回復を優先させるべきだという、市民や右派からの圧力に応えて政治的な選択を行ったものと見られている。
『ロイター通信』や仏紙
『ジュルナール・デュ・ディマンシュ』によると、イタリアのドラギ首相は16日の定例記者会見で、当初5月初旬に予定されていたロックダウン措置の緩和を、多くの地域で4月26日に開始すると発表した。
首相は、「劇的ではないにせよ、データ上改善が見られることから、政府は合理的なリスクを取る」と述べた。ただし、「この合理的なリスクを成功させるためには、人々や組織がルールに則って行動することが原則だ」とくぎを刺した。...
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『ロイター通信』や仏紙
『ジュルナール・デュ・ディマンシュ』によると、イタリアのドラギ首相は16日の定例記者会見で、当初5月初旬に予定されていたロックダウン措置の緩和を、多くの地域で4月26日に開始すると発表した。
首相は、「劇的ではないにせよ、データ上改善が見られることから、政府は合理的なリスクを取る」と述べた。ただし、「この合理的なリスクを成功させるためには、人々や組織がルールに則って行動することが原則だ」とくぎを刺した。
イタリアは26日より、15地域をイエローゾーン(中程度のリスク)に定め、レストランや学校の再開を認める。22時から朝5時までの外出禁止令は維持される。また、これらの地域間の移動も認められる。
バーやレストランでは、昼食や夕食時にテラス席でのサービスが再開できるようになり、映画館や劇場は予約制とし、定員の50%、最大500人まで受け入れ可能となる。さらに、5月中旬から6月にかけて、室内サービスやスポーツジムの営業再開などが予定されている。
仏紙『レゼコー』によると、死者数は1日約300人にのぼるが、新規感染者数は15%減少しており、1日約12,000件となっている。停滞していたワクチン接種キャンペーンも、ようやくスピードを上げ始め、80歳以上のほとんどの人を含む、人口の6分の1がすでに予防接種を受けた。1日の接種回数は35万回を超え、政府の目標である50万回に近づいている。7月までに、第1四半期の3倍以上となる予防接種5,400万回分が届く予定で、うまくいけば、秋には集団免疫を獲得できるのではないかと、予防接種キャンペーンの責任者たちは期待を持ち始めている。
『レゼコー』は、今回の発表は、レストランのオーナー、文化や芸術関係の人々などによるデモが多発し、社会的緊張の高まりを受けて政府が対応したものだと伝えている。政府はまた、右派からも経済回復を優先させるべきだという圧力を受けていた。
今回の発表は、規制に疲れ果てた国民には歓迎されたが、満場一致で支持されたわけではない。多くのウイルス学者は時期尚早と考えており、テラスを持たない多くのレストランオーナーは差別を受けていると感じている。『レゼコー』は、ドラギ首相の賭けは確かに計算されたものだが、イタリア人が三密回避などのバリアジェスチャーを尊重することで緩和が継続することに賭けているため、リスクもあると報じている。
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