トルコ:数百人の女性がイスタンブールの街頭で家庭内暴力反対のデモに参加(2021/06/20)
『フランス24』TVチャンネルによると、6月19日土曜日イスタンブールでトルコが、2011年のイスタンブール条約から離脱するというエルドアン大統領の決定に反対し数百人の女性が街頭デモを行った。
欧州理事会のイスタンブール条約は、元々家庭内暴力から女性を守ることを目的に制定されていた。金曜日のデモにはトルコの全土からも参加しAFP通信社の集計によると1000人以上が参加した模様である。
イスタンブール条約によると、トルコ政府は夫婦間の暴行や家庭内暴力や割礼などの家庭内暴力を防止する法令を整備する必要があるが、3月20日の大統領令ではトルコがこの条約から離脱ことを決定した。 このことがトルコ国内のみならず、世界中に波紋を投じている。...
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欧州理事会のイスタンブール条約は、元々家庭内暴力から女性を守ることを目的に制定されていた。金曜日のデモにはトルコの全土からも参加しAFP通信社の集計によると1000人以上が参加した模様である。
イスタンブール条約によると、トルコ政府は夫婦間の暴行や家庭内暴力や割礼などの家庭内暴力を防止する法令を整備する必要があるが、3月20日の大統領令ではトルコがこの条約から離脱ことを決定した。 このことがトルコ国内のみならず、世界中に波紋を投じている。
トルコ女性問題評議会のメレック・オンダス女史は「女性たちの闘争とその組織により必ず希望につなげてみせる。 そのためには、全ての手段に訴えていく。」と強い意思表明を行った。なお、イスタンブール条約離脱が発効する7月1日には新たなデモが計画されている。
なお、女性への殺害事件が過去10年間増加傾向にあるトルコにおいてイスタンブール条約からの離脱することで、トルコ国内の女性の人権擁護団体はもとより、EU、米国および国連人権高等弁務官事務所からトルコ政府に痛烈な非難の声が上がっている。
とりわけ、昨年度2020年には300人以上のトルコ女性が家庭内暴力で殺害されており、世界保健機関(WHO)の統計によれば、トルコの38%の女性が家庭内暴力の犠牲者になっているという。それに対して欧州での家庭内暴力の犠牲者は遥かに低く、約25%だという。
同じくWHOの統計によると、日本での家庭内暴力を経験した女性の割合は2019年において約15%で、年々増加傾向にあるという。
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コビッド19:WHOが感染の発生源に関する報告書を公表(2021/03/31)
『フランス24』TVチャンネルによると、1月14日から2月9日にかけて世界保健機関(WHO)が中国の武漢で行ったコビッド19感染の発生源に関する調査結果の詳細が3月30日に発表されることになった。
感染源に関する結論は、現状では特定されていない動物を媒体として人に感染が広がったとしている。
この報告書は、WHOと中国の感染病専門家が共同してコビッド19ウイルスの感染源に関する調査の後に発表するもので、今後、次の感染病が発生した場合に、今回より効果的に感染を防止するために極めて重要な意義があると見なされている
なお、報告書要旨は3月30日火曜日(14H00GMT)スイスのジュネーブでのリモート記者会見で発表される。...
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感染源に関する結論は、現状では特定されていない動物を媒体として人に感染が広がったとしている。
この報告書は、WHOと中国の感染病専門家が共同してコビッド19ウイルスの感染源に関する調査の後に発表するもので、今後、次の感染病が発生した場合に、今回より効果的に感染を防止するために極めて重要な意義があると見なされている
なお、報告書要旨は3月30日火曜日(14H00GMT)スイスのジュネーブでのリモート記者会見で発表される。
なお、AFP通信社が3月29日月曜日入手した報告書要旨によると、「著者たちは人へのコビッド19感染ウイルスは動物を媒体として伝播した可能性が高いと判断している。それに対して、感染病研究所から漏出したという仮説は、極めて可能性が低い。」と結論づけている。
この研究では、一般に認められている理論、すなわち動物(コウモリなど)がウイルス感染保有宿主が存在し、それから媒体となる動物を経由して人に感染したという説に結論を導いている。
なお、媒体となった動物は現在のところ特定されていないが、猫、ウサギ、ミンク、センザンコウ、フェレットなどが候補として疑われている。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は、3月29日、「今回の報告書ですべての課題が明確になるので、課題ごとに追加研究を進めて、研究を完成させていく必要がある。」と語った。
しかし、今回の報告書は、中国よりの意図が強く感じられて説得力や中立性に乏しい。
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